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より実践的な英語教育がスタート
文部科学省は、2020年の東京オリンピック開催に向け、初等中等教育段階からグローバル化に対応した英語教育を実践していくことを決定しました。

文科省が13年12月に発表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」の資料から。
小中高を通じて英語教育を充実し、中学では英検準2級、高校を卒業する段階で英検2級〜準1級、TOEFL iBT57点以上を目指します。
新たな英語教育の枠組みは以下のとおり。
- 小学3、4年生において「外国語活動」を設ける(週1、2コマ程度。現在は小5で実施)…コミュニケーション能力の素地をつくる
- 小学5、6年生で英語を正式な「教科」にする(週3コマ程度)…初歩的な英語運用能力を養う
- 中学校では英語の授業を英語で行う…カンタンな英語による情報交換、表現できる能力を養う
14年1月に有識者会議を設置し、18年度までに学習指導要領を改訂。18年度から段階的に先攻実施し、東京オリンピックが開催される20年には全面実施を目指します。
また、英語による日本文化の発信や国際交流などの活動への取り組みを強化し、日本人としてのアイデンティティに関する教育も強化する方針。
いずれにしても、小学校における英語の教科化や中学校での英語による指導では、相応の指導力を備えた教員の確保・育成が大きな課題に。
中高の英語教員においては、今後は英検やTOEFLの受験を促し、英語準1級、TOEFL iBT80点以上を目標にレベル向上を目指していく方針です。