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【ピースフルスクールプログラム】シチズンシップ教育で健やかなグローバルマインドを育もう…8/20に体験イベントを開催

2016.07.13

あなたはいま、幸せですか?

先進国のなかでも、国民の幸福度がもっとも低い国といわれる日本。

グローバル化が進む21世紀において、日本の人口は減り続け、経済活動も縮小していくなか、いっそう幸福感を得にくい時代となっていますが、私たち日本人が未来において幸せになるにはどうすればいいのか——

このような時代にこそ、人とのつながりを深めていくことが幸せのカギとなりますが、超少子高齢化社会が加速して世代間バランスも大きく変化している上、グローバルに国を超えてつながりを深める方法などあるのか…途方に暮れてしまいますよね。

日本に山積する課題を考えるうえで、キーワードとなるのが「シチズンシップ教育」。

他人を尊重し、個人の権利と責任、人種・文化の多様性の価値など、社会のなかで円滑な人間関係を維持するために必要な能力を身につけるためのプログラムです。

世界一子どもが幸せな国といわれるオランダにおいても、じつはシチズンシップ教育「ピースフルスクールプログラム」が実践されています。

ピースフルスクール3

ピースフルスクールプログラムが誕生したのは、1999年。当時、オランダでは学級崩壊やいじめの問題に直面していました。

現在では600校以上の学校がこのプログラムを採用し、幼稚園から高校、さらには地域全体で導入する自治体もあるなど、社会的な広がりをみせています。

このプログラムから学べるのは、「共生的な対話力」。みんなで生きていくために不可欠なコミュニケーション術を学び、発展的なコミュニティを構築していくスキルを身につけることを目標としています。

これまで日本の学校教育では、子どもたちが「意見を持つ」ことを求めてきませんでした。でも、これから必要となるのは「自分の考えを持ち、責任を持ってそれを説明する力」。

受け身の姿勢で「空気を読むこと」を強いる共同体から踏み出し、自立して「共生社会を実現する力を磨く」マインドを持つこと。

自己肯定感を育むのもなかなか難しい日本において、「共生社会を実現する力を磨く」なんてちょっと白々しく聞こえるかもしれません。

でも、私たち日本人がこのようなスキルとマインドを手に入れることができたら——未来に光が射してくるのではないでしょうか。

実践できるシチズンシップ教育

じつは、このピースフルスクールプログラム、すでに日本でも実践されています。

「対立や紛争を暴力ではなく話し合いで平和に解決できる子どもを増やそう」という世界中の教育者の願いに共感し、「クマヒラセキュリティ財団」(東京・渋谷区)が2013年に日本語プログラムを作成。幼児と小学生を対象にプログラムを実施しています。

神奈川県箱根町の保育園・幼稚園(3〜5才児)、佐賀県武雄市の小学校(全学年)、「お茶の水女子大学附属小学校」(1〜2年生)など、600名以上の子どもがプログラムを学び、実践しています。

ピースフルスクール

このプログラムでは、「1.個人的な責任を持つ市民」から「2.参加的市民」へ、そして「3.社会的正義を守る市民」へと3つの成長段階が設けられており、グローバルなマインドも育むことができます。

  1. 個人的な責任を持つ市民…法を遵守し、共同体に対しての責任を持っている。よりよい目標に向かって生きており、緊急事態にはすすんでお互いを助け合うことができる
  2. 参加的市民…共同体の活動に対して積極的に参加し、ものごとを変革し、改良することができる
  3. 社会的正義を守る市民…社会的、政治的、経済的な構造に対して、批判的に判断し、よりよい社会にするために、新たなアイデアを生み出すことができる。また、そのアイデアを実行に移すことができる

どんなプログラムなの?

ピースフルスクールプログラムには、小学1〜5年生を対象としたプログラムと、6年生を対象としたプログラムがあります(いずれも6単元・38回のレッスンで構成)。

オランダでは2年間に渡り繰り返しレッスンを実践することで、すべての学校で学校文化や安全面で明らかな進歩と変化が見られたとの報告があったそうです。

ピースフルスクール2

一例を紹介すると、3色の帽子に役割を与え、「対立が起きたときのコミュニケーションの取り方を学ぶ」というレッスンがあります。

  • 赤い帽子は、自分の意見を強く押し通すスタイル(攻撃する)
  • 青い帽子は、自分の意見を言わずに、相手に合わせるスタイル(譲歩する)
  • 黄色い帽子は、お互いに意見を述べ、話し合いで合意するスタイル(話し合う)

赤い帽子で対応すると、自分の意見は通るかもしれないがケンカになってしまう。青い帽子で対応すると、ケンカにはならないが自分の意見は通らない。黄色い帽子で対応すると、時間はかかるがお互い納得して物事を決めることができる。

子どもたちは、実際にその状況を体験することでそれぞれのメリット・デメリットを理解し、黄色い帽子でコンフリクトを解決するのがベストである、ということを学びます。

この学びから、対立して怒ってしまっても、黄色い帽子で対応する必要性を思い出し、冷静になるように気持ちを切り替えることを覚えます。

また、いじめがどのような構造で成り立っているのかについてもシステムで捉えて学び、そのなかで被害者と加害者のみならず、傍観者がいじめの構造を支える上で重要な役割を持つことを認識します。

そして、いじめの傍観者にならないという心を育むことができます。

それぞれの子どもが人間としてフェアな環境で成長していくことで、子どもたちの心の土台は安定し、その上で積極性などの発展的な能力を発揮できるほか、不安が解消されることで勉強にも集中して取り組めることから学力向上も期待できます。

私たちが望んでいるのは、まさにこのような健全な子どもたちの姿なのではないでしょうか。

プログラムを体験してみよう

日本の課題を抜本的に改善へと導いてくれる可能性を秘めた「ピースフルスクールプログラム」ですが、その説明会&体験イベントが、2016年8月20日(土)に東京・南青山にて開催されます。

プログラムの内容をはじめ、導入している園や学校での実践を紹介し、プログラムの世界観を体験することで、地域や学校での広め方について考えていきます。

日本でグローバル教育を実践していくなかで、子どもたちが個人としての自立性や自発性を獲得するのがいかに難しいか、実感している人も多いと思います。

ピースフルスクールプログラムは、そんな悩みにも明快な解決策を示唆してくれるはず。

参加の申し込みは、「ピースフルスクールプログラム」公式サイトから受けつけています。

【ピースフルスクールプログラム体験イベント】

  • 主催:クマヒラセキュリティ財団
  • 日時:2016年8月20日(土)13時〜17時
  • 場所:「公益財団法人ウェスレー財団」会議室 205(東京都港区南青山6-10-11)
  • 対象:教育に携わっている人、いじめなど子どもたちを取り巻く問題を解決したい人、シチズンシップ教育に関心のある人、地域や家庭で何か取り組めないかと検討している人
  • 参加費:3000円

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