【文科省調査】英語試験免除にみなし満点まで…大学の4割が「外部英語検定試験」を入試に活用

4割超の大学が英語検定試験を活用

「文部科学省」は、大学入試における民間の英語資格・検定試験の活用に関する調査結果をまとめ、2016年3月に公表しました。

この調査は、日本にあるほぼすべての大学(国公私立大学750校)に対して行われ、回収できた695校からの回答をまとめたもの(調査期間は2015年11月24日〜12月18日)。

このうち、民間の英語資格・検定試験を活用している大学は43パーセントにのぼり、2013年度調査より7.2ポイント増となっています。

具体的な活用方法は、「推薦入試」が29.2パーセント、「AO入試」が24.2パーセント、「一般入試」は6.3パーセント。

上段(単位/校)。下段の( )は、国立81校、公立80校、私立534校、計695校に対する割合(回答時点における導入予定校を含む)。

上段(単位/校)。下段の( )は、国立81校、公立80校、私立534校、計695校に対する割合(回答時点における導入予定校を含む)。

導入理由は、「より優秀なグローバルな意識が高い学生を確保するため」(64.2パーセント)がもっとも多く、個別のインタビューでは「グローバル人材育成推進事業」の採択や新規学部の立ち上げなどを導入のきっかけとしてあげています。

また、大学独自の英語試験実施の限界や国際化推進の方針、高大接続の技能化の方向性なども鑑みて導入した、との回答もありました。

活用しているテストの英語レベルは、「CEFR※」における「A2」(初級レベル)〜「B1」(中級レベル)が8割を占めており、中堅以上の大学で求められることの多い「B2」(実務に対応できるレベル)は11.5パーセントに留まっています。

※言語習得レベルを示すヨーロッパ言語共通参照枠「CEFR(セファール)」(Common European Framework of Reference for Languages)では、「A1」(初心者レベル)〜「C2」(ネイティブと遜色のないレベル)の6レベルで構成

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大学が合否ラインとしている英語のレベル。B1相当が44.9パーセント、A2相当が35.3パーセントと多い。

大学が合否ラインとしている英語のレベル。B1相当が44.9パーセント、A2相当が35.3パーセントと多い。

「意欲の高い学生」の確保に有効

また、大学生1万3514名にも調査を実施したところ、民間の英語資格・検定試験を受験したことのある学生は、5034名(37.3パーセント)でした。

高校時代に、5043名(37.3パーセント)が英語検定試験を受験。

高校時代に、37.3パーセントの学生が英語資格・検定試験を受験。

CEFRレベルでは、「A2」レベルが43パーセント、「B1」レベルが31.9パーセントとなっており、多くの大学が設定する合否レベルとおおむね一致していることがわかります。

これらのレベルは2015年に文科省が実施した「英語力調査」よりも高い結果となっているほか、3割が「個人のスキルアップのために受験した」と回答していることから、英語資格・検定試験の活用は「意欲の高い優秀な学生」を確保するのに有効な手段であるといえそうです。

ただ、志望校決定に際しては、「民間英語試験の活用の可否がまったく影響しなかった」と52.7パーセントの学生が回答。

いっぽうで、「民間英語試験を活用して入試ができる大学が増えることが有益」と65.7パーセント(うち38.1パーセントが未受験)が回答していることから、今後はより多くの大学で英語資格・検定試験が導入され、そのしくみや活用法を周知していくことが、受験生と大学双方のニーズに叶っているといえます。

 

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