1年生から毎日英語の時間を15分確保
大阪・箕面市は、世界で活躍できる子供を育てるため、2015年度から全市立小学校の全学年で英語教育を毎日実施していくと発表しました。
また、中学校でも授業時間数を増やすなど学習環境を拡充していきます。
東京オリンピックの20年に全面実施を目指す文科省の「英語教育改革」を踏まえ、国に先駆けるカタチで14年度より試行実施、15年度には全面実施を目指します。
14年度より英語教育のカリキュラムや指導案づくり、教員の英語力強化研修などを行うとともに、2学期(14年9月)からは英語教育を試行して検証を開始。
15年度以降、小学校では1年生から6年生まで毎日15分の英語教育の時間を確保。さらに3年生以上は、週1回程度1時限(45分)授業の実施をめざします。
1~4年生では英語のビデオなどデジタル教材を活用した活動型授業、5、6年生は中学校英語へ向けた初歩的な教科型授業を予定。
中学校では、全学年で1週間あたり5時限(1時限50分)の授業時間数を確保し、週2時限程度はすべて英語による授業を実施。
14年度に全小中学校へ導入予定の電子黒板を活用して、ネイティブの発音やアクセントを身につけ、より効果的な英語教育を行っていくそう。
ほかにも、総合学習の時間などをさらに活用して、国際理解や多文化共生に関する教育の充実を図ったり、友好都市であるニュージーランド・ハット市との交流や、英語によるサマーキャンプの実施も検討しています。
これにともない、小学校と中学校の英語教員を対象に、英語力強化研修や英語授業づくり研修などを実施し、さらに外国人ALT(外国語指導助手)の雇用時間を延長するなどして、授業時間数の増加に対応。
また、小中一貫した英語教育をめざし、各校で英語教育を推進する教員リーダーを決め、英語推進研究会を設置するなど、小中が連携してカリキュラムや指導案づくり、教材教具の準備を進めていく予定です。
【大阪・箕面市 英語教育改革】
- 対象:箕面市の全市立小学校、中学校
- 実施:2015年度より開始(14年9月より先攻実施で検証)
- 学習時間:小学校では全学年毎日15分間+3年生以上は週1時限程度、中学校では週5時限(そのうち2時限は英語による授業)を確保