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英語教育調査2017 | 高校英語教師の3割超が英検準1級以下!? 高3の準2級達成率4割未満…?

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全公立校の英語力を調査

「文部科学省」は、全国のすべての公立小学校、中学校および高校における英語教育の状況について調査した「2017年度英語教育実施状況調査」結果を、2018年4月6日(金)に公表しました。

この調査は、「第2期教育振興基本計画」(2013年6月)、「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」(2013年12月)などにおいて、生徒の英語力の目標設定、検証を通じた改善を行うことについて提言がなされたことを受け、2013年より実施されている調査となります。

調査対象は、全国のすべての「公立」小学校(1万9487校)、中学校(9405校)、高校(3369校)。

英語の先生の英語力

中学と高校の英語教師の英語力は、CEFR「B2レベル」(英検準1級、TOEFL iBT 80点、TOEIC730点)以上を目安としていますが、実際取得した先生の割合は下記の通り。

  • 中学の教師…33.6パーセント(2016年度調査より+1.6ポイント)
  • 高校の教師…65.4パーセント(+3.2パーセント)
「CEFR B2レベル」を取得できた英語教師の割合。文科省「英語教育実施状況調査」資料より。

中学教師では50パーセント、高校教師では75パーセントの取得率を目標としていますが、中学教師で目標に到達できた自治体は、福井県(62.2パーセント)と広島市(53.6パーセント)の2自体のみ。

高校では、福井県、香川県(いずれも91.3パーセント)、石川県(89.3パーセント)、宮崎県(85.1パーセント)など14自治体が目標を達成しています。

授業における教師の英語使用状況

英語の授業で英語が使用されている状況については、「発話をおおむね英語で行なっている」(75パーセント)と「発話の半分以上を英語で行なっている」(50〜75パーセント)割合を足した割合は、下記の通り。

  • 中学…1年生/70.1パーセント(+5.8ポイント)、2年生/68.4パーセント(+5.2ポイント)、3年生/67.5パーセント(+5.6ポイント)。
  • 高校…コミュニケーション英語Ⅰ/60.4パーセント(+3.2ポイント)、コミュニケーション英語Ⅱ/54.8パーセント(+2.2ポイント)、コミュニケーション英語Ⅲ/42.0パーセント(+2.7ポイント)

中3、高3の英語力は?

中3での英語力は、卒業段階で「英検3級以上」を目標とし、達成率50パーセントを目指していますが、実際の達成率は40.7パーセント(+4.6ポイント、以下のふたつの数値を合計しています)。

  • CEFR A1レベル(英検3級)以上…22.2パーセント
  • CEFR A1レベル(英検3級)以上相当の英語力を有すると思われる…18.7パーセント

高校生では、卒業段階で「英検準2級程度以上」を目標とし、達成率50パーセントを目指していますが、実際の達成率は39.3パーセント。

  • CEFR A2レベル(英検準2級)以上…15パーセント
  • CEFR A2レベル(英検準2級)以上相当の英語力を有すると思われる…24.3パーセント

中学では、福井県(62.8パーセント)、東京都(51.6パーセント)、石川県(50.2パーセント)、さいたま市(58.9パーセント)、横浜市(54パーセント)、福岡市(53.2パーセント)、大阪市(52.2パーセント)、熊本市(51.3パーセント)が目標を達成。

高校で達成できたのは、福井県(52.4パーセント)のみとなっています。

*   *   *

この調査結果では、中学の英語の先生の6割以上、高校の先生の3割以上が英検準1級以下の英語力となっていますが、資格を取得する時間がないだけですよね…?

そして、中高生の英語力が目標を達成できた自治体はかなり少ない結果に。中学では1学年140時間、高3では全体の67パーセントが211時間以上を英語の授業に費やしているそうですが、なぜ成果が出ないのか。しっかりと、原因を探ってほしいものです。

文部科学省「2017年度英語教育実施状況調査」


【2017年度英語教育実施状況調査】

  • 調査元:文部科学省
  • 対象:全国のすべての公立小学校(1万9487校)、中学校(9405校)、高校(3369校)
  • 調査実施基準日:2017年12月1日

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