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作文コンクール8選 | 海外研修の副賞も!2023年夏に挑戦したい定番コンテスト

Globaledu

小学生から高校生を対象としたエッセイコンテストは、多数開催されています

エッセイの達人・エデュミさん

2023年の夏休みは、関心や希望進路に近いコンテストに挑戦してみよう!

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作文コンクール8選 | どんなものがあるの?

今回は、グローバルエデュの読者のみなさんにもおなじみの、8つの作文コンクールをさまざまな観点から比較して紹介します。

エッセイの達人・エデュミさん

自分に適したコンクールがあるか、まずはチェックしてみてくださいね!

※対象となる学年も賞によって異なります

①JICA「国際協力エッセイコンテスト」(中高生)

例年、国際理解・SDGs等をテーマに開催。上位入賞者は海外研修に招待される。

②WFPエッセイコンテスト(小中高生)

応募数に応じた途上国支援を目的とするチャリティーコンテスト。2022年は応募1作品につき途上国へ2日分の給食費(60円)が寄付された。

③筑波大学「高校生アートライター大賞」

「芸術」をテーマにした小論文コンテスト。隔年で英語論文と日本語論文の募集がある。(2023年は日本語での募集)

④高校生東南アジア小論文コンテスト

東南アジアを取り上げるユニークなコンテスト。3つの国それぞれの現地の課題を問う。

⑤慶應大学「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」

慶應義塾大学が主催。抽象的でやや哲学的なテーマに対して、6000字〜8000字で論じる必要がある。

⑥国際理解・国際協力のための主張コンクール(中学生、高校生)

中学生は作文、高校生は「スピーチ」で発表するコンテスト。特賞の受賞者は海外研修に招待される。

⑦国際ユース作文コンテスト(小中高生)

高校生は大学生、社会人と同じ部門で選考される。「平和の実現」について若者の視点で論じる。

⑧IIBC高校生英語エッセイコンテスト

高校生が異なる文化を持つ人々と関わり合う大切さを見つめ、考える機会を持つこと、英語でしっかりと表現する能力を養う場として実施。

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コンテスト国際協力中学生・高校生エッセイコンテストWFPチャリティーエッセイコンテスト高校生アートライター大賞高校生東南アジア小論文コンテスト小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト国際理解・国際協力のための中高生コンテストIIBC高校生英語エッセイコンテスト国際ユース作文コンテスト
主催JICA国際協力機構認定NPO法人 国連WFP協会筑波大学芸術専門学群神田外語大学慶應義塾大学外務省、公益財団法人日本国際連合協会一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会公益財団法人 五井平和財団
対象中学生・高校生小学生、中学生、高校生(一般の部もあり)高校生高校生高校生高校生高校生小学生、中学生、高校生(一般の部もあり)
締め切り2023年9月13日2023年9月4日2023年9月20日2023年9月8日2023年8月24日2023年9月頃2023年9月6日2023年6月15日
テーマと文字数地球に生きる私たち -未来へつなげるために- 中学生(1200〜1600字)未来につなぐたしの幸せごはん(200字~800字) 3つのテーマから選択。①制作体験:自分が作品をつくった体験②作品探究:アーティストがつくった作品について③芸術支援:アートと人々の交流につい(2000字以内)タイ、インドネシア、ベトナムのいずれかの現地レポートを読んで考えを書く1000~1200字「物語の力・声の力」など5つのテーマから選択。6000字~8000字「SDGsの中で1つ目標を選び、どう達成するか主張する」など3つのテーマから選択。スピーチ持ち時間6分身近な異文化体験~コミュニケーションを通じた響きあい~(501語以上700語未満)若者がつくる平和な未来(1600字以内)
ポイント上位入賞者は海外研修に参加できる。応募者全員に参加賞あり上位入賞者には賞状と賞品を贈呈。応募することが途上国の子どもたちの食糧支援に上位入賞者には賞状と、画材や大学の記念品を贈呈最優秀賞に賞金20万円など上位入賞者には賞金あり最優秀賞に賞金15万円など上位入賞者には賞金あり特賞の受賞者は海外研修に参加できる。他、入賞者には賞状や立てを贈呈。すべての作品には、ネイティブスピーカーによるコメントをつけてフィードバック最優秀賞に賞金10万円など上位入賞者には賞金、副賞あり。

作文コンクール8選 | コンテストの特徴

小・中・高校生向けのエッセイコンテストは、企業、NPO、大学などさまざまな団体が主催しています。

夏休みにじっくり挑戦できる

ここで紹介しているもののほとんどが、じっくり取り組みやすい夏休みの時期をはさんで募集。多いものでは、毎年数万通の応募が集まる定番の人気コンテストもあります。

関心のあるコンテストには、どれでも個人で応募することができますが、なかには学校単位での団体応募を受け付けているものもあります。

団体応募を対象に特別賞を設けているコンテストもあるので、学校単位の応募ができるコンテストの場合は、学校経由で応募をしたほうがいいか、先生に相談してみてもいいかもしれません。

作文コンクール8選 | 応募するメリットは?

もっとも歴史の浅い「高校生東南アジア小論文コンテスト」でも過去6回、「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」に至っては過去40回以上開催されているなど、知名度のコンテストを集めました。

入賞すると受験でもアピールできる

そのため応募し、入賞することができれば、推薦型入試などでは大きなアピール材料になるでしょう。

もちろん、応募することそのものが文章力や論理的思考力を高め、自身の将来についても考えられるいい機会になります。

海外研修や賞金などの副賞も魅力

また、コンテストによっては副賞も魅力的です。

「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」、「国際理解・国際協力のための中高生コンテスト」では、入賞者を対象に海外研修に招待しています。

また、賞金が用意されているコンテストも多いので、それらを狙って応募する人も少なくないようです。

作文コンクール8選 | それぞれの内容をチェック!

上記で紹介した小論文コンテストの詳細をひとつずつ紹介していきます。

応募するコンテストを検討する際に参考にしてください。

①JICA「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」

主催者であるJICA(国際協力機構)は、途上国の開発支援を行っている独立行政法人。応募者に世界の抱える課題や、国際協力への関心を持ってもらうことを求め開催されています。

こんなエッセイを書いてみよう

世界で起こっているさまざまな問題は、決して遠くで起こっている他人ごとではなく、自分たちの生活と結びついていることがあります。中学生・高校生でも行動に移せそうなアイデアを考え、提案してみましょう。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

自身の経験からどんな世界の課題に問題意識を持ち、それに対してどんな行動を起こしてきたのかを書いた受賞作が多いです。

問題について調べて終わりではなく、行動に移したうえでの気付きまで小論文に盛り込みたいところです。

応募に際してのアドバイス

団体応募を受け付けているため、例年2万作品以上の応募がありますが、応募数にひるまずに挑戦してみましょう。

受賞者には海外研修への招待もあり、国際分野・SDGsに関心がある人は関心分野を深める大変いい機会になります。

エッセイの達人・エデュミさん

エッセイを書いて、海外研修参加を目指そう!

②WFPエッセイコンテスト

飢餓をなくすため活動している国連機関WFPの開催しているコンテストで、応募1作品につき60円(途上国の給食2食分)がWFPに寄付されます。

多くの人に食糧問題に関心をもってもらい、同時に支援も行う機会として開催されています。

こんなエッセイを書いてみよう

「食事」に関する印象に残った出来事を中心に、自身の経験や思いを文章にまとめていくとよさそうです。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

「エッセイ」ということで、社会問題のように大きなテーマを扱うのではなく、自身の個人的な経験を、詳しく印象的に書いた作品が受賞しています。

応募に際してのアドバイス

字数が少ないですが、心情や場面をていねいに描写し、自身の経験を具体的にイメージしてもらえるよう書きましょう。

エッセイの達人・エデュミさん

思わず読みたくなる、印象的な出だしも考えてみるといいですね

③筑波大学「高校生アートライター大賞」

筑波大学の芸術学群が主催する、「アート」に特化したユニークな小論文コンテスト。アートについて、考え、伝える力をはぐくむことが期待されています。

こんなエッセイを書いてみよう

自身でも制作をしている人は作品に込めた思いや制作背景を、鑑賞が好きな人は、印象に残った芸術作品とそのとき感じ取ったことを書いてみるとよいでしょう。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

感性は人それぞれであるというのが「アート」の前提ですが、自分の心がなぜ動いたのか、理由をていねいに説明して、できるだけ読み手に理解してもらえるように書くことを心掛けましょう。

応募に際してのアドバイス

ただの「作品紹介」にならないように、作品の持つ制作背景などに加えて、自身がどういう視点で作品に向き合い、何を感じ取ったのかをていねいに記述してみてください。

④高校生東南アジア小論文コンテスト

主催の神田外語大学には「アジア言語学科」があり、東南アジアの諸言語を学ぶことができます。

高校生に日本ともつながりの深い東南アジアに目を向けてもらい、関心をもってもらう意図で開催されています。

こんなエッセイを書いてみよう

テーマとなる3ヵ国について、国ごとに現状の課題と問いが具体的に与えられるので、それに沿って調べ、考えたことを中心にまとめるとよさそうです。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

課題設定がすでに与えられているぶん、差がつくのはいかに調査を綿密にできるかです。そして自身の考えた「課題解決策」に、調査に基づく根拠をしっかり持たせられるかがカギになります。

応募に際してのアドバイス

なるべく政府機関の発表しているデータなど、信頼性のある情報を基に論じましょう。

またアイデアを考えたら、「なぜそれは今実現していないのか」という視点で、ハードルになっている部分をどう解消すればよいか一歩踏み込んで考えてみるといいでしょう。

⑤慶應大学「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」

慶應義塾大学の元塾長で、優れた文筆家であった小泉信三の名を冠し、高校生の文章作成能力の向上を目指して開催されています。50年近い歴史があり、大学生顔負けのハイレベルな論文が求められるコンテストです。

こんなエッセイを書いてみよう

テーマは5種類から選択できますが、それぞれ抽象的なため、そのテーマから連想した「問い」を自身で立て、それに答えを出していく過程を述べていくことになります。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

字数が6000字以上と多いため、参考文献を引用したり、自身で行った調査(アンケートなど)の結果を紹介したりと、考えの根拠になる部分も丁寧に説明している作品ばかりです。

読み手が論旨をきちんと追えるように論理的な章立てをして書いていきましょう。

応募に際してのアドバイス

いかにユニークで発展性のある「問い」を立てられるかで作品の完成度が大きく左右されます。

字数が多いので、終始分かりやすく論じられているか、信頼できる先生などに読んでもらってアドバイスをもらうとよいでしょう。

⑥国際理解・国際協力のための高校生/中学生の主張コンクール

外務省、国際連合が主催する由緒あるコンクールで、国際理解・国際協力について考える機会を提供することに主眼が置かれています。スピーチ形式で発表することもユニークです。

こんなエッセイを書いてみよう

自身の社会課題への問題意識が、国連の活動によってどう解決できるかを論じてみる。あるいはSDGsの目標の中で関心が高いものについて調べ、実現のための具体策を論じるとよさそうです。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

スピーチという特性上、聴衆を引き込む「語り出し」のインパクトが重要です。自身の体験などを印象的に述べてから、本題の社会課題へと論を発展させていくとよいでしょう。

応募に際してのアドバイス

特賞を受賞すると海外研修に参加できるのが魅力的なコンテストです。

内容をしっかり構成することに加えて、声の調子や身振り手振りなど、非言語の部分でも聴衆を引き付けられるよう、人に見てもらいながら練習しましょう。

⑦国際ユース作文コンテスト

平和な社会の実現に向けて、若者の発想を発信し、取り入れていくことを目的に開催されています。正論を語るだけでなく、行動を伴った作品が求められています。

こんなエッセイを書いてみよう

まずは「平和な世界」とはどのような状態だと考えるかを定義します。その後、そのためにできることを「自分たちで行動できるレベルで」具体的に論じていきます。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

テーマは「平和の実現」と大きいですが、それにつられて抽象的な論で終わらないようにしましょう。自分の経験に基づき、自分がどんな問題を解決したいのか、そのためにどうするとよいのかを具体的に論じた作品が評価されています。

応募に際してのアドバイス

たとえば武力紛争に対して直接的に行動できることは限られますが、紛争の背景になっている気候変動、食糧不足、経済格差などの問題に対してなら行動できることがあるかもしれません。自分なりにテーマを絞り込んで論じていきましょう。

⑧IIBC高校生英語エッセイコンテスト

高校生が異なる文化を持つ人々と関わり合う大切さを見つめ、考える機会を持つこと、自分が考えたことを英語でしっかりと表現する能力を養うことを目的に実施されています。

こんなエッセイを書いてみよう

2023年度のエッセイテーマは、「身近な異文化体験~コミュニケーションを通じた響きあい~」。

「異文化体験」という言葉は、自分と異なる価値観を持つ相手のことを意味するため、これまで体験した日本人・同級生・海外の人との異文化について考えてみましょう。

受賞作品からみえてくる傾向と対策

異文化体験を通じて得られた気づき、成長、コミュニケーションの大切さなどについて、しっかり伝わる表現で書かれている作品が評価されています。

応募に際してのアドバイス

本選部門の審査対象として応募できるのは、1校あたり2作品までとなっています。また、応募作品には、ネイティブスピーカーによるコメントをつけてフィードバックがあります。

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小・中・高校生向けの小論文コンテストは、さまざまなテーマや主催団体のものが開催されています。

自身の関心にあったものを見つけ、できれば受験学年になる前に取り組んでみてはどうでしょうか。

エッセイの達人・エデュミさん

執筆の過程で抱いた疑問や問題意識が、進路選びのきっかけにつながるはずです

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新しい学びに挑戦!
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