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五感で体感するプログラム
では、さっそくクラスでの様子をお伝えしていこう。
10時少しまえにスクールに伺うと、ちょうど0才児はスナックタイム、1才児はサークルタイムの最中。
打ち合わせのあと2階に移動すると、午前の1才児のスペシャルプログラム「ミュージック」がスタートするところだった。
子どもひとりあたりの先生の割合は高く、当日は1才児のクラス8人の園児に対し3名で保育を行っていた。
マラカスを持って歌ったり、リボンを手に付けてダンスをしたりと全身で音楽を楽しんでいる子どもたち。
本場アメリカのディズニーランドの勤務経験があり、子供たちを盛り上げるスキルに長けている先生もいた。
テーマ曲も、童謡あり、クラッシックの楽曲と多彩だ。
レッスンを担当していたのは、音大の講師でもあるピアニスト。プログラムは、季節やリクエストに応じてアレンジしているそうだ。
ちなみに、これまで子どもたちの興味をもっともひいた曲は、ベートーベンの「運命」。
「運命」をピアノで演奏すると、そのインパクトにビックリ。曲のあとベートーベンの肖像画を見せると、「こんな人が作ったんだ!」とその見た目にも興味津々だったそう。
目を引いたのが、キレイな赤茶のグランドピアノ。

米国が誇る「スタンウェイ」のエセックスピアノ。 ミュージックを監修するピアニスト横山幸雄さんがこだわり抜いて選んだそうだ。
レッスンに使う道具はもちろん、教室に備え付けられていた「プリンセスごっこ」用の衣装も本場アメリカで購入したという。
道具や講師など、本物に触れて学ぶことにこだわっているのもPALISの特徴だ。
私もかつてフランスに住んでいた際、「ルーブル美術館」に散歩がてらやってくる子どもたちをよく見かけたが、その様子をみて「ルノーやプジョーのビビッドな色合いのクルマはこうやって生まれるんだ」と実感した。
小さなころは見たものを模倣して楽しむことも多いので、子どものときこそ本物が身近にあるというのは理想的な環境である。