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世界に通用する優秀な学生を推薦枠で
「東京大学」(東京・文京区)は、2016年度入学者試験より現在の後期日程試験に替えて「推薦入試」で100名の学生を受け入れることを発表しました。
求めているのは、東大の教育研究環境を積極的に最大限活用して主体的に学び、各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生。
募集するのは、学部などであわせて100名。
各学校が推薦できるのは、共学で2名(男女各1名)、男子校女子校は1名まで。出願資格は以下のとおり。
- 高等学校または中等教育学校を卒業した者、および2016年3月卒業見込みの者
- 通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および2016年3月修了見込みの者
- 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者、および2016年3月末までに修了見込みの者
各学部などの募集人数と出願の際求められる書類を下記にまとめました(「求める学生像」や「推薦要件」は各自確認を)。
「学力」以外に備えていくことが求められる資格や実績などから、大学が理想とする「世界に通用する優秀な学生像」が如実に浮かび上がってきます。
※留学体験や語学資格、国際的な大学入学資格などの項目は青字にしてあります
【法学部】10名程度
各学部共通に求める調査書などのほか、志願者が本学部の推薦要件に合致することを具体的に証明する資料。例えば、
- 在学中に執筆した論文で、志願者の問題発見能力・課題設定能力を証明するもの
- 社会に貢献する活動の内容を具体的に証明する資料(表彰状、新聞記事等)
- 留学経験など、志願者が異なる文化的背景や価値観への理解を有することを示す資料(留学の事実を証明する資料、外国人との交流や支援活動を行ったことを示す第三者の推薦状など)
- 国際通用性のある入学資格試験における優秀な成績を証明する資料(国際バカロレア、SATなど)
- 外国語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)
【経済学部】10名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、推薦要件の(1)に該当すると判断できる客観的根拠を示す書類の提出を求めます。例えば、
- 数学オリンピックなどの科学オリンピックで顕著な成績をあげたことを示すもの
- 英語その他の外国語に関する語学力の試験(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)において高得点を取ったこと示すもの
- 全国レベルの大会・コンクールでの入賞記録
- 留学を含む様々な国際的活動で、その内容が第三者によって高く評価されたものについて、その詳細や評価内容を記した文書(新聞記事など)
【文学部】10名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す書類の提出を求めます。例えば、
- 在学中に執筆した論文・発表資料または「総合的な学習の時間」による成果
- 外国語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)
- 何らかの賞を受けた場合は、それを証明する資料
- 課外活動、ボランティアなどの社会貢献活動での成果を示す資料
【教育学部】5名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当することを示す客観的根拠となる以下の書類の提出を求めます。
- 在学中に作成した論文、作品、発表の内容を示す資料等で、志願者の卓越した探究能力を示すもの
- 上記(1)に関して、国際的もしくは全国的なコンクールやコンテストでの受賞歴、あるいは学会の高校生セッション等での発表経験などがあればそれを証明する資料
【教養学部】5名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠として、以下のいずれかの書類(複数可)の提出を求めます。
- 在学中に執筆した課題論文等
- 科学オリンピックなど志望分野にかかわる各種コンテストの成績
- 外国語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)
- 国際通用性のある入学資格試験の成績を証明する資料(国際バカロレア、SATなど)
- その他、特筆すべき活動の成果
【工学部】30名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、志願者が本学部の推薦基準に合致することを具体的に証明する以下すべての資料
- 志願者が高等学校等在学中に行った特色ある活動の詳細をよく知る人物(高等学校等の内外を問わない)による推薦書
- あらかじめ工学部が提示する特定の課題に対する小論文
- 高等学校等在学中に行った自らの特色ある活動でどのような問題設定と解決を行ったか、その活動を通じていかなる自律的学習を行ったか、また将来的にどのように社会に貢献したいと考えているかを説明し、あわせて志望動機を述べた文章
- 高等学校等在学中に行った活動が上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す書類とその活動内容を説明する資料
※英語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTSなど)があれば添付
【理学部】10名程度
- 各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す書類のうち、少なくとも1つ(複数提出可)の提出を求めます(例えば、表彰状/認定証のコピー、受賞論文、開発したソフトウェアの概要資料など)
※英語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTSなど)があれば添付
【農学部】10名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す以下の書類のうち、少なくとも1つ(複数提出可)の提出を求めます。なお、提出に当たってはその概要の説明書を求めます。
- 生物学に関する研究成果あるいは論文
- 生物学や農学に関連する活動実績等の資料(3)日本生物学オリンピック、国際生物学オリンピック参加者はその成績
※英語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTSなど)があれば添付
【薬学部】5名程度
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す以下の書類のうち、少なくとも1つ(複数提出可)の提出を求めます。
- 科学オリンピックなど各種コンテストにおいて顕著な成績を挙げたことを証明する書類
- TOEFLiBT100点以上もしくはIELTS7点以上などに相当する高い英語力を証明する書類
- 留学経験を証明する資料および、それを今後の国際的な活躍にどのように活かすかを志願者が説明する文章
- 科学に関連する、学会・研究会での発表を証明する資料、もしくは作成した論文
※上記1~4の書類の他、課外活動で科学分野以外に特筆すべき成果を示す資料(芸術、運動、ボランティアなど)を添付することも可能
【医学部】5名程度(医学科3名程度、健康総合科学科2名程度)
各学部共通に求める調査書等のほか、上記推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す以下の書類のうち、いずれか1つ(複数提出可)の提出を求めます。
- 日本生物学オリンピック、国際生物学オリンピック、高校生科学技術チャレンジ、Intel International Scienceand Engineering Fair(IntelISEF)、全国物理コンテスト、国際物理オリンピック、全国高等学校化学グランプリ、国際化学オリンピックなど各種コンテストにおいて顕著な成績を挙げたことを証明する書類
- きわめて高い語学力(英語力としてTOEFLiBT100点以上、IELTS7点以上相当)及び豊富な国際経験を示す書類
教育学部以外(工学部、理学部、農学部は必須ではない)はTOEFLや英検、IELTSなど外国語試験のスコアを、法学部と教養学部では加えて「国際バカロレア」や「SAT」など国際的な大学入学資格を明記しています。
スケジュールは、15年7月に募集要項の公表、11月上旬に願書受付、11月下旬に1次選考合格者発表、12月中旬に面接などの第2次選考、16年1月大学センター試験、2月最終合格者発表という流れ。
合否判定は、出願書類(第1次選考)、面接(第2次選考)などの審査結果に加え、志望する学部が指定する教科・科目の「センター試験」(正解率8割以上が目安)の成績を総合的に評価して行う予定です。
【東京大学 推薦入試】
- 実施:2016年4月入学者選抜より
- 募集人員:100名(教育学部、教養学部、薬学部、医学部それぞれ5名程度(医学科3名程度、健康総合科学科2名程度)、法学部、経済学部、文学部、理学部、農学部それぞれ10名程度、工学部30名程度)
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