国内外の社会課題、「自分ごと化」で解決?
世界中に友だちを作ることで社会課題解決を目指す「自分ごと化プロジェクト」代表の、米国ブラウン大学3年の鈴木健斗です。大学では、公衆衛生学と文化人類学を学んでいます。
生まれ・育ちは広島、そして高校の2年間は「UWCドイツ校」で98ヵ国から集まった200名の仲間とともに過ごした経験を生かし、広島出身の大学生4人とUWC時代の友人を含む4人のアフガニスタンの高校生・大学生、計8人で企画・運営を行なっています。
UWC時代、さまざまな国と地域から来た仲間と生活をするなかで、日常的に日本の外で起こっている社会(健康)課題、世界における日本の立ち位置を意識するようになりました。
そして、広島への原爆投下と国連設立から75年を迎えた2020年8月6日に開催された、国際平和のための対話イベント「UN75 in Hiroshima」に参加し、国連事務次長兼軍縮担当上級代表である中満泉さんや広島県知事・湯崎英彦さんと「SDGsの実現のために軍縮がどう貢献できるか」について議論させてもらい、被爆地・広島においても軍縮問題を「自分ごと」として捉え、声を上げ、活動を起こしている若者がいかに少ないかを痛感しました。
軍縮問題に限らず、日本内外で起こっている社会課題を、どのようにしたらみんなが「自分ごと」できるのかーーということを深く考えるようになり、この「自分ごと化プロジェクト」という活動をはじめました。
問題解決には「関わる」ことが必須
このプロジェクトの背景には、平和の実現やさまざまな社会課題の解決には、ひとりでも多くの人々が平和構築や社会課題を自分自身に関わる問題として認識することが不可欠だという強い思いがあります。
そして、このように自分ごと化するためには、その事柄に関わる人々や国々に個人的な想いや関わりを持つことが必須だと考えました。そのうえで、これからの将来を担う、日本中、そして世界中のすべての若者にそのような機会を提供することを最終的な目標としています。
上記の目標を達成するために、まず第一歩として、オンライン(ZOOM)で毎週土曜日、20時から1時間、日本と世界各国の若者が交流を図り、お互いの国や文化、暮らしなどを知ることができる取り組みを、2020年11月7日に始動しました。
土曜の20時から1時間、まずは国際交流を
毎週土曜日にセッションを行い、2ヵ月ごとに国を変えていきます。11、12月はアフガニスタン、1、2月はポーランド、3、4月はグアテマラ、5、6月はレソト共和国と交流を行います。
11月7日に行われた第1回目のセッションでは、日・アフガニスタン両国の高校生・大学生、そして社会人も参加し、「すごく楽しかった!」「もっとお互いの国のことを知りたい!」「相手の国についてより興味を持てるようになった!」「来週以降も参加したい!」などの感想をもらいました。
今週末の11月14日は日本人中学生の参加者も来てくれる予定で、日・アフガニスタンの食事やコロナの状況などについて話すことになっており、これからますます互いのことや国を知ることができるような内容を展開していきます。
11月のセッション(14、21、28日)
- 自己紹介
- 互いの国についての紹介
- 普段の食事、それぞれの国で人気のスポーツ、コロナの状況など
- ブレークアウトセッションにて互いについて知る
- 日本・アフガニスタンの言語で簡単なあいさつを学ぶ
- 普段の食事を比較する
- 1日の流れを教え合う
- コロナに対する国の対策などを比較する
- メインセッションに戻って、みんなで話したことを共有
- 写真撮影
12月は、社会課題(例:コロナ対策、難民問題、女性の社会進出など)を事前に選択し、その課題について両方の国の参加者が自分ごととして議論する場を提供します。
プログラムには、日英バイリンガルのファシリテーターがいますので、英語力に自信がない人でもどんどん参加ください!
参加を希望する人は、こちらのフォームから登録をお願いします!
文と写真:自分ごと化プロジェクト代表・鈴木健斗
【自分ごと化プロジェクト】
- 主催:自分ごと化プロジェクト
- 活動期間:2020年11月7日(土)〜
- 活動日時:毎週土曜日の20時から1時間
- 場所:Zoomにて
- 対象:中学生、高校生、大学生、社会人
- 参加:無料