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海外進学Q&A|書類&実績編 – ポートフォリオと推薦状、どうする? に答えます

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海外進学Q&A|書類&実績編

出願に必要な書類って何があるの?

海外大学の出願に必要な書類は、一般的に以下のようなものがあります。

  • 成績証明書(高校の内申・GPA)
  • 英語スコア(TOEFL・IELTSなど)
  • パーソナルステートメント(志望理由書)
  • 推薦状(1〜2通)
  • 課外活動一覧やポートフォリオ(必要に応じて)
  • パスポートコピーなどの身分証明書

国や大学によって異なるため、志望校の出願要項をよく確認することが重要です。

書類の提出は誰がどうやって行うの?

海外大学への出願では、多くの場合、オンラインシステム(Common AppやUCASなど)を通じて提出します。

成績証明書や推薦状は、学校の先生や事務担当者が直接アップロードすることが多く、本人が勝手に提出できないケースもあります。事前に学校側と連携し、必要な書類とスケジュールを早めに確認しておくことが大切です。

書類の準備スケジュールはどう立てればいい?

出願の約1年前から逆算して計画を立てましょう。

英語資格は1年前〜半年前、エッセイやポートフォリオは6ヵ月前から着手、成績証明や推薦状は3ヵ月前には依頼・確認を。オンライン出願は締切の1〜2週間前に仮提出を終えておくのが安心です。

やることを月別にリスト化し、家族や学校と情報共有しながら進めることで、余裕のある準備が可能になります。

日本語の書類はそのまま出せる?翻訳は必要?

多くの海外大学では、出願書類は英語での提出が基本です。日本語の成績証明書や推薦状がある場合は、公式な英訳(学校が発行、もしくは認定翻訳者による翻訳)が必要です。

大学によっては和文も一緒に提出するよう求められることもあるため、志望校ごとの指示をよく確認しましょう。書類の正確性と整合性が非常に重要になります。

成績表や推薦状の英訳ってどうすればいい?

成績表は学校側に英語版を発行してもらえる場合が多いですが、対応が難しい場合は自分で翻訳したうえで、学校に内容確認・捺印してもらう方法もあります。

推薦状については、依頼先の先生が英語で書ける場合はベストですが、日本語で書いてもらい、翻訳を付ける方法もあります。正式な翻訳が必要な大学の場合は、認定翻訳者(公認翻訳)への依頼が必要になることもあるので、早めの確認を。

入試書類のミスで落ちることはある?

はい、十分あり得ます。たとえば書類の不備(提出漏れ・翻訳ミス・証明書の日付違い)や、期日遅れ、推薦状の形式不一致などが原因で“書類審査通過不可”になることがあります。

とくに海外出願は書類が多く、形式も厳密なため、事前にチェックリストを作成して複数人で確認することが大切。学校との連携、早めの準備、慎重な確認が合否を左右します。

学校の成績が悪いと出願は難しい?

GPA(内申)も重要な要素ですが、それだけで合否が決まるわけではありません。活動実績・エッセイ・英語スコア・面接など、他の要素で強みを補える場合もあります。

また、国や大学によっては「総合的な人物評価」を重視するため、学びに向かう姿勢や個性が評価されるケースもあります。成績に不安がある場合こそ、その他の要素で「自分らしさ」をていねいに伝えることが大切です。

成績以外に重視される実績って?

学外活動やリーダーシップ経験、探究活動、ボランティア、コンクール受賞などが高く評価されます。

とくにアメリカなどの大学は「学力+人物」の総合評価を行うため、学びの姿勢や社会との関わりが伝わる活動が有効です。

実績の“質”よりも、“何を考えて行動し、何を学んだか”が重視されるため、エッセイや面接での言語化が鍵になります。


書類に添える自己紹介のコツは?

「どんな人物で、なぜこの進路を目指すのか」をシンプルに伝えることがポイントです。

活動実績の羅列ではなく、それらを貫く“関心の軸”や“価値観”を短くまとめると印象的です。たとえば「異文化理解を深めることで、教育格差の解消に貢献したい」など、自分の言葉で未来志向を語れると好印象。

読み手が「この人に会ってみたい」と思うような温度感が理想です。

推薦状は誰に書いてもらう?いつ頼む?

基本的には在籍校の先生(担任・教科担当・部活顧問など)に依頼します。できれば、自分の学びや人柄をよく理解してくれている先生が望ましいです。

依頼は出願の2〜3ヵ月前には行いましょう。英語での推薦状が必要な場合もあるため、相手の負担を減らす

海外での出願に資格試験以外のアピールは通じる?

はい、むしろ人物評価を重視する海外大学では、資格試験以外の活動や経験も重要な評価対象です。探究活動、地域貢献、リーダーシップ経験、趣味の深掘りなど、「自分の軸」に沿った行動があれば、それが“人物像”として評価されます。

形式よりも“動機と行動の一貫性”が鍵となるため、自信をもってアピールしましょう。

学校外でやっている活動はどう評価される?

むしろ高く評価されます。学校外での自主的な活動は「主体性」や「好奇心」の表れとして、海外大学では非常に重視されます。

ただし、活動の“規模”よりも“動機”や“継続性”、“学びの深さ”がポイント。ボランティア、SNS発信、家庭内での研究など、一見地味に思えることでも、丁寧に伝えれば大きな武器になります。

ポートフォリオってどういう内容?

ポートフォリオとは、自分の学びや活動を可視化し、進路選択の背景や能力を伝える資料です。

アート系では作品集が一般的ですが、それ以外の分野でも「探究レポート」「課外活動の記録」「ボランティア報告」「学びの振り返り」など、自分の経験と思考が伝わる資料をまとめるケースが増えています。

写真・図表・キャプションなどを活用して、視覚的にわかりやすく整理することが大切です。

アート系以外でもポートフォリオは必要?

はい、特に最近はアート以外の分野でも「学びのプロセスや成果をまとめた資料」としてポートフォリオを求める大学が増えています。

国際系・探究系・社会貢献系の出願においては、自分の関心分野とその探究の過程を記録したポートフォリオが、エッセイやインタビューの補完資料として活用されます。正式に必須でなくても、自己理解や説得力のある出願につながる有効なツールです。

探究活動はどうアピールすればいい?

単に「やりました」と報告するのではなく、「なぜそれに取り組んだか」「どういう問いを立てたか」「どんな気づきがあったか」「次にどうつなげたいか」といった“思考の流れ”を丁寧に語ることが大切です。

ポートフォリオやエッセイに活動の写真・グラフ・振り返りコメントを組み合わせて記録することで、学びの深さや主体性が伝わりやすくなります。

留学や研修の経験はどこで伝える?

エッセイや課外活動リスト、ポートフォリオで伝えるのが一般的です。

単に「行った」ことを並べるのではなく、「何を学んだか」「どんな出会いがあったか」「帰国後にどう行動が変わったか」といった視点が大切です。滞在中の写真や日記、発表レポートなどを活用して、経験の具体性を示しましょう。

志望分野との接点があれば、より説得力が増します。

ボランティア経験ってどんな風に書く?

活動そのものより、「なぜ参加したか」「どんな人と関わったか」「何を感じ、どんな視点が得られたか」を中心に書くのがポイントです。

たとえば「清掃活動に参加した」だけでなく、「街の見え方が変わった」「環境問題への関心が高まった」といった“気づき”をセットで書くことで、自分の成長や関心の広がりが伝わります。

実体験を通じた学びとしてアピールしましょう。

部活の実績は評価される?

はい、特に継続的な努力やチームでの役割、リーダーシップがあれば高く評価されます。

勝敗だけでなく、どんな目標に向かって努力してきたか、困難をどう乗り越えたかといったプロセスを振り返って伝えることが重要です。

エッセイや推薦状での補足により、部活を通じた人間的な成長や学びの姿勢をアピールできます。

課外活動の記録ってどう残すべき?

日常的に活動内容をメモや日記アプリなどに記録する習慣をつけるのがベストです。参加日・内容・感じたこと・学んだこと・誰と関わったかなどを、できるだけ具体的に残しておくと、後でポートフォリオやエッセイに展開しやすくなります。

スマホで写真を撮ったり、Googleドキュメントなどに時系列でまとめたりすると、整理がしやすくなります。

活動内容がバラバラだけど、どう整理する?

まずはすべての活動を「なぜやったか」「どんな経験だったか」「自分に何が残ったか」で整理してみましょう。異なる活動でも、実は共通する“関心の軸”が見えてくることがあります。

「国際」「福祉」「表現」「探究」など、キーワードをつなげていくと、ばらばらに見える活動にも一貫性が生まれます。ポートフォリオやエッセイでは、この“つながり”を意識して構成するのがポイントです。

1つの活動を深める方がいい?複数あった方がいい?

どちらにも良さがありますが、海外大学では「1つの活動を継続的に深めてきた経験」がとくに高く評価されます。ただし、幅広い経験があることも魅力になります。

大切なのは、“ただ参加した”ではなく“そこから何を学び、どんな行動につなげたか”を語れること。1つの核を持ちつつ、関連する経験を周囲に広げていくようなストーリーが理想的です。

パーソナルステートメントって何を書くの?

志望動機や学びたい分野に対する関心、その背景にある経験、自分の強みや価値観をストーリーとして書きます。

「なぜこの学問を学びたいのか」「どんな経験がきっかけだったか」「大学で何をしたいか」「将来どう活かしたいか」など、自分らしさを伝えることが求められます。

単なる説明ではなく、“気づき”や“成長”が見える構成が理想です。

エッセイとパーソナルステートメントの違いは?

両方とも自己表現の文章ですが、エッセイは特定のトピックに対する考えや経験を掘り下げる形式、パーソナルステートメントは自分の過去・現在・将来のビジョンを語る総合的な自己紹介文です。

アメリカでは複数のテーマに答えるエッセイ形式が主流で、イギリスやカナダでは1本のパーソナルステートメントが中心です。どちらも「個性」と「目的意識」を伝えることが求められます。

ポートフォリオとエッセイの役割の違いは?

エッセイは“言葉で伝える自己紹介”、ポートフォリオは“視覚で伝える成果”という役割です。

エッセイではストーリー性や思考の深さが問われ、ポートフォリオでは実際に何をやってきたかの“証拠”としての説得力があります。

両者を併用することで、「ことば」と「かたち」の両方から自分を表現でき、出願全体に一貫性と立体感が生まれます。

エッセイでやってはいけないことは?

事実と異なる誇張や、誰かに“代筆”してもらうことは絶対にNGです。また、テンプレートに沿いすぎた無個性な文章も印象が薄くなりがちです。

エッセイは「自分らしさ」を伝える場なので、自分の言葉で、正直に書くことが大切。さらに、抽象的すぎる表現(例:「世界を変えたい」だけ)ではなく、具体的な経験や気づきを書くことで、読み手に説得力が伝わります。

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