グローバルな素養を育む実践型プログラムグロデリ2024 4/8〆

【東京都】12年間でグローバル人材育成…1440名が学ぶ「小中高一貫教育校」2022年に開校

海外大学進学を視野に入れた進路をサポートする、学びのプラットフォーム

進路に役立つさまざまな教育プログラムを網羅するほか、個別の進路相談やサポートも受け付け中。最新のプログラム情報はメルマガで、使い方はガイドでチェック!

Contents

「小中高一貫教育校」これまでの経緯まとめ

「東京都教育委員会」は、これまで1年かけて検討してきた「都立小中高一貫教育校」についての報告書をまとめ、2017年4月27日(木)に公表しました。

この報告書は、2017年3月に設置された「都立小中高一貫教育校教育内容等検討委員会」が、都立小中高一貫教育校の教育内容等について検討してきたものを報告書として取りまとめたもの。

【関連記事】2015年11月に発表された都立小中高一貫教育校の基本構想

2015年11月に発表された基本構想では、「都立立川国際中等教育学校」に附属小学校を設置し、小中高一貫教育校として国際色豊かな教育環境を整備するとし、それをベースに2016年2月に「都立高校改革推進計画・新実施計画」を策定しています。

立川国際

1440名が学ぶ一貫校となる予定

小中高一貫教育校の基本的な枠組みは下記のとおり。

  • 開校時期:2022年
  • 設置形態:小学校+中等教育学校
  • 学期:3学期制
  • 学校規模:1440名規模(小学校/各学年80名、中等教育学校/各学年160名

児童・生徒を募集する時期は1年生と7年生(中等教育学校入学時)で、それぞれ80名を募集。帰国生や外国人児童・生徒も特別枠を設けて募集し、受け入れ時期は同じく1年生と7年生を予定しています。

小学校の校舎は、隣接する「都立曙グラウンド」に新設。

 

小学校と中等教育学校は空中歩廊を設けるなど、一体的な運営を考慮し、異学年での交流活動に必要な活動スペースも確保するそうです。

設備として、交流活動の拠点となる図書室、パソコン室、視聴覚室、自習室を一体化させたラーニング・コモンズ(仮)や国際交流室などが配置される予定です。

どんな教育が行われるのか

生徒の将来像は「高い言語能力を活用して、世界のさまざまな人々と協働するとともに、論理的な思考力を用いて諸課題を解決し、さまざまな分野で活躍する人材」としており、12年間一貫した教育課程でグローバル人材の育成を目指します。

小学校では、「論理的に思考する力・身近な事柄について外国語で簡単なやり取りができる力・身近な人々と協働することができる力・体験から課題を見いだす力」を育成。

中等教育学校では、「批判的に吟味する力・幅広い話題について外国語で明確かつ的確に考えを表現できる力・多様な人々と協働することができる力・体験を踏まえて省察する力」を重点的に育成するそうです。

英語の授業では、少人数や習熟度別による指導のほか、英語以外の教科を英語で学習する内容言語統合型学習(CLIL)やICTを活用した交流活動などを効果的に導入。

英語レベルは、小学校では英語で考えや気持ちを伝え合う能力を育成し、中等教育学校では英語により幅広い話題について情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えられるレベルを目指します。

第二外国語にも力を入れ、小学校から第二外国語に触れる機会を設け、中等教育学校では選択必修とし、英語以外の外国語の語学力とそれを支える言語能力を育成するそうです。

応募資格や選考について

応募資格として、通学時間が一定の時間以内(50分程度)になる区市町村名を明記するなど、1年生の児童が通学可能と思われる地域を東京都教育委員会が指定する予定(中等教育学校は現行どおり)。

選考では、小学校では1次から3次選考まで実施。

1次は抽選(応募者が一定数を超えた場合のみ)、2次は適性検査を実施(学力ではなく学校が必要と考える一定の資質や能力を測る)。3次ではさらに抽選を行い、入学者を決定。

中等教育学校への進学は、成績等をもとにした校内における進学検討があるそうです(進学可能者の定員は設けないそうです)。


【都立小中高一貫教育校】

  • 開校:2022年4月
  • 住所:「都立立川国際中等教育学校」(東京都立川市曙町3-29-37)、小学校/都立曙グランドに新築予定
  • 設置形態:小学校+中等教育学校
  • 児童・生徒数:1440人規模(小学校/各学年80名、中等教育学校/各学年160名)
  • 学期:3学期制

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

新しい学びに挑戦!
Contents