【グローバル教育相談室04】日本語嫌いにしないための、英語環境の日本語学習法<書き方編>

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日本語の「書き方」の学習について

※質問は「【グローバル教育相談室03】英語環境での日本語の「読み書き」学習の進め方は?<読み方編>」と同じものです

わが家は夫の仕事の都合でシンガポールで暮らしています。

5才の娘は日本の子供たちのための幼稚園(日本語を使用)に在籍しているのですが、小学校はインターに通わせたいと思っています。

少なくともあと3年はこちらで過ごすことになりそうですが、心配なのは日本語の「読み書き」です。

すでに日本語の読み書きについては不安があるのですが、日本に戻った際は日本語の環境で勉強することになると思うので、どのように学習させればいいのか悩んでいます。

地道に一貫したサポートを

今回は、前回の「読み方」の回答に続いて、日本語の「書き方」の学習方法について考えてみたいと思います。

1.毎日少しずつ、きちんと

日常的に日本語を使わないインターの子供たちの場合、なかなか日本語の読み書きが定着しません。

学校の宿題などもあり、家でもなかなか日本語の学習の時間がとりにくいと思いますが、毎日決まった時間、決まった量を練習するようにしましょう。

幼稚園ならひらがなを1日1文字ずつとか、小学生なら漢字をふたつずつなど、年齢に応じて量や時間を調整しながら日本語の学習を習慣化させることで、日本語を使う、文字を覚えることも習慣化され、学習の効率もとてもよくなっていきます。

2.漢字は意味を教えながら

漢字は、意味を覚えながら学習することが鉄則です。

たとえば、「火」という漢字の意味がしっかり認識できていれば、それに関連した「炎」「灯」などの漢字の意味もとらえやすく、また覚えやすくなります。

同時に、それに関連した熟語の意味も理解しやすくなります。

覚える漢字数の少ない低学年のうちから、漢字の「意味」「書き」「読み」は連動させて学習するようにしましょう。

3.漢字や言葉を覚えたら短文作成

せっかく覚えた漢字や言葉の使い方がわからない、ということもあります。

覚えたその日に、その漢字や言葉を使って短文を書かせてみましょう。適切な文が書ければ、意味を理解しているということになります。

逆に、つじつまの合わないような内容の文だった場合は、漢字や言葉の意味を誤って理解している場合がありますので、確認してあげる必要があります。

4.日記ではなく、テーマ作文

文字が書けるようになると、文章を書く練習にと日記を書かせることがあります。最初はもちろん日記でいいのですが、毎日となると考えものです。

小学生の日常生活にそうたびたび書きたくなるようなことが起こるわけでもないので、書く本人も「書きたくない」という気持ちになってしまいます。

ですから、日記を書くのにそろそろ飽きてきた様子が見られたら、「テーマ作文」を書かせることも考えてみてください。

テーマ作文は、指導する側が「テーマ」を決めて作文を書かせるもので、テーマや長さはその子の興味や年齢に合わせて変えていきます。

また、このテーマ作文は「書くことの練習」として行うので、内容について「良い悪い」の判断をしないようにしてください。

以前、「今日のテーマは『先生に言いたいこと』です!」といって、小学3年生に作文を書かせたところ、わずか30分ほどで原稿用紙で3枚ほど書いた子供もいました。

内容は苦笑いしてしまうものでしたが、書きたいことが相手に伝わるようにしっかりと書けていました。書きたい気持ちをもたせることは、書く力を養ううえではとても重要なようです。

日本語の学習をしていて、日本語嫌いになってしまう子供がよくいます。

彼らが日本語嫌いになる原因のひとつに、家でのムリな「読み・書きの練習」があります。

ムリに長文を書かせたり、一度にたくさんの漢字を覚えさせようとしたり、スピードを速く読ませようとするなど、親が知らず知らずにプレッシャーをかけ、書くことや読書の楽しみ、日本語を好きになる機会を奪っている場合もあります。

日本の学校に通っている子供たちとは別の環境で日本語を学習しているのだ、ということを常に念頭に置いて、地道にしっかりと一貫性をもって学習をサポートしてあげることが大切です。

回答者/崎田和紗子
10年前に渡豪後、現地にて日本人のための教育機関にて教育管理や学習指導に携わりながら、日本人親子の教育や精神面のサポートを行う。2013年に「国際教育支援研究所」を設立し、国際教育で生じる不安や悩みについて、保護者や子供たち、教師を対象としたサポートと親子の理想の教育を実現するためのプラン作成「教育デザイン」の指導を行っている。「崎田和紗子」の名は、6年前の誕生日に支援を受けたお礼にと子供たちからその名前の一字ずつを合わせて贈られたもの。「子供たちの未来のための仕事」という初心を忘れないために、仕事の大切なパートナーとして使用している。

 

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