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【エコクラフトパック】廃材がアートに…意識変革を促す「環境教育ツール」小学校に無料提供中
東京も「持続可能な循環都市」へ
東京都が、2016年3月に策定した「東京都資源循環・廃棄物処理計画~Sustainable Design TOKYO~」に基づき、「持続可能な資源利用」に取り組んでいることはご存知ですか?
国連は、2015年9月に「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」を定め、17の目標のうちのひとつ「生産と消費」という項目で「リサイクル・リユースによる廃棄物の削減、ライフスタイルの見直し」を提言。
国際オリンピック委員会が掲げるオリンピズムでも、「持続可能性」が重要な柱のひとつとなっていることから、東京都はつぎの3つの柱のもと、「世界的に対応が求められている課題」や「東京での資源消費量・廃棄物発生量が大きいもの」への対策を具体化していくとしています。
- 資源ロスの削減の促進…資源消費の無駄を見直し、資源生産性を向上(例:フードロスの削減、ライフスタイルの見直し)
- エコマテリアルの利用の促進…低炭素・自然共生・循環型の建築資材・物品等を選択して利用(例:再生骨材コンクリート等の利用の促進)
- 廃棄物の循環利用のさらなる促進…より高度な循環利用と不適正な処理等の防止(例:事業系廃棄物の更なるリサイクルのルールづくり、廃家電等の不適正処理や違法輸出の防止)
廃材がアートに…意識変革促す学びを
今回紹介する「eduCycleエコクラフトパックプロジェクト」は、東京都環境局が実施する「持続可能な資源利用」に向けたモデル6事業(2016年度)のひとつとして採択されたプログラム。

このプログラムでは、企業の廃材を学校の教材として提供することで、モノづくりへの興味と資源や環境への意識を次世代につないでいくことを目的に実施。
「エコクラフトパック」は、「サンプル品・不良品・端材」などこれまでは廃棄物として扱われていた素材を「環境教育ツール」として活用できるよう、素材と教材をパッケージにして無料にて提供しています。

荒川区「第二瑞光小学校」では、4年生の2クラスが社会科と図工の時間を活用し、このプログラムを実施。
たくさんのすばらしいアート作品が生まれ、プログラムのあと子どもたちからは「ゴミからキレイな作品が生まれて驚いた」、「ゴミを捨てるのはもったいない」、「ゴミをもっと減らしたい」という声があがったそうです。
現在、この「エコクラフトパックプロジェクト」では、授業などでエコクラフトパックを活用したい小学校を募集中。
希望する小学校(先生)は、公式サイトにある「素材一覧表」を確認し、「申込用紙」(ダウンロード可)に必要事項を記入のうえファックスにて送信を。
企業にとっては廃棄物を低減できるうえ、子どもたちの環境意識も大きく高めることができるこのプログラム、ぜひ積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
くわしくは、「eduCycleエコクラフトパックプロジェクト」公式サイトから確認を。
【eduCycleエコクラフトパックプロジェクト】
- 運営:(株)サティスファクトリー
- 募集対象:小学校
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