今回は、自宅から学べるオンラインのマンツーマン子ども向け英会話の注目サービスを比較・紹介していきます。取り上げるのは、「NOVAKID」「リップルキッズパーク」「クラウティ」「GLOBAL CROWN」「hanaso kids(ハナソキッズ)」の5社です
運営会社について
まず、運営会社の違いからみていきましょう。
NOVAKIDは、米国カリフォルニアに拠点を置くNovakid Inc.が運営するサービスで、日本のみならず全世界19ヵ国で利用されています。
そして、日本発のオンライン英会話のなかでも、親会社として比較的大規模な資本が控えているのが、リップルキッズパークとクラウティ。
リップルキッズパークは、2009年にサービスをスタートし、日本のオンライン英会話のなかでは老舗の部類に入っており、レアジョブと増進会(Z会)ホールディングスの合弁会社が直接運営に携わっています。
クラウティは、学研グループに属する学研プラスが教材開発などに大きく関わってきたオンライン英会話。
いっぽう、設立から5~10年程度の新規企業によって運営されているのが、GLOBAL CROWNとhanaso kids。
GLOBAL CROWNは、株式会社ハグカムが2015年のサービス開始以降、子ども向け教育事業の柱として短期間で多くの利用者を集めてきました。そして、株式会社アンフープは、2010年スタートの一般向け英会話hanasoを軌道に乗せたのち、子どもに特化した「hanaso kids」を2014年にオープンしています。
対象者は?
子ども向けオンライン英会話は、レッスン対象を幼児から小学生程度の子どもにターゲットを絞ったものと、条件付きで家族の一員(大人含む)も並行して受講できるサービスがあります。
各オンライン英会話サービスによる対象者の違いは以下のとおりです。
- NOVAKID:4才~12才
- GLOBAL CROWN:3才~12才
- リップルキッズパーク:(推奨年齢)3才~高校生(兄弟・親など家族の受講も可、2名が並んでの受講可・追加する家族の人数制限なし)
- クラウティ:年齢制限なし(同一家族内で最大6名まで)
- hanaso kids:4才~15才
講師は?
オンライン英会話の講師は、国籍や日本語をどの程度話せるかなど、各サービスで違いが見られます。
まずNOVAKIDは、全員が2年以上の英語教師経験を有する、CELTAなどの英語指導資格保持者が揃っています。ただし、米国や英国出身のネイティブスピーカーか、それ以外の講師かでレッスン料が変わります。
GLOBAL CROWNは、国籍を問わず日英のバイリンガル講師がレッスンを行うのが特徴。日本人講師には、国内大学のグローバル系学部に通う学生も多く含まれています。
残りの3社はいずれも、ネイティブスピーカーに近い英語スキルを備えたフィリピン人講師がレッスンを担当。リップルキッズパークでは、英会話の教育スキルはもちろん、元小学校の先生や幼児教育の専門家といった経歴も踏まえ、英語初心者の子どもにも最適な人材を厳選採用。
クラウティでは、オフィス出社型とホーム接続型の2パターンの講師がレッスンを提供し、一部簡単な日本語を話せるフィリピン人講師も在籍。
hanaso kidsは、フィリピンの有名大学卒業生を中心に採用するとともに、hanaso在籍講師のなかからとくに子ども向けレッスンに適した人材を選抜。講師選択時にそれぞれの日本語レベルをひととおり把握できるのも便利です。
受講システムは?
それぞれの受講方法は、以下のとおりです。
- NOVAKID…Novakids独自のプラットフォームにログイン
- GLOBAL CROWN…iOSもしくはAndroid対応の専用アプリをダウンロード
- リップルキッズパーク…ZoomもしくはSkypeを利用
- クラウティ…クラウティの専用サイトにログイン
- hanaso kids…ZoomもしくはSkypeを利用
使用している教材は?
NOVAKIDは、CEFR準拠のカリキュラムを提供し、使用する教材などはすべてレッスン画面内に表示されるしくみ。とくに、歌やゲームなど楽しみながら英会話を上達できるノウハウが充実しています。
GLOBAL CROWNは、CEFRや学習指導要領に基づいた32段階のカリキュラム構成で、使用教材はレッスン中の画面にすべて表示。専用アプリからは、レベルアップにつながる習熟度テストやAIによる自習教材も利用可能。
リップルキッズパークは、通常コースでは市販教材をメインに学習。リップル英検コースでは、日本語フォローを含むオリジナル教材を利用し、日本語対応が可能な講師のみが担当。
クラウティでは、全面的に「学研」が開発したオリジナルテキストを使用。子ども向けに限らず、旅行英語からビジネス英語まで各ニーズに応じた多様なラインナップが揃っています。また、AI英会話学習アプリ「Terra Talk」も使い放題となっています。
hanaso kidsでは、著名な市販教材をメインにレッスンを提供するほか、オリジナル教材による英検2次試験対策や、オリジナル英語学習アプリも活用できます。
受講料金は…?
5社の月額レッスン料(税込)を、週1受講と週2受講のケースで比較していきます。クラウティについては、毎日レッスンを受講するスタイルを前提にしているため、特殊な料金体系となっています。いずれのサービスも入会金は発生しません。
月額料金(週1レッスン)
- NOVAKID(25分×4)…3760円、ネイティブ講師限定の場合は6760円
- GLOBAL CROWN(20分×4)…9800円
- リップルキッズパーク(25分×4)…3122円
- クラウティ(最長25分×毎日)…7150円(全時間帯受講可)、16時までの受講の場合4950円
- hanaso kids(25分×4)…3080円(繰り越し不可)、未受講分繰り越し可能の場合は3300円
月額料金(週2レッスン)
- NOVAKID(25分×8)…6720円、ネイティブ講師限定の場合は1万2160円
- GLOBAL CROWN(20分×8)…1万2800円
- リップルキッズパーク(25分×8)…4888円
- クラウティ(最長25分×毎日)…7150円(全時間帯受講可)、16時までの受講の場合4950円
- hanaso kids(25分×8)…5,060円(繰り越し不可)未受講分繰り越し可能の場合は5500円
上記の通り、週1や週2ペースで受講する場合は、リップルキッズパークやhanaso kidsが安値となり、常にバイリンガル講師が担当するGLOBAL CROWNがもっとも割高になることがわかります。ただし、GLOBAL CROWNは、12ヵ月や24ヵ月間の長期契約で受講料を割り引くこともできます。
いっぽう、毎日受講可能なクラウティは、利用方法によってはレッスン単価を165円~238円程度(1コマ25分の場合)に抑えることも可能。すなわち、毎日ペースで申込者やその家族が英会話レッスンを受講する状況なら、クラウティほどコスパに優れた選択肢はありません。
くわしくは、各サービス記事にて紹介しています。