ラズベリーパイ×スクラッチでデジタル創造を身近に
「NPO法人CANVAS」は、子供たちがコンピューターに親しむためのプログラム「PEG」(Programming Education Gathering)のキックオフイベントを、2014年2月8日(土)に実施します。
「CANVAS」は、こども向け参加型創造・表現活動の全国普及・国際交流の推進を目的に、02年設立。
安全に安心してデジタル学習に取り組めるよう、ICTリテラシーを高める場をつくり、プログラミング学習をはじめとするさまざまなワークショップを30万人もの子供たちに提供してきました。
「PEG」は、13年10月にGoogle会長・エリック・シュミット氏が来日した際にスタートした、CANVAS×Googleのプログラミング学習普及プロジェクト(対象年齢6才~15才)。
このプログラムで使用するのは、ゼロからコンピューターやプログラミングを学べるよう設計された名刺サイズのコンピューター「ラズベリーパイ」と、「スクラッチ」という子供向けプログラミングソフト。
「ラズベリーパイ Raspberry Pi」は、英国ケンブリッジ大学のエンジニアを中心に開発された、Linuxベースで動作する超低価格コンピューター(25米ドルと35米ドルの2モデルあり)。子供でも、カンタンにパーツを組み合わせて組み立てることが可能。

「ラズベリーパイ財団」の公式サイト。
すでに世界中で100万台以上使われており、Webブラウザーやオフィスなどのアプリケーションも利用可能で、テレビに接続して使うこともできます。

「ラズベリーパイ」では、SDカードやディスプレー、インターネット接続などさまざまな外部デバイスを利用可能。
下は、ラズベリーパイ開発での2年間の軌跡がわかるビデオ。観ているだけでワクワクしてきますよ。
「スクラッチ Scratch」は、米・マサチューセッツ工科大学メディアラボで研究開発されている子ども用プログラミング言語。

スクラッチの公式サイト(日本語版)。
マウス操作でブロックをつなぐことで積み木のようにプログラムを作成することができ、お絵かきからはじまりさまざまな用途にプログラムが組めるよう設計されています。
本プログラムでは、希望する学校等の教育機関での授業や課外活動として実施したり、地方自治体とともに保護者と子供がともに学べるワークショップイベントも開催。
また、指導法や基本的な知識を学べる指導者向けの研修イベントも実施する予定です。
2月8日(土)に開催されるキックオフイベントでは、キックオフプレゼンテーション(定員200名、すでに満席)をはじめ、親子向けワークショップ(15組、満席)、実機に触れられる展示コーナーを用意。
日本の子供たちにとって、デジタルな創造の世界がぐっと身近になる足がかりとなりそうな「PEG」。今後の動向に注目ですね。
【「PEG」キックオフイベント】
- 主催:NPO法人CANVAS
- 後援:Google
- 日時:2014年2月8日(土)12時15分開場
- 会場:「東京大学大学院」情報学環・福武ホール(東京都文京区本郷7-3-1)
- 入場:無料