【相談室】わが家のグローバル教育

【グローバル教育相談室05】大学の教育改革やグローバル化で「帰国生枠」受験はどうなる?

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今後の「帰国生」の位置づけは?

中学2年生の息子は、8才のときから香港のインターナショナルスクールで学んでいます。

大学は日本の大学に進学を希望しており、その際「帰国生」として大学受験を考えています。

ただ、今後日本の大学がグローバル化に大きく舵を切り、受験のあり方もかなり変化していくようなので、帰国生の位置づけはどうなるのか、ちょっと気になっています。

帰国生ならではの特質をアピール

高校では「国際バカロレア」(IB)が導入されることになり、大学側もIB資格での入学を検討しているところも増えているため、「帰国生」の今後の位置づけは気になるところですね。

現段階では、帰国生枠の廃止というような話は出ていないようです。

それはなぜかというと、帰国生枠がどのような生徒を対象とした特別枠か、ということを考えるとわかります。

帰国生枠というと、「英語ができる人の特別枠」と考えられがちですが、じつは英語ができるということは二次的なものでしかありません。

帰国生枠をもつほとんどの大学が、「海外での貴重な経験をしてきたこと」や「日本では得られない知識を得たこと」、「海外の文化に育まれたこと」などを理由としてこの枠を設置しています。

ですから、日本でどんなに英語ができる子供たちが増えたとしても帰国生とは根本的に異なるのです。

しかし、国立大学でも優秀な高校生の推薦枠も設けるなど、大学側も多くの特別枠を抱えるようになってきましたので、そろそろ整理が必要になってきているのも事実です。

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そのため、帰国生枠をAO入試に組み込むところも出てきました。

今後このような再編成は増えてくると思いますので、これから帰国生枠を考えている人たちは、英語力だけではなく、帰国生としての特質をアピールできるように、「現地校での成績」や「日本ではできないような活動への参加」なども意識しておく必要があります。

また、帰国生枠とは異なりますが、最近「英語学位コース」を設ける大学が増えてきました。

全授業を英語で行うコースで、おもに海外からの留学生が学ぶためのものですが、帰国生も英語力の基準を満たしていれば受験可能です。

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帰国後、再度海外で学ぶことも考えているのであれば、英語力の維持伸長が日本でも可能になりますね。

回答者/崎田和紗子

10年前に渡豪後、現地にて日本人のための教育機関にて教育管理や学習指導に携わりながら、日本人親子の教育や精神面のサポートを行う。2013年に「国際教育支援研究所」を設立し、国際教育で生じる不安や悩みについて、保護者や子供たち、教師を対象としたサポートと親子の理想の教育を実現するためのプラン作成「教育デザイン」の指導を行っている。「崎田和紗子」の名は、6年前の誕生日に支援を受けたお礼にと子供たちからその名前の一字ずつを合わせて贈られたもの。「子供たちの未来のための仕事」という初心を忘れないために、仕事の大切なパートナーとして使用している。

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