- 36shares
- Share on Facebook
- Share on Twitter
地球社会に貢献する大学を目指す
「法政大学」(東京・千代田区)は、今後10年間かけて「持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学」を目指すための「グローバルポリシー」を制定しました(2014年7月9日)。
2023年までに、「世界に開かれた大学」、「市民に開かれた大学」、「多様な知に開かれた大学」を基本理念に据えた内容で、下記の4つの目標を達成するものとなります。
- 世界のどこでも生き抜く力をもったグローバル人材の育成
- 留学生の受入れと派遣の拡大によるキャンパスのグローバル化の実現
- 教育・研究体制の高度化・グローバル化の推進
- 卒業生、高校など社会との様々なグローバルネットワークの構築
これらの目標を達成するための25のプロジェクトも掲げ(「グローバル化プロジェクト25」)、総長を本部長とする「グローバル戦略本部」を設置。全学が一体となって、グローバル化を推進していくとのことです。

文科省「グローバル人材育成支援事業」採択事業「Go Global Hosei」。
下記は、各目標に対して設定した25のプロジェクトとなります。
今後10年間で大きな変化を遂げることになりそうな法政大学。大学選びの際に参考にしてみては?
【目標1】世界のどこでも生き抜く力をもったグローバル人材の育成
1)外国語による授業の増加…外国語による授業科目の割合を全学で10%にするとともに、海外大学との同時遠隔授業、日本語と英語のバイリンガルゼミなど授業全体のグローバル化を推進。また、外国語による科目の一部は「グローバル・オープン科目群」として全学に展開
2)英語のみで卒業できるコースの充実…グローバル教養学部に加え、学部3コースと大学院3コースを新設
3)サステイナブル社会のための科目群の設置…15学部の学際性と総合性を活かし、持続可能で平和な地球社会の構築に関連する幅広い分野の科目を「サステイナブル社会のための科目群」として全学に展開
4)「課題解決型フィールドワーク」の設置…外国人留学生が日本人学生とともに世界各地のフィールドに出て、日本が直面する課題について学ぶプログラムを設置
5)高度な語学運用力の育成…全学部において習熟度別の少人数クラスを発展させる。英語強化プログラム(ERP)や英語による専門科目、関連科目を充実させることにより、全学部学生が「CEFR(セファール)」B1(TOEFL(R)ITP500相当)レベルを目指す
6)国際ボランティア・インターンシップの拡充…グローバル人材育成推進事業での実績を踏まえ、国際ボランティア・インターンシップを拡充
7)社会人の学びなおしの推進…企業・NPO・国際機関との共同企画、海外企業の外国人を対象とした短期集中講座を実施
【目標2】留学生の受入れと派遣の拡大によるキャンパスのグローバル化の実現
8)海外留学制度の拡充…派遣留学制度、スタディ・アブロード(SA)制度を拡充し、単位修得を伴う留学を増加させる
9)海外協定校を250校に拡大…海外協定校を現在の130大学・機関から250校に拡大
10)海外オフィスの拡充(6拠点の整備)…中国、台湾につづき、インドネシア、タイ、ベトナム、韓国に海外事務所を展開
11)外国人留学生3000名の実現…入試制度の多様化、英語による学位コースの新設等により在留資格「留学」の留学生を2000名に、短期実践日本語研修・文化体験やフィールド体験学習プログラムの充実等により在留資格「留学」以外の留学生を1000名にする
12)外国人留学生の受入れ機能強化…奨学金の充実、留学生の文化・宗教的背景に配慮した対応の整備、高度グローバル人材キャリアアドバイザーによる就職支援、日本語教育の充実など支援体制を強化
13)国際学生寮等の整備…国際学生寮(混住型宿舎)、短期研修専用の教育施設を整備
14)グローバル化に対応した入試制度の改革…国際バカロレアを活用した入試、英語外部試験利用入試、グローバル体験を重視した入試などを導入
【目標3】教育・研究体制の高度化・グローバル化の推進
15)先進的研究拠点の整備…日本の歴史、環境、文化などの研究拠点として、文献や研究資料におけるアーカイブ機能を強化し、電子化を進めて公開し、国際共同研究ができる研究基盤の整備・拡充を進める
16)文理融合サステイナビリティ研究の推進…文理融合型の「サステイナビリティ研究」を核にして世界水準の研究成果を発信
17)国際的通用性のある教学システムの構築…グローバル化に対応した学事暦、科目ナンバリング制度を導入。また、シラバスの英語化を推進。ビジネススクールにおいては国際的認証AACSBを取得する
18)教員の国際化の推進…日本人教員の国際的プレゼンスを向上させるとともに、外国籍教員、外国での学位取得者、外国での教育研究歴1年以上の教員の割合を60%にする
19)事務職員の国際化の推進…海外研修制度の充実等により、英語、中国語、朝鮮語を中心とした外国語力基準を満たす職員の割合を50%とする
20)グローバル化に対応したIR機能の強化…教育研究の質向上を推進するため、IR(Institutional Research)機能を強化
【目標4】卒業生、高校など社会との様々なグローバルネットワークの構築
21)学生協働のグローバル展開…日本人学生による留学生サポートの充実に加え、国内外国人学校生徒や在外日本人学校生徒のサポートなどを行う
22)大学スポーツを通じた国際交流の推進…「2020 東京オリンピック・パラリンピック」の開催に際しては、パラリンピック(プレ大会等を含む)等のサポートにより、多方面からこの国家的事業を支援
23)国内外の110の高校との連携…地球社会の持続可能性に関心をもちグローバル化を推進する国内高校(100校)、アジアの高校(10校)と連携
24)付属高校との連携強化…プレカレッジ・プログラム(大学との接続期間を利用したグローバルリーダー育成プログラム)の実施など付属高校との連携をさらに強化
25)卒業生グローバルネットワークの構築…世界各地での「HOSEI MEETING」の開催を通じて、卒業生海外拠点20か所を整備。また、世界で活躍する卒業生1000人のキャリアヒストリーを蓄積・公開
【法政大学グローバルポリシー】
- 総長:田中優子氏
- 大学本部:東京都千代田区富士見2-17-1
- 制定日:2014年7月9日
- 実施期間:2023年までの10年間