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リオ以降、オリンピック教育が加速
2016年の「リオデジャネイロ・オリンピック」が終わると、つぎはいよいよ2020年「東京オリンピック・パラリンピック」ですね。
オリンピックのすばらしさを体感できるような、東京ならではの教育プログラムを推進していきたい——
そんな観点からオリンピック教育の目標や内容について検討するために、14年10月、東京都教育委員会は「東京のオリンピック・パラリンピック教育を考える有識者会議」を発足。
11回にわたり議論を重ねてきた内容をまとめた最終提言を、15年12月21日に公表しました。
このなかで、「5つの資質を伸ばすための4つのプロジェクト」を提案。
リオ大会以降、全公立校でこれらのプロジェクトへの取り組みをスタートし、大会までの約4年間、各学校で年間35時間程度を計画的かつ継続的に実施していきたいとしています。
東京ならではの国際交流を実現
グローバル教育に関連する項目としては、「世界ともだちプロジェクト(GlobalFriendshipProject)」が提案されています。
「世界ともだちプロジェクト」は、1998年の長野オリンピックにスタートし、現在では国際的に活用されている「一校一国運動」を発展させ、東京ならではの国際交流を推進していこうというもの。
「一校一国運動」とは、オリンピック開催地の学校が応援する国や地域を決め、その国や地域の文化や言語を学習したり、オリンピック選手などと交流したりして異文化理解を深めようとする活動。
東京には大使館が集中しており、留学生や多様な国籍の人々が住んでいることから、可能な限り実際の交流へと深化させていきたいとしています。
具体的には、留学生や大使館などとの交流、手紙やメールのほか、海外研修や姉妹都市交流などの活動を深めていくことを想定。
また、参加国をバランスよく学べるよう、「ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニア」の5大陸各1ヵ国をセットにしたグループ表を用意し、各学校が選べるようなしくみも構築。
これらのプログラムは、オリンピック以降も継続して発展させ、息の長い活動としていくことが重要であるとしています。