Home >> 大学 >> 【キャンパス・アジア】次世代のグローバルリーダー養成を目指す…日中韓共同の教育プログラム

【キャンパス・アジア】次世代のグローバルリーダー養成を目指す…日中韓共同の教育プログラム

2014.07.15

3ヵ国が連携して取り組む人材育成

アジア経済が著しい成長を遂げている昨今、国籍を超えた優秀な学生を採用したいと願う企業が増えています。

また、日本の大学生も異文化に適応する能力が求められ、今後その傾向はますます強まっていくことでしょう。

そんな企業の思惑と学生のニーズにマッチする留学プログラムが、「キャンパス・アジア・プログラム」です。

2011年に、日本、中国、韓国の3ヵ国の大学が学生および教職員の人的交流を促進し、密接な協力関係のなか次世代アジアを牽引するグローバル人材を育成するーーそんな国境を超えたダイナミックな学びのコンソーシアムが、3ヵ国の政府の後押しによってスタートしました。

文部科学省は、この構想を「大学の世界展開力強化事業」のひとつ、「キャンパス・アジア・パイロット事業」(タイプA-Ⅰ)と命名。

「キャンパスアジア」パイロット事業に関して文科省。

「キャンパス・アジア」パイロット事業の開始についてリリースする文科省サイト。

この事業に採択されたのが、東京大学、東京工業大学、一橋大学、政策研究大学院大学、名古屋大学、東北大学、京都大学、神戸大学、岡山大学、九州大学、立命館大学の10大学。

質の高いプログラムを保証

キャンパス・アジアが従来の交換留学プログラムと大きく異なるのは、3ヵ国が共同で「大学の質」を検証し、保証していること。

これまで、協定大学について調査し教育の質が信頼に足ると判断したあとは、協定校の方針を尊重するのが通例でしたが、本プログラムでは「日中韓質保証機関協議会」を組織してモニタリングを実施。

「日中韓質保証機関協議会」は、日本では独立行政法人「大学評価・学位授与機構」が

「日中韓質保証機関協議会」は、日本からは独立行政法人「大学評価・学位授与機構」が参加。

大学で提供されている教育が相互に高い水準を満たしているかを、「教育内容」「教育方法」「支援体制」などの観点から、参加大学による自己検証を促して調整しています。

また、このプログラムで提供される授業は、おもにディベートとプレゼンテーションで構成されており、欧米型に近いスタイル。

教授陣の英語力は非常に高く、多様な視点からスムーズに授業が展開され、学生は積極的に意見を述べることが求められます。

プログラムはどのように実施されるのか

参加大学のひとつで、「キャンパスアジアコース」を設置し、グローバル人材育成に力を入れている「東京大学公共政策大学院」の取り組みについて紹介します。

キャンパスアジア2

こちらの大学院では、キャンパス・アジアプログラムに参加する学生は「交換留学」または「ダブル・ディグリー」のいずれかを選び、かならず3ヵ国で学び学位の認定を受けるシステム。

「交換留学」の例としては、最初の1年間を東京大学公共政策大学院で学び、その後、東大に在籍しながら北京大学国際関係学院、ソウル大学校国際大学院のふたつの大学院に1年間もしくは1学期間留学。

「ダブル・ディグリー」を選んだ学生は、規定の単位を修めて修了要件を満たせば、東京大学のほかにもうひとつの大学の修士号を得ることが可能です。

※取得できる学位は、東京大学の修士号、ソウル大学校の修士号、北京大学の認定証など

文/星和也(明治大学法学部)

【キャンパス・アジア(世界展開力強化事業「タイプA-Ⅰ)】

  • 主催(日本):文部科学省
  • 開始:2011年
  • 参加国:日本、韓国、中国
  • 採択大学:東京大学、東京工業大学、一橋大学、政策研究大学院大学、名古屋大学、東北大学、京都大学、神戸大学、岡山大学、九州大学、立命館大学

最新情報をFacebookにて
いちはやくお届け!