【相談室】わが家のグローバル教育キッズ国際バカロレア

【グローバル教育相談室23】小学生の娘が「国際バカロレア」を学ぶ場合、準備すべきことは?

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IB学習への準備は?

「都立国際高校」国際バカロレアコースの志願者倍率が発表され、改めて世間からの国際バカロレア(IB)への期待が大きいのだなぁと感じています。

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娘は小学生ですが、今後はIB認定校も増え、IBも現実的な選択肢に入ってくると思います。

娘にもIBを学ぶチャンスを与えたいと思っていますが、いまから準備するべきことがあれば教えてください。

「自ら探究して学ぶ」準備を

国際バカロレアは、これまでの詰込みとはまったく異なる学習方法です。

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国際バカロレアを子供に学ばせたいと思ったら、少しでも早く自立的に学習に取り組める環境をつくってあげることが大切です。

日々の生活や学習において、結果や答えだけを早急に求めるのではなく、常に「なぜ」という問いかけを考える余裕をもたせてあげてください。

とても時間がかかり、サポートする親も子供の「なぜ」に応えられるよう学び続けなければなりませんが、それは親の役割だと考えれば決してムリなことではないはず。

【関連記事】IBで成功する子供の7つの資質

「全人教育」が世界で生きる人間を育む

国際バカロレアはグローバルなカリキュラムであることが注目されていますが、バランスのとれた人間の育成を主眼に置いた「全人教育」であることから、結果どの国でも通用する人間を育てる国際的なプログラムとなっています。

今後IBを教育方針として考えていくのであれば、その学習者像をしっかりと理解し、「自ら探究して学ぶ」という主体的な学習方法に変えていく必要があるでしょう。

【IBの学習者像】

探究する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションができる人、信念のある人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスのとれた人、振り返りのできる人

ちなみに、文科省が提唱する「グローバル人材」の定義もIBの学習者像にとても近いものです。

「グローバル人材」の定義

  • 「グローバル人材」の概念はおおむね以下のような要素…要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力、要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感、要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
  • このほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等
  • グローバル人材の能力水準の目安を段階別にすると、海外旅行会話レベル→日常会話レベル→業務上の文書・会話レベル→二者間折衝・交渉レベル→多数間折衝・交渉レベル
日本では大学の教育改革を皮切りに教育が見直されているので、当面は教育システムの変更点などに注視していく必要があります。

一流大学へのパスポートではない

注意点としては、「国際バカロレアは一流大学へのパスポート」というキャッチフレーズを耳にしますが、IBを取得したからといって一流大学に入れる保証はないということです。

国際バカロレア資格は、45点満点中24点以上で合格となります。

日本人の合格平均点は30点くらいといわれていますが、海外の一流大学を狙う子供たちはほぼパーフェクトに近い点数をとっているので、相応の努力が必要になるでしょう。

当面のリスクとしては、現段階では、日本での国際バカロレアの授業のほとんどが英語で行われていることから、相応の英語力が求められます。

また、日本語教材の作成と教員の育成にも時間がかかるため、日本語でおこなえる授業数に限りがあり、選択科目が十分でないことにも注意が必要です。

回答者/崎田和紗子

10年前に渡豪後、現地にて日本人のための教育機関にて教育管理や学習指導に携わりながら、日本人親子の教育や精神面のサポートを行う。2013年に「国際教育支援研究所」を設立し、国際教育で生じる不安や悩みについて、保護者や子供たち、教師を対象としたサポートと親子の理想の教育を実現するためのプラン作成「教育デザイン」の指導を行っている。「崎田和紗子」の名は、6年前の誕生日に支援を受けたお礼にと子供たちからその名前の一字ずつを合わせて贈られたもの。「子供たちの未来のための仕事」という初心を忘れないために、仕事の大切なパートナーとして使用している。

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