東大とハーバードで迷った登壇者も!進路トークLIVE! 6/26

海外進学Q&A|費用と現実編 – いくらかかる?どう備える?に答えます

この「費用と現実編」は、過去の事例や平均的な相場に基づいて構成していますが、近年は為替変動や物価高騰、各国の制度変更などにより、費用面の状況が大きく変動しています。

とくに海外大学の学費や生活費は、年度やタイミングによって数十万円単位の差が生じることもあります。

海外進学ラボ

実際の進学を検討する際には、かならず志望校や留学国などの最新情報を確認してください

グローバルエデュは、親子で“納得できる進路選択”を応援する教育メディアです。2025年より海外進学ラボを新設し、Q&Aライブラリや進路相談、イベントを通じて、海外進学を目指す中高生と保護者をサポートしています。

Contents

海外進学Q&A|費用と現実編

※このQ&Aでは、進学費用にまつわる「基本の考え方」「比較の視点」「備えるためのヒント」をまとめています。あくまで出発点の参考情報としてご活用ください。

海外大学ってどれくらいお金がかかるの?

国や大学によって異なりますが、年間の学費は約50万円〜500万円が相場です。アメリカの私立大学では学費だけで年間800万円を超えることもあり、生活費を含めると年間600〜1100万円程度かかるケースもあります。

一方で、マレーシアやドイツ、フランス、東欧などは学費が安めで、生活費込みで年間150万〜300万円程度に抑えられることも。志望国ごとの相場を知ることが最初の一歩です。


学費以外にどんな費用が必要?

生活費(住居・食費・交通費)、教材費、保険、ビザ申請費、航空券代、渡航準備費などがかかります。

とくに寮やホームステイの費用は大学によって差が大きく、年間50〜250万円程度。渡航前には予防接種やスーツケース、国際送金など、見落としがちな費用もあるので、入学前に初年度にかかる全体費用」をリスト化するのがおすすめです。


年間でかかる生活費の目安は?

都市部か地方か、住まいの形態によって異なりますが、生活費は年間50万〜350万円程度が一般的です。たとえば、寮に住んでいる場合は食費込みの定額プランでコントロールしやすいですが、自炊や外食が中心になると変動が大きくなります。

交際費や現地での移動費、教材費なども加味し、余裕を持った計画が必要です。

ビザや保険ってどれくらい費用がかかる?

国によって異なりますが、学生ビザの申請費用は1万円〜5万円程度が一般的です。

医療保険も加入が必須で、年間3万〜15万円ほどかかるケースが多いです。大学によっては指定の保険プランに加入しなければならないこともあります。

ビザや保険は出願後すぐに手続きが必要なため、費用とスケジュールを事前に確認しておくことが大切です。

為替レートによる影響は大きい?

はい、非常に大きいです。海外大学の学費や生活費は外貨(米ドル、英ポンドなど)で支払うため、為替レートの変動によって日本円での負担額が大きく上下します。

たとえば、1ドル=110円の時と150円の時では、同じ2万ドルの学費でも支払額に80万円もの差が生まれます。近年の円安傾向では、想定以上の出費になるご家庭も少なくありません。それに伴い、現地の物価高は日本を上回るエリアも少なくありません。

進学を考える際は、数年単位で見たときの為替リスクも視野に入れて、少し余裕をもった資金計画を立てておくことが大切です。

海外進学は“投資”として本当にリターンがあるの?

リターンは金銭的なものに限らず、多様な価値があります。国際的な環境で得た語学力、視野の広さ、異文化理解力、グローバルな人脈は、進学後の進路選択や就職活動において大きな強みとなります。

また、海外での学びを通じて自己理解や自立心が高まり、長期的に人生の選択肢を広げることにもつながります。費用対効果だけでなく、得られる“人としての成長”も大切な要素です。

海外進学をあきらめた理由の1位はやっぱりお金?

実際、多くの家庭が「費用面の不安」を理由に選択を見送っています。

ただし、「全部でいくらかかるのか」「奨学金や節約プランの有無」など、具体的に調べる前に諦めてしまうケースも少なくありません。

正確な情報を得たうえで、段階的に準備することで“思ったより現実的だった”という声も多くあります。まずは情報収集から始めましょう。

アメリカ・イギリス・マレーシアなど国別の費用差は?

アメリカやイギリスは学費・生活費ともに高額になりがちで、年間500〜900万円程度が一般的。オーストラリアやカナダも同様の傾向です。

一方、マレーシア、台湾などは比較的安価で、年間150万〜350万円で留学可能な大学もあります。学費が安い=教育の質が低いというわけではなく、コストと目的のバランスを考えた国選びが重要です。

寮・ホームステイ・シェアハウス、費用が安いのは?

一般的にシェアハウスが最も安く、次に寮、ホームステイがやや高めです。寮は安全性と生活のしやすさがメリットで、費用は年間50〜150万円程度。

ホームステイは文化交流の機会がありますが、ホストファミリーにより快適さに差が出やすく、年間80〜200万円程度かかる場合も。費用だけでなく、生活スタイルや本人の性格に合う選択が大切です。

安く学べる国・学校の探し方は?

学費や生活費が安い国としては、マレーシア、東欧、台湾などが注目されています。これらの国には、授業が英語で行われるプログラムがあり、費用を抑えながら国際的な学びが可能です。

大学のランキングだけにとらわれず、「学びたい内容があるか」「英語で受けられるか」「現地生活のコストはどうか」の3点で比較検討するのがポイントです。


日本の私立大学と比べて高い?

国や大学によりますが、アメリカ・イギリスの私立大学は日本の私立より高額です。逆に、オランダやマレーシア、ドイツなどの公立大学では、日本の私立大学より費用を抑えられるケースもあります。

「日本の私大より高い=海外進学が無理」と決めつけず、選び方次第でコストは大きく変わると考えましょう。

海外と国内、トータルでどっちが安い?

一概には比較できませんが、日本の私立大学(とくに首都圏)に自宅外通学する場合、年間200万〜350万円程度かかるケースもあります。

一方、マレーシアや台湾の大学では、学費と生活費を合わせても年間200万〜300万円で済む場合も。つまり、進学先によっては「海外の方が経済的」というケースも存在します。全体コストを比較することが重要です。


2年制・編入制度を使って費用を抑える方法は?

アメリカではコミュニティカレッジ(2年制大学)から4年制大学に編入する制度が一般的で、最初の2年間で学費を大きく抑えることができます。

また、マレーシアやカナダにも同様の編入制度があり、費用を抑えつつ質の高い教育を受けられる選択肢です。将来的にどの大学へ進学できるか、編入先との提携を確認しておくことが重要です。

現地のバイトはできる?どのくらい稼げる?

国やビザの種類によりますが、多くの国で学生ビザでの就労は「週20時間まで」などの制限があります。

たとえばアメリカやカナダ、イギリスでは大学構内でのアルバイトが中心で、月3〜7万円程度の収入が目安です。

生活費の補填にはなりますが、学費全体をまかなうのは難しいため、あくまで副収入として考えるのが現実的です。

奨学金ってどんな種類があるの?

奨学金には大きくわけて「大学から支給されるもの」「民間団体や財団によるもの」「国や自治体からの支援」の3種類があります。

大学独自の奨学金は、成績優秀者や特定条件を満たす学生向けに支給されるケースが多く、出願と同時に申請できることもあります。

返済不要のものも多いため、情報収集と早めの準備が重要です。

高校生でも応募できる奨学金はある?

はい、あります。国内の財団やNPOが提供する「海外進学支援型奨学金」には、高校在学中から応募できるものもあります。

また、大学の出願と同時に自動で審査されるタイプの奨学金もあるため、出願前に奨学金の情報を確認することが大切です。

「家庭の年収制限があるタイプ」「活動内容や成績に基づくタイプ」など、条件はさまざまです。

日本の奨学金(JASSOなど)は海外進学でも使える?

はい、一部の奨学金制度は海外進学にも対応しています。

たとえばJASSO(日本学生支援機構)の「海外留学支援制度(大学学位取得型)」は、条件を満たせば返済不要の奨学金が支給されます。ただし、応募には高校や大学からの推薦が必要で、応募時期も早いため注意が必要です。

ほかにも民間財団による海外進学支援もあるので、複数の選択肢を並行して調べておくのがおすすめです。


海外大学からもらえる奨学金って難しい?

競争率は高いですが、不可能ではありません。とくに成績が優れていたり、特定の分野での活動実績がある場合は、メリットスカラシップ(学業・芸術・リーダーシップなどに基づく奨学金)をもらえるチャンスがあります。

英語力やエッセイの完成度も選考基準に含まれるため、通常の出願と同じかそれ以上の準備が必要です。大学ごとの条件をよく確認しましょう。

大学だけじゃなく、高校時代から準備費用がかかる?

はい、高校時代から出願準備に関わる費用が発生します。

たとえば、英語資格試験の受験料、探究活動や課外活動にかかる費用、ポートフォリオ制作、進路相談やエッセイ添削のサポート費などです。

また、短期留学や海外プログラムに参加する場合も数十万円の出費があります。準備費用も含めた中長期的な視野での資金計画が必要です。

親として「いくらまで出せるか」どう決める?

理想と現実のバランスを見極めることが大切です。

まずは家計全体の見通しや兄弟姉妹の進学状況も含めて、「年間いくらまでなら支援できるか」「何年間続けられるか」を具体的に数値で考えます。

その上で、希望進路の費用とのギャップを奨学金・バイト・プラン変更などでどう埋めるかを検討します。親子で現実的なラインを話し合い、納得感ある選択につなげましょう。

お金を理由に可能性を狭めないために、何から始める?

「まずは現実を知ること」から始めましょう。進学希望国・学校ごとの費用や奨学金制度を比較し、早い段階での情報収集と資金計画がカギになります。

また、英語力や活動実績を積み上げることで奨学金のチャンスも広がります。

大切なのは、“お金があるかないか”ではなく、“どう準備するか”。今できることから1つずつ積み重ねることで、進路の可能性は大きく広がっていきます。

海外進学に関するイベント・資料・Q&A更新情報をLINEでお届けします。

海外進学ラボ

受験準備のヒントや、保護者向けの特典情報もいち早くお届け!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

新しい学びに挑戦!
Contents