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英検リニューアル2024 | 1~2級に追加される「要約問題」の評価ポイントと対策方法をチェック!

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英検リニューアル2024 | 1~2級の変更点をチェック

「日本英語検定協会」は、2024年度第1回検定(2024年6月実施)より、英検3級以上の試験内容をリニューアルします。

2024年度英検日程はこちらからチェック

今回は、英検2級・準1級・1級にフォーカスし、どのような変更がなされたのか、どのようなスキルや対策が求められるのかを現在公開中の情報に基づいて紹介していきます。

今回のリニューアルは、現行学習指導要領と連動した新たな英語能力観を、より英検の出題形式に反映させる目的で実現されました。

新たな英語能力観とは
  • 複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実化
  • 知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語運用を考える中での思考力、判断力、表現力等の育成

まず、簡潔に変更点をあげると、英検1~2級共通で一次試験Readingパートの問題数が減らされ、Writingパートに新たに「要約」問題が加わることで、Writingが1題から計2題にリニューアル。

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また、準1級Speaking(二次試験)のみを対象として、受験者の意見を問う質問に話題導入文が追加されました

一見、Readingが得意だった受験生に不利な印象を与えるかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません(詳しくは後述)。

Speakingパートについては、英検協会からも具体的な言及がないことから変更による影響は少ないと推察されます。

以下では、2024年度からの筆記試験変更点(1級~2級)を一覧にまとめました。

2024年度からの筆記試験変更点(1級~2級)

スクロールできます
Reading(筆記・一次試験)Writing(筆記・一次試験)試験時間
1級41問→35問 大問1:短文の語句空所補充 →3問削除(単語問題) 大問3:長文の内容一致選択 →3問削除(設問No. 32-34)英作文問題: 1題→2題に変更
従来の「意見論述」問題はそのままに、 「要約」問題を新たに出題
100分
変更なし
準1級41問→31問  大問1:短文の語句空所補充 →7問削除(単語問題) 大問3:長文の内容一致選択 →3問削除(設問No. 32-34)90分
変更なし
2級38問→31問 大問1:短文の語句空所補充 →3問削除(文法問題など)  大問3B:長文の内容一致選択 →4問削除(設問No. 30-33)85分
変更なし

一覧からもわかるように、出題が減らされるのは、短文の空所補充問題と、長文の内容一致選択問題が数題ずつ。

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いわゆる昔ながらの英検の出題形式が少なくなり、3パラグラフから成る英文を要約してライティングする問題が新設されました

英検リニューアル2024 | 新問題形式をチェックしよう

新問題形式の具体的な事例は、以下の公式リンクから確認してみてください。

2級:英文を読み、45~55語を目安に英語要約

準1級:英文を読み、60~70語を目安になるべく自分の言葉を用いて英語要約

1級:英文を読み、90~110語を目安になるべく自分の言葉を用いて英語要約

要約文が評価される4つのポイント

解答の要約文は、内容・構成・文法・語彙の4点からチェックされます。

  • 内容:与えられたテキストの要旨(要点)を的確に捉えているか
  • 構成:論理的、すなわち順序良く一貫性のある文章で書かれているか
  • 文法:相手に正しく伝わる英文法によって記述されているか
  • 語彙:各級に相応しい語彙力に達しているか

もともとWritingパートで1題のみ出題されていた意見論述の場合は、自分の見解を論理的かつ正しい英文で表現するスキルがあれば対応可能でした。

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その点、要約問題で求められるのは、意見論述と同様の英作文スキルに加えて、英文内容を的確に把握するリーディングの能力(読解力)

確かに、一次試験Readingパートの問題数は削られましたが、今回のリニューアルによって、WritingパートでもReadingスキルの重要性が高まったと解釈できます。

さらに、要約に際しては、具体的表現を的確な単語やフレーズに置き換えるプロセスが増えるため、Writingの新出題形式ではより実践的な語彙力も問われることになるでしょう。

英検リニューアル2024 | どのような対策が必要になる?

今回のリニューアルによって、新たな問題形式にどのような対策をしていけばいいのか不安な受験生もいるかと思います。

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要約への対応を迫られる反面、英語4技能に対する根本的な学習についてはとくに負担が増えるわけではないと考えられます

英語要約問題とは、ライティング前に英文を正しく読み込む作業が加わりますが、そのスキル自体は従来から学習しているReadingと何ら性質を異にするものではないからです。

そのため、もともとReadingが得意な受験生にとっては、そのスキルをWritingパートに活かす機会が加わり、より得点しやすくなる可能性が増すとも考えられます。

逆に、英語の本質的学習というより、問題形式への慣れや、解法テクニックを磨いて得点に結びつけていたケースでは、新たな出題パターンと向き合うことになるため、一定の負担増加を余儀なくされそうです。

要約問題で求められる回答とは

情報量は限られますが、級ごとの問題例をチェックすると、1級はやや応用的な側面を含むものの、2級と準1級の英文についてはある程度パターン化しそうな様子が見受けられます。

例題から考えられる回答パターン

提示される英文は、3段落構成と明言されており、1段落目で主要トピックに触れ、2段落目と3段落目で良い面と悪い面、メリットとデメリット、肯定意見と否定意見など相反する要素がそれぞれ記述されることでしょう。

回答の際は、主要トピックとそれに対する要素Aと要素Bを的確に抜き出し、字数と相談しながら一部を抽象化してライティングすれば高得点に結びつくはずです。

この抽象的表現も無数に存在するわけではなく、公式動画はvariousを強調していましたが、ほかにもsome…やsuch as…などを活用してライティングすれば質の高い要約を実現できるのではないでしょうか。

また、準1級と1級の場合は、設問文に「なるべく自分の言葉を用いて」という指示が追加されており、具体例を抽象的表現に言い換えるのはもちろん、元の英文で使用された表現を別の単語や文章構成にアレンジするスキル(語彙力・文法力)も評価要素に含まれそうです。

どの級も採点対象になるのは、解答欄に書かれた内容に限られるため、枠外の余白スペースにはアウトラインや下書きをメモ書きして大いに有効活用すべきでしょう。

高得点を目指すためのポイント(読解力)

そして、この新出題形式(英文要約)に限って、苦労しやすいと考えられるのは、言語に関わらず読解力に苦手意識があるケースでしょう。

従来のReadingパートでも読解力は問われましたが、内容一致選択というアシストがある分、あいまいな理解でも確率的には得点できたはず。

英文要約では選択肢は何も用意されておらず、よりごまかせない状況と言わざるをえません。

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そこで、英作文スキルよりも要約プロセス自体に課題がある場合は、読解力を伸ばすための教材を用いて学習するのがおすすめです

場合によっては、現代文(国語)の教材を活用するのも効果的かもしれません。

英検リニューアル2024 | 受験生向け説明会も開催

日本英語検定協会はYouTubeチャンネルも運営しており、新出題形式についてはとくに2級と準2級にフォーカスした解説動画(安河内哲也先生特別講義)が公開されています。

さらに、2024年度英検リニューアル説明会(生徒・保護者向け)もオンラインで実施中です。事前登録制になりますが、最終日の12月27日(水)まで幅広い日時で開催されています。

参加するには、以下のページより開催回別に申し込み手続きを行いましょう。

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