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【大学入試英語成績提供システム】2回分の成績を提供…20年度運用開始までの流れをチェック

まずはスケジュールを押さえよう

「独立行政法人大学入試センター」(東京・目黒区)は、2020年度より運用を開始する「大学入試英語成績提供システム」についての概要を公表しました。

このシステムは、大学入試における資格・検定試験の活用を支援するために設けられるもので、参加する資格・検定試験について、成績情報(電子データ)をセンターで一元的に集約し、要請のあった大学に対し提供するものとなります。

大学入試センターが、2019年1月7日に公開した「『大学入試英語成績提供システム』の概要」資料より。

まず、2020年度の運用開始に向けてのスケジュールは、下記のような予定となっています。

  • 2019年11月頃…2〜3週間の期間を設けて、高校2、3年生(初年度のみ)、既卒者からシステムを利用する際に必須の「共通ID」の申込受付を行う
  • 2019年秋頃…受験生からの問い合わせに対応する「コールセンター」、英語成績データ確認システムを一定期間公開
  • 2019年12〜20年1月…「共通ID」を発行
  • 2020年4月〜12月…試験実施団体は、センターへ受検生の成績(スコア、CEFRの段階別表示、合否等センターが定めるもの)を、電子データでセンターに送付
  • 2020年4月〜12月…受験生は、該当年度の受験の対象となる資格・検定試験を受検する
  • 2020年9月以降…「総合型選抜」で利用される成績をセンターから大学に提供
  • 2020年11月以降…「学校推薦型選抜」で利用される成績をセンターから大学に提供
  • 2021年2月頃…「大学入学共通テスト」で利用される成績をセンターから大学に提供

どんなしくみで運用されるのか

成績提供システムは、下記の3つのシステムで構成されています。

  1. 英語成績データ確認システム(仮)…受験生に関する情報(共通ID・氏名・住所等)を管理し、成績情報がセンターに集約され大学に提供可能な状態となっていることを確認するためのシステム
  2. 成績受理システム(仮)…試験実施団体がセンターに送付する成績情報を受け取るためのシステム
  3. 成績提供システム…現行の「センター試験」の成績情報と同様に、センターから大学に対し成績情報を提供するためのシステム

システム利用には、受験生ごとに発行された「共通ID」が必要となり、高校の在学生は高校が取りまとめ、既卒者は個別にセンターに申し込みすることで共通IDが発行されます(発行は無料)。

申し込み・発行時期は、高校2年生の11月ごろに2〜3週間程度の期間を設けて受付を行い12〜1月ごろに発行されるスケジュールを想定(既卒者も同時期の申込・発行を予定)。有効期間は2年間で、翌年度も同じ共通IDを使用できる予定です。

運用開始の前年度である2019年度末(2020年3月)に高校を卒業予定の受験生は、翌年度に大学を受験する可能性もあるため、19年度に限り、高校3年生も在籍校で一括して共通ID発行の申し込みができるよう検討しているそうです。

受検できるのは2回まで

成績は、大学を受験する当該年度(4〜12月)に受検した資格・検定試験が対象となり、資格・検定試験への申し込みの際に所定の欄に共通IDを記入して意思表示することで、受検後の成績が試験実施団体からセンターに送付されます。そのため、受検申し込みの時点でIDを取得している必要があり、ID取得以前に受検した成績は成績送付の対象とはなりません。

対象となる試験は2回分で、2回とも同種の試験を受検することも1回ずつ異なる種類の試験を受検することも可能。3回以上共通IDを記入して試験申込みを行った場合は、試験実施日が早い順に2件までの成績を対象とし、その他の成績は無効となるそうです。

なお、共通IDや成績提供のしくみ等について、受検生からの問い合わせに対応するためのコールセンターを19年度の秋頃に開設することを検討しており、2件までの資格・検定試験名や試験回等については、一定期間受検生本人が確認できるしくみを設ける予定です

どの資格が必要なのかを見極めよう

試験実施団体は、受検生の成績(スコア、CEFRの段階別表示、合否等センターが定めるもの)を、 4月〜12月中旬頃までに電子データによりセンターに送付します。

これらの成績データは、成績提供システムにより大学に提供される成績情報は、各大学の判断により「大学入学共通テスト」を利用しない入学者選抜においても利用することも可能。9月以降に実施を予定している「総合型選抜」(現行 AO入試)と11月以降に予定している「学校推薦型選抜」(現行 推薦入試)での利用も想定しているため、大学への成績提供は複数回行われる予定です。

試験実施団体は、どの資格・検定試験がいつの回の成績提供に間に合うかをあらかじめ受検生等に対し明示し、大学サイドもそれぞれの選抜において有効となる資格・検定試験の対象範囲を受験生にわかりやすく明示することとなりますが、受験生は、出願を予定している大学の入試で求められる資格・検定試験の対象範囲を考慮した上で、どの資格・検定試験を受検するかを選ぶことになりますね。

「大学入試センター」公式サイト


【大学入試英語成績提供システム】

  • 運用:独立行政法人大学入試センター
  • 開始:2020年度
  • 対象:2020年度以降に大学を受験する受験生
  • 利用:無料
  • 成績情報:大学を受験する当該年度(4〜12月)に受検した成績
  • 受検可能回数:2回まで

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