海外韓国

【韓国教育事情04】国語力向上や英語力維持をサポート…公立校の「帰国クラス」

★「旅キッズ」にて、13年5月27日に掲載したコラムを再掲載しています。

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帰国した子供たちのサポート

韓国でも、毎年留学を含め海外滞在を経て帰国するたくさんの子供たちがいます。

今回は、そのような経験をした子供たちが韓国ではどのようなサポートが受けられるかをレポートします。

日本人家庭の場合は、帰国後の学力の維持などを考慮してインターナショナルスクールよりも日本人学校を選択する傾向にありますが、韓国人家庭は対照的。

「海外に来たんだから、英語を習得しなくちゃもったいない」という考えで、インターナショナルスクールを選ぶケースが圧倒的。

こうした指向性からも、韓国人の「英語習得」への熱意が感じられると思います。

小学校での国際理解授業。韓国では、帰国児童のほかにも国際結婚家庭の児童も増加しているので、このような国際理解の授業も増えています。
小学校での国際理解授業。韓国では、帰国児童のほかにも国際結婚家庭の児童も増加しているので、このような国際理解の授業も増えています。

「帰国クラス」とは?

韓国の公立の小中学校では、「帰国クラス」という特別クラスを設けている学校があります。

「帰国クラス」とは、海外で生まれ育ったり、早期留学や親の海外転勤などで海外で生活し、帰国した子供たちの学校生活や学習面をサポートするクラス。

釜山市内にある小学校の、帰国クラスの英語授業。英語圏から帰国した児童を対象に、ネイティブスピーカー教師による英語力の持続のための授業も行われています。
釜山市内にある小学校の、帰国クラスの英語授業。英語圏から帰国した児童を対象に、ネイティブスピーカー教師による英語力の持続のための授業も行われています。
少人数制による韓国語の集中授業の様子。授業は学年別で行われます。
少人数制による韓国語の集中授業の様子。授業は学年別で行われます。

小学校ではソウルと釜山に各5校ずつ、中学校ではソウルに2校あります。

普段は、一般クラスに在籍しながら、日に1~3時間程度国語の時間などは「帰国クラス」に行き、担当の先生と韓国語を中心とした学習を少人数で行います。

ほかにも、英語力維持のためにネイティブスピーカーによる英語の特別授業、韓国の伝統や文化を知るための校外学習の実施などさまざまな工夫がされています。

帰国後は母国語の習得を

わが家は、3年間タイへの転勤で海外で過ごしましたが、5才になるまで韓国で生まれ育った長男は、幼稚園はインターナショナルスクール、小学校は日本人学校へ。

将来的に日本への転勤の可能性もあり、学校生活の様子が韓国と日本は似ているため、帰国後の学校生活への適応も考えたうえ、選択しました。

教育熱が高い韓国なので、帰国後も問題ないように週末は韓国語の補習校に通ったりもしました。

それでも、会話には不自由することがなくても、学校での学習面では読み書きが不足。

英語、韓国語、日本語の多言語環境が子どもに負担をかけてしまったことも痛感。帰国後の苦労は、予想以上のものでした。

帰国クラスで使用されている国語教材の一部。海外から帰国した子供たちが一番苦労するのが国語力。読み、書きを中心とした教材を使用して授業が進められます。
帰国クラスで使用されている国語教材の一部。海外から帰国した子供たちが一番苦労するのが国語力。読み、書きを中心とした教材を使用して授業が進められます。

「帰国クラス」に転入しましたが、同じように海外生活をした友達が多く、少人数で学習をサポートしてくれるスタイルが合ったようで、1年が経過した現在は楽しい学校生活を送っています。

子どもの言語の吸収力は早い反面、ひとつの言語を軸に思考できなければ、いずれの言語も中途半端になり、学力低下のリスクも。

母国語による思考力の基礎を固めることは、子供にはとっても大切。外国語の習得は、そのうえに成り立つものなのだぁと実感しています。

文と写真/みふぁ

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