STEM教育高校

【スーパーサイエンスハイスクール】優秀な5校の取り組みは? 16年度指定24校6段階中間評価

「取り組み改善の努力も求められる」7校

青森県立弘前南高等学校

  • 1年全生徒対象「南陵Dプラン」(1単位)、「南陵ラボ」(1単位)、「南陵ゼミ」(1単位)における青森県の科学資源を活用した課題研究は評価できる。今後、SSHコース以外の普通科生徒が1年の探究活動を発展させた2年生以降の教育課程の開発が望まれる
  • 生徒に探究ノートをまとめさせ、担当教師がコメントを書いて生徒と教師のコミュニケーションを取りながら「まとめる力」を育成していることは評価できる。今後は、「南陵Dプラン」などの成果を検証する評価法、指導法の開発し、併せて全ての教科科目で授業改善につなげることが望まれる
  • 校長のリーダーシップのもと、地元の外部講師、大学院生、留学生の協力を得ながら全教師指導体制で取り組んでおり評価できる
  • 弘前大学等の外部機関と連携して課題研究が進められている点は評価できる。今後は、高大接続に関する研究開発も進めていくことが望まれる。また、科学部員数の増加及び科学オリンピックへの参加者数の増加は評価できる
  • 様々な取り組みをルーブリック評価やアンケート調査を実施して成果を検証・分析しており評価できる

千葉県立木更津高等学校

  • 普通科SS科目1年「SS情報」(2単位)、「SS 保健」(1単位)での探究的な取り組みを実施しているが、多くの教師が関わりにくい枠組となっており、内容の改善が望まれる
  • 理数科3年「総合的な学習の時間」に自由選択として位置付けられている「探究 KISARAZU-Ⅲ」の選択者数に課題があることから、取り組み自体の評価及び検証が望まれる。また、1年、2年の課題研究の指導の在り方を再検討することが望まれる
  • 全教科の教師が関わるように指導体制を構築していくことが望まれる。そのためにも教師全体に事業の目的・目標を共有していくことが望まれる
  • 運営指導委員と教師とのワークショップなどの取り組みが行われていることは独創性があり評価できる
  • 海外研修について、参加した生徒が多くの成果を得て、意識も変わったことは評価できるが、その成果を参加生徒以外にも拡げる工夫が望まれる

千葉県立長生高等学校

  • 総合学習テキスト「長高メソッド」や「アクティブラーニング型授業の実践と評価の試み」など指定2年間の成果と課題を冊子として発信していることは評価できる。アクティブラーニングの授業実践とその評価については、全校規模での取り組みとなっていることは評価できる
  • 理数科・普通科ともに課題研究の教材等は十分整っているが、取り組む時間の確保は必ずしも十分とは言えない。科学系部活動で取り組む時間を確保しているものと見受けられるが、2年生以降の普通科の理系の生徒への配慮がなされることが望まれる。また「長高メソッド」の実践が普通科1年(1単位)にとどまり、2年以降の課題研究や探究的学習として発展が認められない。今後、「長高メソッド」の成果と課題を検証する中で発展させることが望まれる
  • 科学系部活動の参加生徒数が増加し、生物オリンピックにも多く参加しているなど充実している点は評価できる
  • 目標としている「科学的倫理観」「社会的実践力」についての具体的な評価が見られない。テキスト(長生メソッド)を通して「知識」として定着させるだけでなく、例えば生徒自身の「倫理観」や具体的な態度や行動としての「実践力」の育成を目指して、指導と評価を進展させることが望まれる
  • ボトルネックを見いだす評価法の開発と、学習モジュールによるアクティブ・デザイン型のカリキュラム開発については、研究・実践の途上であるが、それぞれの意義や効果は高いと感じられるため、研究段階だけで終わらせるのではなく、実践段階まで進め、残りの2年間で汎用性の高いものに仕上げることが望まれる

石川県立金沢泉丘高等学校

  • 課題研究のテーマ設定の工夫や評価法の確立、時間と場所の確保など、自主的な課題研究を実施するモデルとして、他校へ普及できるよう工夫して外部に提示することが望まれる
  • 学校設定科目についてのテキスト作成や指導内容に工夫があり評価できる。生徒による行事運営も評価できる。一方で、生徒の質の高さに依存して、全教師が関わる主体的な取り組みが見えにくいため改善が望まれる
  • 北陸先端科学技術大学院大学の留学生を招いて、英語による発表やディスカッションの力を伸ばす取り組みは評価できる。今後は企業(地元も含めて)等との連携も望まれる。従来からある物理部、化学部、生物部、アドバンスト数学部に加えて、生徒全員が加入のスーパーサイエンス部は意欲的に活動しており評価できる
  • ホームページでの掲載、実習、研修の生徒レポートの冊子作成などの取り組みが、成果の普及・継承の観点から評価できる
  • 4期目の現状を踏まえ今後の取り組みの推進にあたっては研究開発課題である「高い志」と結びついた特色ある取り組みを検討していくことが望まれる

長野県飯山高等学校

  • 中山間地域の地域性を十分考慮した研究計画を立て、充実した理数教育環境を育もうとしている点は評価できる。今後成果を十分検証することが望まれる
  • 探究科における課題研究の指導法を普通科やスポーツ科学科の担当者と共有することで課題研究の取り組みを全校に波及させ、全校・全教科で課題研究に取り組んでいる点は評価できる。特色有る教材開発、授業改善に向けた実践研究及び教材開発も行われており、効果を検証して改善につなげていくことが望まれる
  • 中山間地校コンソーシアムや生徒参加コンテスト等の機会に積極的に教師を派遣して多くの先進事例に接することで教師の指導力を向上させ、指導体制を効果的に改善されることが望まれる
  • ルーブリックによる評価結果だけでなく、例えば運営指導委員会の意見も加味することで学校全体の取り組みに更なる改善が図られることが望まれる
  • 行事についてのアンケートの中でSSHの年次進行に伴って「研究者などを身近に感じていない」という結果があり、きちんと分析し、改善につなげることが望まれる。また、学校改変という状況の中で非常に良く取り組まれている。改善点をしっかりと検討して新しいSSHの形を作ることが望まれる

清心中学校清心女子高等学校

  • 課題研究の指導を理数系の教師のみでなく全教科の教師が参加できる工夫をすることで、更に教師の意欲を向上させ組織的に事業を実施していく事が望まれる
  • 英語の学習及び部活動は熱心に取り組まれて、各種コンテストで成果をあげており評価できる
  • SSH主対象の「生命科学コース」の生徒自体が少人数であり、「文理コース」からの SSH参加の生徒も少数であることから、成果の普及の観点からも、規模を拡大し、効果的な取り組みを横展開していくことが
    考えられる
  • 理科の中でも生物に重点を置いた教育を行っているように見受けられるが、各個人の興味や学力に合わせた教育をすることによって、生物以外の分野でも突出した生徒を育成していくことが望まれる
  • 「SSH 科学課題研究」などの履修する生徒が少ない科目について、専門的な部分を外部人材に任せているようにも見受けられる。本来教師が指導や支援を行うべきことと外部人材の役割等を整理して研究を進めることが望まれる

大分県立日田高等学校

  • 「発問の工夫」など日田高アクティブラーニング5項目(AL5)を活用した授業改善を具体的に取り組んでいることは評価できる
  • 生徒の課題研究の総数は、指定第1期目の60件から指定第2期目の162件に拡大されていることから、今後とも、学校として組織的、計画的な取り組みをすすめ、生徒や教師の負担とならないように、時間増もなく、しっかりポイントを伝えるための研修会を設けるなどの取り組みを一層計画的に進めることが望まれる
  • 課題研究を核とした学校設定科目「SS 探究」を全生徒対象に設定されていることは評価できる。今後は、育成すべき生徒像を明確させ、「探究基礎Ⅰ、Ⅱ」「探究Ⅰ、Ⅱ」「Water Science」などの各科目との関係を整理することが望まれる
  • 授業改善や教材開発について、実施することによってSSHのねらいがどの程度実現できたのかをみる事後評価を行うことが望まれる。また、国際科学オリンピックに数学や生物分野でチャレンジする生徒が一定数いることは評価できる。今後、物理、化学分野などに広げることが望まれる
  • 成果の分析として、メタ認知として、課題意識をもつこと、図表表現の重視、議論の重視、予想重視、授業の目的理解、理由考察の重視に着目して生徒の変容の違いを分析し、改善する評価法を確立しようとしている点は評価できる。一方で、現在行っている生徒へのアンケート結果の分析に加え、仮説に沿った客観的な評価も行えるよう、学校が目指す SSH の資質・能力について、複数の教師が客観的に評価できるルーブリックを開発することが望まれる

努力が必要とされる6校>>

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