【相談室】わが家のグローバル教育

【グローバル教育相談室15 】小6の息子と3ヵ月間の親子留学…オススメの留学先やプランは?

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オススメの短期留学は?

わが家には、英検3級の小学5年生の男の子がいて、ここ2年ほどは夏休みに1ヵ月間フィリピンに親子で語学留学しています。

2回行って感じたのは、マンツーマンの授業はいいのだけれど、ネイティブの英語環境ではないので、発音のカベを感じざるを得ないということです。

そんなことを考えていたところ、夫が「今度は親子で英語圏に行ってみたら?」と提案してくれました。

中学では部活などもあってどうなるかわからないので、小6のうちに行きたいと考えています。

1ヵ月では短く、半年から1年では長すぎるので、3ヵ月くらいがベストかな? 場所はハワイが近くていいかな? とも思っています。

小学生の3ヵ月間留学では、イギリスやオーストラリア、アメリカではどこがオススメで、どんなプランがあると思いますか?

ネイティブの子たちと同じ授業を受けられるほど、英語力があるわけではありません。

子供は(フィリピンがそれほどキレイな国でなかったこともあり)、海外へ行きたいなどの憧れはありません。むしろもう行きたくないと…

なので、中学生になってから「ひとりで留学したい」と言い出すことはないと思います。

達成感のある留学を目指して

今回は、短期留学のプランを決める際のポイントについて考えていきましょう。

期間が限られている短期留学では、目に見えるような大きな成果が得にくいのですが、事前にある程度の英語力を身につけ、留学の目的(留学で身につけたい力)を絞り込むことで、成果を得ることは十分に可能です。

留学の目的を

  • 海外での生活を体験する
  • 現在の英語力をブラッシュアップする(英語力がほとんどない場合、短期では成果が出にくいのでオススメしません)
  • 多様性のある友人をつくる

などのように絞っておけば、あれこれ手をつけずに目的に集中して時間を過ごすことができ、短期間でもしっかりと目標を達成すること(=成果)ができると思います。

また、このようなムリのない目的をやり遂げることで、子供たちは留学に対してポジティブな気持ちをもてるようになります。

海外への興味がわき、英語力の必要性を感じ、異文化のなかで学んだり生活することに自信をもつことができれば、つぎの国際教育への重要なステップとなるはずです。

留学について具体的に決めていく際には、ほとんどの人が留学エージェントを利用することになると思います。

エージェントからはさまざまなプランが提案されると思いますので、その際のチェックポイントを考えてみましょう。

1.国よりも受け入れ校で考える

治安や生活環境などにとくに問題がないのなら、国よりも「学校で留学先を選ぶこと」が大切です。

もし、希望に合った学校がいくつかあって決めかねる場合は、将来子供が学んだり仕事をするのに適していると考えられる国を選ぶといいかもしれません。

その国の生活システム(病院、学校、ビザなど)を実際に経験し、知ることができれば、その国が将来子供がひとりで学び、生活していくのに適しているかどうかも確認できますね。

2.学校選びのポイント

すでに英語の勉強を進めている子供の場合、留学先ではその英語力をベースに実践力をつけていくことになります。

留学中どっぷり英語漬けになることができ、英語の指導やサポート体制も充実している学校を探すことをオススメします。

また、つぎのようなポイントも学校選びの決め手になると思います。

  • 現地の子供たちと同じクラスに入ることができるか…留学生だけを集めたクラスや英語の学習だけのクラスは避けたほうがいい
  • 留学生にある程度慣れた学校か…英語漬けになりたいために留学生のいない学校を希望する人もいますが、そのような学校では先生や子供たちが外国人への接し方がわからないために敬遠されたり、留学生への指導ができないことも
  • 週に何時間かESLクラスで英語の補強を行うことができる…クラスでの授業で耳は十分に慣れてくると思いますが、正しい言い回しや適切な言葉遣いができるようサポートをしてもらうことも大切

現地の子供たちと学ぶ際、英語力の問題で授業についていかれるか不安があるかもしれませんが、学習内容は日本のほうが進んでいる場合が多いので、3ヵ月くらいであれば授業を通して生きた英語を学ぶと割り切ったほうが効果が出やすいと思います。

そのためにも、日本での学習を通常より少し早めに進めておくと、留学中は英語習得に集中し、帰国後も学習に遅れることなく安心です。

また、発音についてですが、短期の場合では留学中一時的に現地の発音に近くなっても、日本に戻って学習を重ねるうちに日本語的な発音に戻ってしまった、ということもよくあります。

できるだけネイティブに近い発音で…と誰もが願うことですが、国連のスピーチなどをテレビで観ていてもわかるように、海外では発音よりも相手に伝わる英語であることが重視されます。

あまり発音にこだわるよりも、実践的で中身の濃い英語を使いこなせるようになることを目指すことが大切です。

3.留学の目的を再確認

お母さんも英語の勉強ができる親子留学はとても魅力的ですが、3ヵ月くらいの短い留学では、お母さんはCaregiverとして同行するのもいいかもしれません。

子供たちが学校に慣れるまではいろいろと心配ごとがありますし、学校とコミュニケーションをとらなければならないことも意外と多いものです。

また、友達ができれば、友達の家に遊びに行ったり、友達を家に連れてくることもあるでしょう。

このような活動を通して、コミュニケーション能力を強化することができるのですが、お母さんが自身の勉強を抱えているとなかなかそのような活動ができないことになり、結果親子ともども不完全燃焼の留学になってしまう恐れもあります。

でも、せっかく海外にいるのだから…と考えるのなら、現地のコミュニティーセンターなどで実施されている英語クラスや趣味のクラブに参加するのもいいと思います。

このようなかたちでの社会参加のほうが、生きた英語を学べるうえに友だちもでき、現地の生活で必要な情報や子供たちの学校の様子、大学選びのポイントなどの情報も得ることができるかもしれません。

どのような留学がいいか、いつ行けばいいか、どこに行けばいいか…など、悩みどころはたくさんあるかと思います。

とはいえ、まだ子供の将来に直接結びつく時期の留学ではありませんので、子供にあまり負担にならず、つぎの留学や国際教育へつなげるための布石、あるいはこれからも続いていく教育のプロセスと考えて行ってみてはいかがでしょうか。

回答者/崎田和紗子

10年前に渡豪後、現地にて日本人のための教育機関にて教育管理や学習指導に携わりながら、日本人親子の教育や精神面のサポートを行う。2013年に「国際教育支援研究所」を設立し、国際教育で生じる不安や悩みについて、保護者や子供たち、教師を対象としたサポートと親子の理想の教育を実現するためのプラン作成「教育デザイン」の指導を行っている。「崎田和紗子」の名は、6年前の誕生日に支援を受けたお礼にと子供たちからその名前の一字ずつを合わせて贈られたもの。「子供たちの未来のための仕事」という初心を忘れないために、仕事の大切なパートナーとして使用している。

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