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【中高生レポ05】Stanford Pre-collegiate International Institutes(Angelさん、都立小石川中等教育学校5年生)

2017.09.17


summer report3

アメリカの大学進学を視野に入れているAngelさんは、この夏、米国・スタンフォード大学が主催するプレカレッジプログラムに参加しました。一流大学の教授陣から、経営学・統計学・生物学分野などの幅広い講義を受け、さまざまな国からの高校生たちと国際交流を重ねた約2週間。日本からは参加できなかったので、香港チームで参加するという変則技を繰り出しつつも、たくさんのカルチャーショックを重ね、仲間たちとの絆を深めた体験の数々は、見聞を広め、ひとまわり大きく成長するのに十分な時間だったようです。あまりに素晴らしいプログラムだったので、来年以降参加を希望する日本人に向け、香港経由の窓口も整えてくれたAngelさん。みなさんも、このチャンスを逃さないでくださいね!

Angelさん(東京・都立小石川中等教育学校5年生)

  • 主催:スタンフォード大学
  • プログラム名:Stanford Pre-collegiate International Institutes
  • 参加期間:2017年8月8日(火)〜20日(日)13日間
  • 対象:14才〜17才
  • 場所:「スタンフォード大学」(アメリカ・カリフォルニア州)

米国大学進学のために選んだプログラム

“It was the greatest summer ever.”

と、プログラムの最終日、スタンフォードをあとにする日に思わずつぶやきました。

プログラム最終日の8月20日から、遡ること約3ヵ月前。わたしは、2017年8月8日(火)~20日(日)に、「スタンフォード大学」によるスタンフォードで行われる「Stanford Pre-Collegiate International Institutes」に参加することを決めました。

stanford precollegiate

このプログラムの特徴は、何といっても世界一流大学であるスタンフォードの教授方による経営学、統計学、生物学など幅広い分野の少人数講義を受けられること、そして世界のさまざまな国から来た同世代の生徒たちとの国際交流ができるということです。

これらの特徴に加えて、アメリカの大学進学を視野に入れている私にとって、大学での寮生活の体験やこの経験を大学受験時に使えるというメリットもあったため、応募に踏み切りました。

スタンフォードのキャンパス。

スタンフォードのキャンパス。

香港経由で応募した理由とは?

応募は、香港の学習塾「GRTalent」を通してしました。じつは、このプログラムは募集の仕方が特殊で、スタンフォードと提携している世界の塾や学校などがそれぞれ参加者を募集します。そして、その団体ごとにプログラムに参加するのです。

最初、海外在住の親戚からこのプログラムのことを教えてもらい、日本でも募集している団体があるかどうかスタンフォードのHPで調べてみましたが、ふたつある団体はどちらも学校で在校生しか受け入れていなかったため、日本グループとして参加することは見送りました。

そして、その親戚が香港でも参加者を募集している塾を見つけて相談した結果、幸いにも日本在住の私でもそこから応募できることになりました。

Application Formや成績証明書などをメールで所定のアドレスに送り、Skypeで面接をして数日後に参加が決まりました。

その後、出発する日まで学校の期末考査や部活の合宿などありましたが、夏休みの宿題を片付ける「最大限の努力」をしました…プログラム中は宿題をする時間はなかなかないので、参加が決まり次第できる限り早く宿題は終えた方が賢明かと思います。

また、語彙を増やすためにわからない言葉や表現を書き留める単語帳もつくりました。あとは「プログラム中は何事にもすすんで挑戦してみよう」という心積もりをしておいたおかげで、後で触れますが、珍しい体験をすることができました。

香港チームだけの事前研修に参加

そして、8月8日(火)……ではなく、その3日前の8月5日(土)に日本を発ちました。

じつは、この香港グループは、プログラムの前にスタンフォードから車で1時間ほどのホテルで、「GRTalent」とアメリカベイエリアの大学進学のコンサルタントなどをする「ILUMIN Education」共催の事前研修(Social Innovation Program)を用意していたため、他のグループより一足先にアメリカに行ったのです。

事前研修

事前研修にて。

研修は、ホテルの大会議室みたいな部屋を借りて行われました。

7つあるセッションでは、ゲストの話を聞いたり、スタンフォードでのプログラムでもよく知られる「Stanford Design Thinking」という商品をつくるときに従うべき手順を教えてもらって実際に商品を考えたり、頭を柔らかくするアクティビティーをしたりと、プログラムにつながるようなさまざまなことを体験しました。

さらに、ホームレスの保護施設でのボランティア活動や、Google社へ行って社員に話を聞くといった外での活動もありました。

この事前研修は、香港グループの人たちと仲良くなるいい機会になったとともに、スタンフォードのプログラムへのいい導入になったと思います。

香港グループといっても、香港、澳門(マカオ)から来た人、そして元々香港に住んでいたけれど留学してイギリス、スイス、アイルランド、カナダに行った人たちで構成されています。

留学組は言わずもがな、香港や澳門から来た人たちも大部分がインターナショナルスクールに通っているため、アクセントなしの綺麗な英語を話していて、その数日間はずっと驚かされるばかりでした。

ちなみに彼らは広東語を時々話すものの、英語を話すことが圧倒的に多いので、話している内容が分からないことは基本的にないので大丈夫です。

研修の最終日は「スタンフォードに行っちゃうの。えーーー」と口々に皆言っていましたが、そのときは私たちの誰もスタンフォードでこれほどの素晴らしい経験をするとは思ってもいなかったと、今ならわかります。

スタンフォードのキャンパス。

スタンフォードのキャンパス。

スタンフォードでの生活がスタート

8月8日(火)の正午を少し過ぎたころ、わたしたちはスタンフォードの寮のひとつ、「Ng House」に着きました(Ngは限りなく「ン」に近い「エン」と発音します。Not NG)。

寮の部屋。

寮の部屋。

寮には、香港のほかにチリ、オーストラリア、インド、日本からきたグループがいて全部で100名ぐらいの生徒がそこで過ごしました。

部屋は、なぜかベッドが床から150センチぐらいの高さにありますが、綺麗な勉強机や洋服ダンス、クローゼットもあるシングルルームでした。

2人部屋だとしても部屋はひとりずつ用意され、プライベート空間が確保されています。

すべてをチャンスと捉えて挑戦

プログラムには、授業はもちろんCultural Exchange Meeting、フィールドトリップ、Global Solutionsなどが含まれています。

まず、授業についてです。毎日午前と午後の2つあって、それぞれ2時間半あります。

寮の中で6つのCohort(仲間)に分かれて、そのグループのメンバーと一緒にキャンパス内のいろんな建物へ行って授業を受けます。

授業風景。

授業風景。

教授からは頻繁に意見を求められ、生徒たちは質問に対してどんどん挙手して答えます。間違っていても気にせずに、「考えて発信していくことが大事だ」といくつもの授業を通して感じました。

また、生物の分野などでは日本で学んだことがあるものでもわからない単語がたくさんあったため、勉強になりました。

それから、医療についての授業で「Stanford Medical Center」へ行き、珍しい体験もすることができました。

Anatomage Table(バーチャルで人体の解剖ができる大きなタブレット)を実際に使ったり、死んだ人の体の骨や筋肉の説明を受け、それらを触ったりしました。

今まで学校で解剖したこともなく、血を見るのが大嫌いな私ですが、“It’s one chance experience.”と友達のL(香港グループだがアイルランドに留学中の女の子・14才)に言われて、勇気を出してホルマリン漬けにされた人体を保管している部屋に入り、脳・肝臓・心臓・肺を触ったり持ったりしました。脳が意外と重くて驚いたことは忘れられません。

国際交流からチームワークまで刺激が満載

Cultural Exchange Meetingでは、Ng Houseとそれ以外の2つの寮で同じプログラムに参加している生徒が、国のグループごとに舞台でそれぞれの文化を象徴するダンスや歌を発表したり、ワークショップで自国のお菓子をふるまったりしていました。

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ここではラテンアメリカの人たちの活発で熱気あふれる様子を目の当たりにして、カルチャーショックを受けました。

そして、自分も含めて多くの生徒はこの後のDance timeで彼らにつられて騒ぎました(笑)。

Cultural Exchange Meetingの様子。

Cultural Exchange Meetingの様子。

フィールドトリップでは、サンフランシスコ、「The Great America」(遊園地)、「Levi’s Stadium」などに行きました。久しぶりに香港グループで移動できたので親交が深まり、たくさんの想い出をつくることができました。

フィールドトリップにて。

フィールドトリップにて。

フィールドトリップにて。

フィールドトリップにて。

Global Solutionsでは、また授業とは異なる寮内で決められたメンバーと一緒に国をつくり、その国の政治体制や社会保障、経済、そして国歌までさまざまなことを考えます。

数回のミーティングで案を固めて、ポスターをつくり、最終日から2日前の午後にワークショップ形式で発表会が行われました。私は政治を担当しましたが、奇想天外な意見を多く聞くことができて、さらに各国の政治体制を知ることができました。

学びへの意欲が掻き立てられた2週間

これら多種多様な経験を通して、自分が今まで知っていたさまざまなこととは異なる側面を知ることができたと思います。

事前研修のホームレスのシェルターにしても、Global Solutionsでの話し合いにしても、これらの経験は私に世界についての多くのことを教えてくれました。

そして、自分が知っていることがまだまだ少ないことも教えてくれました。私の学びへの好奇心を以前より旺盛にしてくれ、大学受験まで、そして大学に進学してからもさまざまなことを学んでいこうと思わせてくれた、いい経験になったと思います。

卒業式のスナップ。

卒業式のスナップ。

また、ここでは異なる文化背景を持つ多くの友達をつくることができました。

男女関係なく、普段から楽しく会話をして、授業などでは対等に意見を交換できる仲間とプログラムの最終日に別れるのはとても辛かったです。

振り返ってみると、短期間でここまで仲良くなるのも、寝るとき以外大抵皆が一緒に行動するこのプログラムならではなのかなとも思いました。

このプログラムは、私にとってかけがえのない夏の想い出になりました。大人になっても色あせないだろうと思ってしまうほど、すべてのことが印象的でした。

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スタンフォードで最高の夏を送るために

最後に、このプログラムに参加したいと考えている方たちへのメッセージで、この長ーいレポートを締めくくりたいと思います。

まず、英語を使うプログラムで共通することですが、恥ずかしがらずにすすんで英語で話してください! とくに英語のスピーキング力を上げたい人は、日本語を封印する勢いで頑張ってください。

1日中英語で会話するという機会は、これらのプログラムに参加しない限りなかなか訪れないものです。私の場合、プログラム中は英語漬けにしようと決めて、日本の友達との会話も英語でしていました(笑)。

それから、全てのことを“one time experience”と捉えて、挑戦することを恐れずにさまざまなことに取り組んでみてください。

ここでの経験が自分を変えることになるかもしれません。そして、プログラムの参加前に、自分で目標を設定してみてください。

2週間は、本当にあっという間に過ぎてしまいます。

毎日、自分がしたことを振り返ってみて、改善していき、最終日に「何となく終わってしまった」と感じるのではなく、「あれも、これも、いい想い出だな」と思えるような有意義なプログラムにしてください。

多くの人が、来年の夏にスタンフォードでいい想い出をつくれますように。

追記:私は「GRtalent」が初めて日本から受け入れた学生だったため、来年以降も日本からの学生を受け入れるかどうかわからなかったのですが、GRtalentのCEOに相談した結果、応募を受け付けるとの返事をいただいたので、日本在住の皆さんも応募してくださいね!

詳しい手順は、「GRtalent」のサイトで確認できるので興味ある方はどうぞ。

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