Home >> 大学 >> 【指定国立大学】財務と多様性強化が課題…国際的競争力の牽引役として東北・東大・京大を選定

【指定国立大学】財務と多様性強化が課題…国際的競争力の牽引役として東北・東大・京大を選定

2017.07.01


国際的競争力を牽引する3大学指定

「文部科学省」は、「第3期中期(2016年度~2021年度)目標期間における指定国立大学法人」として、東北大学、東京大学、京都大学の3大学を指定したことを、2017年6月30日(金)に公表しました。

「指定国立大学」とは、国立大学法人法の一部を改正する法律により、日本の大学における教育研究水準の向上とイノベーション創出を図るため、世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれる国立大学を指定国立大学として指定し、その研究成果を活用する事業者への出資、中期目標に関する特例等について定めたもの。

指定国立大学は、国内の競争環境の枠組みから出て、国際的な競争のなかで世界の有力大学と伍していくことが求められ、社会や経済の発展に貢献する取り組みの具体的成果を積極的に発信し、国立大学改革の推進役としての役割を果たすことが期待されています。

応募要件は日本最高水準であること

今回の公募では、「研究力」「社会との連携」「国際協働」の3つの領域においてすでに国内最高水準に位置していること、現在の人的・物的リソースの分析と今後想定される経済的・社会的環境の変化を踏まえ、大学の将来構想とその構想を実現するための道筋および必要な期間を明確化することを要件に指定。

2016年11月30日〜2017年3月31日の公募期間に、下記の7大学から申請がありました。

  • 東北大学
  • 東京大学
  • 東京工業大学
  • 一橋大学
  • 京都大学
  • 大阪大学

審査は、外国人を含む外部有識者12名からなる委員会による書面審査、ヒアリング審査および現地視察によって行なわれ、おもに下記のような理由で3大学が選出されました。

東北大学

  • 教育研究の卓越性を誇る大学であり、自らの強みと弱みを的確に分析した上で、「材料分野」「スピントロニクス」「災害科学」「未来型医療」という強い分野を確実に伸ばし、段階的に新分野を育てる戦略が明確である
  • 災害科学の取り組みは、世界の防災・減災に重要な学問分野であり、その推進が期待される
  • アンダー・ワン・ルーフ型産学連携拠点の構築により、産業界からの投資の拡大や産学連携の一層の推進が期待される

指定大学

東京大学

  • 教育研究の卓越性を誇る大学であり、日本のシンクタンクとしての機能のみならず世界が抱える課題に果敢に挑戦する使命があり、その取組が進められることが期待される。また、その使命と役割を国内外に積極的に発信し、社会的理解を得ていくことが期待される
  • 大学が保有する資産の有効活用を通じた取り組みの推進および社会の支援を得られるしくみの構築が期待される

指定大学3

京都大学

  • 教育研究の卓越性を誇る大学であり、自らの強みと弱みを的確に分析した上で、改善すべき観点を明確にし、説得力のある戦略を策定している
  • 学問分野の卓越性の伸長の取組が明確にされており、とくに日本の人文社会科学を牽引することが期待される
  • プロボスト制の導入により、若手教職員を含む学内の多様な意見を吸い上げた議論をし、将来構想の不断の見直しを進めることが期待される

指定大学2

なお、今回選から漏れた東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、大阪大学の4大学は、「指定候補」として条件が整った場合には2017年度末をメドに再審査を予定しているそうです。

今回の審査の過程では、国立大学の財務基盤が競争力を有する世界の大学とくらべ非常に脆弱であり、構成員のダイバーシティに関する課題が繰り返し指摘されました。

今後、文科省は各指定大学の構想内容を進めるための規制緩和についての議論を開始し、「指定候補」大学は指摘された課題について産業界の関係者とともに具体的な取り組みの議論をする場を設定するなど、国立大学改革をさらに進めていくとしています。

【第3期中期目標期間における指定国立大学法人】

  • 指定日:2017年6月30日
  • 指定大学:東北大学、東京大学、京都大学
  • 指定候補大学:東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、大阪大学

最新情報をFacebookにて
いちはやくお届け!

  • LINE で情報発信はじめました♪