今後は3級以上にライティングを追加
「日本英語検定協会」が実施する「実用英語技能検定」(英検)の2級に、2016年度第1回目(6月実施)より「ライティング」が導入されます。
現在、英検では、全7級(1級〜5級)でリーディングとリスニング(2技能)、3級以上で面接形式のスピーキング(3技能)、1級と準1級でライティングを実施していますが、2016年度からは2級以上が4技能に対応することになります。
ライティング導入の背景には、高等学校卒業レベルの「2級」が4技能に対応することで、大学や高等学校などにおける入学者選抜や生徒の英語力評価に対応していきたいとの考えがあります。
今後は、準2級や3級にもライティングを導入していくほか、1級と準1級でも問題の難易度の調整をおこなっていく予定とのこと。
なお、ライティングの問題は、実用英語技能検定の審査基準と高等学校の学習指導要領の内容、国際基準規格「CEFR」レベル(2級はB1レベル)に基づき開発。
受験者は与えられたトピックに対し、意見とその裏付けとなる理由を適切な語彙と文法を使用しながら英文で論述する能力が試されるそうです。
「2級」ライティングとして、下記の例題を公表しています。
- 以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい
- POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません
- 語数の目安は80語~100語です
「These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?」
★POINTS…Cost、Safety、Technology
採点は複数の観点でおこない、内容・構成などの観点別の成績をフィードバックする予定とのことです。
詳細は、「英検」公式サイトで確認を。
【英検2級に「ライティング」を追加し4技能化】
- 主催:(公)日本英語検定協会
- 開始時期:2016年度第1回試験(6月実施)より