STEM教育高校

【スーパーサイエンスハイスクール】優秀な5校の取り組みは? 16年度指定24校6段階中間評価

「一層努力することが必要と判断される」6校

福島県立会津学鳳高等学校・附属中学校

  • SSH事業について、学校全体として組織的に取り組んでいくことが望まれる
  • 学校選択科目「SSH産業社会」では、取り組みを通じて成長したと答えた生徒数が29年度には28年度より減少しており、教育内容の検討が望まれる。課題研究のテーマ設定に際して、生徒の自主性がよく発揮されており、教師の関わりが過度にならないように配慮されている点は適切であり評価できる
  • 外部人材は活用されてはいないが、SSHコースの生徒の指導に当たり、教師のより一層の指導力向上が求められ、そのための取り組みを積極的に実施することが望まれる
  • 台湾の学校との海外研修及び会津大学、短期大学との連携がなされており、効果が期待できる
  • SSH対象者と非対象者の比較を数値化して行っている点は評価できる。今後は、SSH対象者の変容の分析も望まれる

群馬県立高崎高等学校

  • 校長のリーダーシップのもと、SSH担当教員の熱意と努力によって5つの仮説・研究課題として、焦点化した開発が行われているが、教員や生徒の実態に即して進もうとするだけに、学校全体の研究開発として推進していくことが望まれる
  • 事業実施当初より、一部の教科から SSHの取り組みを進め、他の教科でも取り組んでいく計画であったとされているが、SSHの取り組みを学校全体のものとして効果的に生かすため、他の理数系教科へ取り組みを広げることが望まれる
  • 課題研究を行う際、OBを活用することで、研究の広がりや深化につなげようとする点は評価できるが、OB による助言を生かすためのしくみの改善が必要とされており、更なる検討が望まれる
  • 生徒自身が主体的に検討したテーマによる課題研究においては、教師のサポートが必要なため、多くの教師の関与が必要である。また、課題研究では、教師が指導できる分野にとどめるのではなく、幅広く対応できるよう、教師の指導力向上に向けた取り組みを実施することが望まれる
  • 部活動において各種コンテストなどへの参加がある点は評価できる
  • 生徒や教師の変容に関する分析が行われ、ルーブリック評価も行われており評価できる。今後は、評価結果を授業改善や探究的な学習などの広がりなどに生かすことや、目標とする成果を測定する指標や、測定法について更に検討することが望まれる

千葉県立柏高等学校

  • 普通科で2年生以降の課題研究に取り組む生徒が極めて限定的であり、SSH事業における普通科への展開を進めるとともに、教師の指導体制の強化及び更なる授業の改善などが望まれる。また「課題研究と各教科の学習成果の相互作用」に関して、整理・分析できているのが一部の教科に留まっており、今後他教科でも早急に取り組むことが望まれる
  • 課題研究の指導に関して、特に仮説 A の「課題設定力」について1年目の課題を踏まえて2年目の取り組みを工夫している様子が見受けられ評価できる。今後は、その取り組みが課題研究の質的向上や指導の改善・深化にどのように生かされているのかも検証することが望まれる
  • 様々な取り組みが行われているが、それらが生徒の資質・能力向上にどう関連するのかを明確化し、教師間で共通認識を図ることが望まれる
  • 科学系部活動の参加者が73名と活発に活動している点は評価できる。今後は、国際科学コンテスト等へ積極的に参加することが望まれる
  • 課題研究を核とした教師の指導法、評価法を開発していくことが望まれる

神奈川県立横須賀高等学校

  • 学校設定科目「PrincipiaⅠ~Ⅲ」において、全生徒対象に課題研究を核としていることは評価できる。一方、3年生で課題研究を選択する生徒数が少ないことについて改善が望まれる。また、「PrincipiaⅠ~Ⅲ」等の課題研究が全教科科目の授業改善につながる評価法の開発が望まれる
  • 教師の指導力向上のためのリサーチガイドを作成しているが、これには生徒の主体性を重視した系統的な指導ができているのかといった点が明確でないよう見受けられるため、指導方法や評価方法を検討しつつ、リサーチガイドを改善すること等により、生徒の主体性を生かした取り組みとなることが望まれる
  • 学校設定科目「PrincipiaⅠ」で18の研究機関と連携することで教師の指導体制を確立させるとともに教師の資質向上に役立てていることは評価できる。全生徒が外部研究機関と連携して課題研究につなげている計画を実施してきたこと、全教科・全科目で科学的リテラシーと国際性を育成する授業を実施したことは、担当教師に相当な負担がかかってきたように見受けられるため、今後は、3年間で培われた経験によって、教師の負担を考慮しつつ、生徒がより主体的に取り組めるよう工夫することが望まれる
  • 成果の分析に関して、設定している5つの力(科学への理解・関心、論理的思考力、国際性、情報収集・情報処理能力、科学を応用する力)の評価が明確でないため、実践している各取り組みの成果についての分析・評価を5つの力との関係を明確にして整理することが望まれる
  • 計画された事業が、多彩に実施されているが、課題の目的を達成するために、どの事業をどのように実施することが重要であるかを学校として十分に把握しているようには見受けられない。事業が実施されている現状から、なぜ SSH に取り組もうとし、それによりどのような生徒の変容を目指すのか明確化し、教師全体で共有することが望まれれる

奈良県立青翔高等学校

  • 事業を実施すること自体が先行していて、目的に沿った生徒の変容をもたらす形での事業実施とはなっていないように見受けられるため、今後、学校が SSH 事業を通して育成したい人材像を明確にし事業の実施形態を改善することが望まれる
  • 課題研究が、教師の指導のしやすさを優先するあまり生徒の主体性や意欲を十分に尊重するものとはなっていないように見受けられるため、特にテーマ設定の部分で、生徒の主体性を十分に育むための改善が望まれる
  • 課題研究を高校1年から3年までの3年間同じテーマでグループ研究を行うことの是非について、評価・検証していくことが望まれる。また、理系大学への入学者の割合が低調であり事業実施の成果に課題がある
    県内 SSH指定校との交流・協力体制をつくり、近畿圏の数校の SSH指定を含め、共同でポスター発表会を実施している点は評価できる
  • 課題研究については、「スーパー探究科学」として各学年2単位計6単位の設置、「ノーベルノート」を用いた教師と生徒のやりとりの記録、「スーパー探究科学参考資料」の活用等の取り組みにより、研究の質を高めようとしている点は評価できる

熊本県立熊本北高等学校

  • 1年学校設定科目「アクティブリサーチⅠ」で全生徒対象の探究学習の実施や「アクティブリサーチⅡ」で熊本地震をきっかけとした課題研究に地歴公民の教師が加わるなど全校体制の指導が確立されつつあることは評価できる
  • 2年普通科 SSHクラス(FSC)での「アクティブリサーチ」(2単位)、それ以外の理系クラスでの「数理探究」(2単位)の設置は評価できる。今後は、3年普通科での探究的な学習の設置についての工夫が望まれる
  • 数理探究などの課題研究にふさわしい独自の教材開発を含め、組織的な指導力向上のシステム構築と効果の検証を一層図ることが望まれる
  • 指定第2期目の課題として課題解決能力の検証などを挙げているが、具体的な方策が認められないように見受けられるため、今後更なる改善が望まれる
  • ルーブリックの研修は進んでいるように見受けられるが、SSH事業を通じて育成を目指す「課題解決能力」「探究力」「語学力」「コミュニケーション力」「多面的思考力」について教師が評価するルーブリックを確立させ、教師側からの評価をしっかりと実施することが望まれる

計画の変更が必要とされる1校>>

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