高知にグローバル教育リーダー校開校
高知県は、2018年に開校する併設型中高一貫教育校「高知国際中学・高校」において、「国際バカロレア」の中等教育プログラム(MYP)とディプロマ・プログラム(DP)を導入する予定です。
「高知国際中学・高校」は、高知県のグローバル教育リーダー校として開設。
現在の「県立高知南中学校・高等学校」と「県立高知西高等学校」を統合し、西高の敷地内にて校舎を改修・新築して開校します。

県立高校では、唯一英語科(学年定員40名)を設置。
18年以降も南中学と高知西高校併設中学校で並行して生徒を募集し、21年に南中学・高校の募集を停止。23年には統合が完了する予定。
なお、公立校の国際バカロレアDP校には、15年度に1期生が入学した「都立国際高校」(東京)があるほか、「県立横浜国際高校」(神奈川、19年度に認定校目指す)、「市立札幌開成中等教育学校」(北海道、17〜18年度に候補校目指す)でも実施予定です。
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中学では全員にMYPを実施
「高知国際中学・高校」の中学校の定員は、1学年60名。
中1から高1までの生徒全員にMYPを実施。中学では高校での英語による授業にも対応できるよう、TOEFL57点取得を目指すとのこと。

高知県が「グローバル教育シンポジウム」開催の際に作成したチラシより抜粋。
高校の定員は、1学年280名。
高校入学時には他中学から220名を募集し、この220名は全員普通科に進学。
中学からMYPを学んだ生徒60名は、「グローバル教育科」(仮)に進級。
高2に進級する際に、40名を英語を重視した「グローバルコース」、20名を「IBディプロマコース」に振りわける予定。
「グローバルコース」ではDP取得は目指しませんが、探究型学習を取り入れ、海外大学にも進学可能なTOEFL80点以上の英語力を目指します。
「IBディプロマコース」では、日本語DPを実施予定。グローバルコースの内容に加え、国語、英語、数学、社会、理科、芸術の6教科のうち、「英語」ともう1教科(国語を除く)の授業を英語で行う予定です。
【高知国際中学・高校】
- 開校予定:2018年4月
- 住所:高知県高知市鴨部2-5-70(現「県立高知西高等学校」)
- 定員:中学/1学年60名、高校/普通科220名、グローバル教育科(仮)/を英語を重視した「グローバルコース」40名、「IBディプロマコース」20名