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【大学入試英語成績提供システム】文科省による「TOEICの参加辞退による特例措置」について
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TOEICが参加を辞退した理由は…
「一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会」は、運営している「TOEIC Listening & Reading Test およびTOEIC Speaking & Writing Tests」を、2020年度から運用が予定されている「大学入試英語成績提供システム」への参加申し込みを取り下げたことを、2019年7月2日(火)に公表しました。

参加を辞退した理由は、「TOEIC L&RとTOEIC S&Wは別々に実施される形態であるため、大学入試英語成績提供システムに対応するにはかなり複雑な準備が必要となり、運用開始までに責任をもって対応を進めていくことが困難であると判断したため」としています。
これにより、「大学入試英語成績提供システム」で使用できるのは下記の6つの資格・スコアとなっています。
- ケンブリッジ大学英語検定(ケンブリッジ大学英語検定機構)…C2(Proficiency)、C1(Advanced)、B2(First for Schools)、B2(First)、B1(Preliminary for Schools)、B1(Preliminary)、A2(Key for Schools)、A2(Key)
- TOEFL iBTテスト(Educational Testing Service)
- GTEC(ベネッセコーポレーション)…Advance、Basic、Core、CBT
- 英検(日本英語検定協会)…1級(公開会場)、準1級(公開会場、1日完結型)、2級(公開会場、1日完結型、4技能CBT)、準2級(公開会場、1日完結型、4技能CBT)、3級(公開会場、1日完結型、4技能CBT)
- TEAP、TEAP CBT(日本英語検定協会)
- IELTS(ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS Australia)…アカデミック・モジュール
受験生に関する例外措置について
「文部科学省」はこの件を受け、受験生が不利益を被らないよう、2019年3月に公表したガイドラインに加えて、下記のような例外措置を設けることを7月6日(土)に発表しました。
<ガイドライン>
- 2019年度の高校2年生が「TOEIC」を受験していた場合で、①経済的困難者や離島・へき地に居住・通学する人でCEFR B2 以上を有する人、②受験年度に病気等のやむを得ない事情により受験できなかった人については、21年度入学者選抜で高2時の試験結果を活用できる
<例外措置適用>
- すでにTOEIC を受験した、もしくは予定していた人に配慮し、2019年度に受験した場合に限り、TOEIC についても例外措置として活用することができる試験として認める
また、文科省はCEFRとの対照表を、下記のように更新しています。
参照サイト:文部科学省「大学入試センターが運営する「大学入試英語成績提供システム」参加試験について」
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