STEM教育高校

【スーパーサイエンスハイスクール】優秀な5校の取り組みは? 16年度指定24校6段階中間評価

「研究開発のねらい達成可能」と判断された5校

さいたま市立大宮北高等学校

  • 全校生徒対象で実施する課題研究を教育課程に位置付け、普通科スーパーサイエンスクラス(SSC)選択生徒が29人(平成29年度)から増加していることは評価できる。今後はSSH指定校として育成を目指す人材像および生徒に身に付けさせたい資質・能力を更に明確化すると共に、観点や枠組みを設けるなどして、計画的・客観的な指導と評価を進めることが望まれる
  • 課題研究の指導に関しては、探究の過程を重視し、生徒の探究意欲の向上とともに、情報収集の方法やデータの精度などを年次ごとに高めてきていることは評価できる。今後、ミニ課題研究とその成果と課題を課題研究の指導改善に役立てる評価法の開発が望まれる
  • 1年次の課題研究において、1クラスで指導者3人体制で行うとあるが、その体制でどのように課題研究の質を高めていくのか、教師のコンセンサスをどう構成していくのかなどを可視化し、改善に結びつけていくことが望まれる
  • ICT機器を活用したe-ポートフォリオの指導が積極的に実施されていることは評価できる。今後、AO入試の活用とともに課題研究の指導に役立てる活用法の開発が望まれる
  • 市の理数教育の拠点校として地域の小中学校への出前授業等に生徒が積極的に参加していることは評価できる。今後、そのことが生徒の変容にどのように有効かなどを検証する評価法の開発や、教育課程外の生徒の過度な活動による負担感などの検証が望まれる

長野県屋代高等学校・附属中学校

  • 中高全体で研究計画がしっかりと実施されており、外部有識者の指導・助言事項を踏まえ着実に事業改善が図られており評価できる。新しく転入した教師にSSHの取り組みをレクチャーし、継続が円滑になっていることも評価できる
  • 外部人材活用がより有効に機能するよう、事前・事後学習や授業内容、教科横断的授業など工夫が望まれる。またキャリア教育や進路指導における卒業生との交流は、効果・方法ともに客観的評価可能なしくみを検討することが望まれる
  • 科学系部活動や理数科全員の科学オリンピック参加、それらを支援するしくみは評価できる。海外との交流については、生徒全体に占める参加者の割合は小さく、全生徒の国際性の向上につながるしくみの検討・充実が望まれる
  • 通常の授業において生徒が主体的に取り組む場面を意識して取り組んでいる点は評価できる
  • 同窓会等を通して SSHの生徒の追跡調査の活用も図られているが、さらに追跡調査法の検討、結果の分析を進め有効な活用法を確立することが望まれる

名古屋大学教育学部附属中・高等学校

  • 事業の多くが教師主体で行われていて生徒の主体性を生かした取り組みが少ないように見受けられるため、目的に掲げたイノベーションにつながる能力を育成する事業を実現するために生徒の主体性をより重視していく方向性を検討していくことが望まれる
  • 高校からの入学生徒と中学から内部進学した生徒とを組み入れて「協同的探究学習」を取り入れた課題研究を実施することで、両者の差が少なくなるように工夫して指導できている点は評価できる
  • 課題解決力を上げるような取り組みは効果的に実施されているが、真に新しい問題を発見する力を育成するような取り組みが十分ではないように見受けられる。設定された目的に合致している事業となるよう更なる改善が望まれる
  • 教師の優れた協力体制のもとSSH事業に関わっている点は評価できる。また、生徒研究員制度に所属する生徒数の増加は評価できる

名城大学附属高等学校

  • 名城大学教員による取り組みの前後で、国語科、数学科、理科などの教師が生徒に対して適切にフォローアップしており、より効果的になるように工夫していることは評価できる
  • 全校体制の下、組織的に事業を推進していることや、計画時に課題としていた各項目について、着実に取り組まれていることは評価できる。また、どのような生徒を育てたいかが明確になっており、それに向けた一つ一つの取り組みが有機的につながっており大変評価できる
  • 全校生徒を対象にした取り組みである「サロン」については、数学や科学について自由に疑問や意見を述べ合う興味深い取り組みであり、数学や科学への生徒の意識を高めるなどの効果が期待でき、評価できる。成果物として「続・サロンのすすめ」を発行している点も評価できる
  • 指定当初から開催している「SSH東海フェスタ」について、内容・規模共に拡大・充実しており評価できる
  • SSH対象生徒が名城大学農学部へ進学した場合、大学1年生から研究室に所属させるというのは高大接続に関する画期的な取り組みであり評価できる。今後、高校からの課題研究の継続、メンターとして卒業生の高校への派遣、研究室所属に関して他の学部への横展開拡大などについて検討していくことが望まれる

三重県立松阪高等学校

  • 研究する時間が十分に取れないという生徒の声に応じた改善が必要である
  • 全ての教師が課題研究に携わることで教師相互の連携体制が向上しており、学校全体で組織的に課題研究に取り組む体制ができている点が評価できる。指導体制が整った一方で、より意欲的な生徒へ研究環境を確保する必要が生じている。今後は、課題研究の内容を深化させ、より先進的な科学技術系人材を育てられるよう、教師の指導力強化とともに課題研究の時間の充実を念頭に置いたカリキュラム等の環境整備が望まれる
  • 課題研究において、生徒自身の進路や地域課題と関連した課題設定がなされるなど良い工夫がされており、課題研究を推進しているように見受けられ評価できる。引き続き生徒の自主性も尊重しつつ実施することが望まれる
  • 大学や自治体、地域の企業などと連携した取り組みがなされており評価できる
  • 多くの生徒が科学コンテストに出場し、各種発表会で成果を発信しており評価できる。今後は研究の質の更なる向上に期待するとともに、卒業生が社会でどのように活躍していくか、調査等により追跡していくことが望まれる

取り組み改善も求められる7校>>

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