【韓国教育事情01】なぜ韓国人は英語を熱心に勉強し、英語力も向上しているのか

★「旅キッズ」にて、13年5月27日に掲載したコラムを再掲載しています。

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英語教育国としての「韓国」

韓国は、「教育熱が高い国」として知られています。

なかでも語学教育への関心と情熱には並々ならぬものがあり、幼児期からの英語教育を中心に、大学進学や就職のための英語の資格取得まで、時間やおカネの投資を惜しみません。

幼児から成人まで英語の教育熱が高い韓国では、書店の「英語関連」コーナーもかなりの広さ。英語教材はもちろん、英語取得法についての書籍まで多種多様にそろいます。

幼児から成人まで英語の教育熱が高い韓国では、書店の「英語関連」コーナーもかなりの広さ。英語教材はもちろん、英語取得法についての書籍まで多種多様にそろいます。

韓国の繁華街には、たくさんの語学学院や留学センターが乱立。社会人も早朝や夜間のクラスを利用するなど、語学勉強に時間を惜しみません。

韓国の繁華街には、たくさんの語学学院や留学センターが乱立。社会人も早朝や夜間のクラスを利用するなど、語学勉強に時間を惜しみません。

英語習得のために、小中学生で海外留学をする「早期留学」も少なくなく、大学生における留学もさかん。

たとえば、世界大学ランキングでもトップ5に入る「ハーバード大学」では、中国につぐ47名もの韓国人留学生が学んでいるそう(12年)。

また、韓国を代表する企業「サムスン」が採用や昇進において、「TOEIC」900点台の取得を条件としたことは日本でも話題になりました。

英語熱が高まった背景とは?

かつては、TOEICの平均点も低く、英語教育への関心もそれほど高くなかった韓国。

そんな韓国が、現在のように英語を熱心に学び、英語力が飛躍的に伸びた背景にはなにがあったのでしょうか?

韓国で小学3年生から英語が必修化されたのは、97年のこと。

97年は「アジア金融危機」のまっただなかにあり、韓国の経済も大きく低迷しました。

失業率が上昇し、大学や大学院生の就職難が深刻化したため、国際社会で活躍できる人材育成するべく、早期からの英語教育が導入されることになりました。

小学校では、放課後に語学や芸術、運動などさまざまな選択課外授業(有料)が行われています。一番人気は、やっぱり英語。

小学校では、放課後に語学や芸術、運動などさまざまな選択課外授業(有料)が行われています。一番人気は、やっぱり英語。

小学校で使われている英語教材。

小学校で使われている英語教材。

その後の16年間で、ネイティブスピーカーの教師による会話授業を実施し、公立小学校に英語図書室を設けるなど、英教育語の充実を図ってきた韓国。

「TOEIC」の平均スコアでみてみると、1995年は日本が541点、韓国は457点。それが、11年に日本は574点、韓国は633点と逆転しているのだそう。

これは、早期英語教育を積み重ねた効果とみる研究者もいます。

「NEAT」導入が新機軸となるか

韓国人が英語力をつけた背景には、語学に対してとても積極的…という国民性も大きく影響していると思います。

韓国人は、発音や間違えを恐れたりせず、とにかく「まずは話してみる」という姿勢で英語に取り組みます。

また、韓国では国をあげて英語教育に取り組んでいますが、2012年から「ニート NEAT」(National English Ability Test)という新しい英語資格試験も導入しています。

NEATはスピーキングとリスニングに重点を置いたテストで、韓国人が英語の基礎力をつけるためのプログラム。

教材なども安価に提供するなど、より幅広い層で質の高い英語教育が受けられるしくみも整っています。

今後は大学入試やサムスンなどの就職試験においても、TOEICからNEATへとシフトしていく予定なので、今後の動向から目が離せません。

文と写真/みふぁ

 

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