【スーパーグローバルハイスクール】4校が最高評価獲得…14年度指定56校を6段階で中間評価

達成は可能だが改善も必要

【3】これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、あわせて取り組み改善の努力も求められる(19校)

  • 宮城県仙台二華中学校・高等学校
  • 早稲田大学高等学院
  • 順天高等学校
  • 昭和女子大学附属昭和高等学校
  • 国際基督教大学高等学校
  • 玉川学園高等部・中学部
  • 富山県立高岡高等学校
  • 福井県立高志高等学校
  • 山梨県立甲府第一高等学校
  • 静岡県立三島北高等学校
  • 京都府立嵯峨野高等学校
  • 関西大学高等部
  • 関西学院高等部
  • 奈良県立畝傍高等学校
  • 西大和学園中学校高等学校
  • 岡山県立岡山城東高等学校
  • 徳島県立城東高等学校
  • 大分県立大分上野丘高等学校
  • 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校

宮城県仙台二華中学校・高等学校

北上川、メコン川をフィールドとした世界の水問題解決への取り組み

  • 取り組みの具体的スケジュールやノウハウは、他校へのモデルとして高く評価できる
  • 取り組みがSGH活動として優れている。今後、他の高等学校等への参考になるよう、成果の普及について積極的に取り組むことが必要である
  • メコン川フィールドワークへの参加者が少なく、成果がごく少数の生徒に限られており、この点は改善を図ることが望まれる

早稲田大学高等学院

多文化共生社会を創造するグローバルリーダー育成プログラム

  • 教科横断型学習など、教員の協働文化を作ることができる組織的工夫を行っており、さらに高次元の学びにしていくことを期待する
  • 多文化共生はテーマとして適しているが、さらに他者理解、当事者意識、協働的、実践的な探究などを充実させることが必要である
  • 今後は、現行のカリキュラムを多角的に見られるような教員集団や外部講師と連携することで、事業の発展が期待できる

順天高等学校

グローバル社会で主体的に活躍する人材育成のための研究開発

  • SGH報告会で全教員が参加して講評を実施するなど、教員の意識の高まりが認められる点は高く評価できる
  • グローバル意識調査を海外の連携高校の生徒に対して実施している点が興味深い。今後、連携校に対して調査結果をフィードバックすることが望まれる
  • 高大連携の取り組みの拡大や管理機関の積極的なサポートが評価できる

昭和女子大学附属昭和高等学校

大学や実社会と連動させたデュアルグローバルプログラム

  • SGHの展開にあたり、全校的にアクティブ・ラーニング、とりわけジグソー学習などの技法を導入する研究授業が行われるなど、学校全体での取り組みとなっている点が評価できる
  • 生徒の課題研究の内容について、さらに指導が必要な点が見られるので、改善が望まれる
  • 今後は、総合的な視点でそれぞれの取り組みの意義や関連性を見直すことが必要である

国際基督教大学高等学校

帰国生と国内生の相互理解教育に基づくグローバルリーダー育成

  • 多様かつ創意ある実践がなされている点が高く評価できる
  • 研究開発課題とSGHとしての取り組み、それ以外の取り組みの関連性がしっかりと整理されており、一貫性のある研究開発が進められている
  • 計画に記載されている取り組みについては一定の成果を上げているが、外部のリソースに依存する傾向も強くみられる。今後、学校内での取り組みや通常の授業との連携などについて改善が望まれる

玉川学園高等部・中学部

国際機関へキャリア選択できる全人的リーダーの育成

  • 全体として取り組みが順調に進んでおり、「ワールド・スタディーズ」「模擬国連」等の成果が出ている点は評価できる
  • 運営指導委員会の指導助言が取り組みの改善に生かされている点は評価できる
  • グローバルキャリア講座など単発的・受動的な学習の比重がやや多く、生徒自身がどのように課題研究に取り組み、学びの当事者として何を探究し学んできたのかがわかりにくいので、改善が望まれる

富山県立高岡高等学校

ふるさとに誇りと愛着を持ったグローバル・リーダーの育成

  • 課題研究テーマである地域社会(富山)の魅力の発見や発信とグローバルな取り組みが適切に組み合わされている点が評価できる
  • 海外フィールドワークが探究活動に結び付いているかどうかがやや懸念される。海外での学習活動において生徒が受け身にならないよう工夫が必要である
  • 全教員一人一役で取り組んでいる点が評価できる。いっぽうで、教員の意識の変容について、質的変化が明示されていない点については、今後改善していくよう期待する

福井県立高志高等学校

ふくい発、東アジアの発展と希望に貢献するグローバル・リーダーの育成

  • 生徒の主体性を尊重し、能動的な学習展開が見られる点は高く評価できる
  • 研究開発の取り組みが熱心に行われ、何を行ったかということはわかるが、それを行うことでどうなったのか、どのような成果や課題が見えてきたのかについて、今後分析する必要がある
  • 大学や企業との連携が着実に進んでおり、生徒の視野は確実にグローバル的に広がりを見せている。今後は、次への学びの展開をさらに吟味し、探究のプロセスの質の向上を図り、生徒主体の学びが展開されていくことが期待される

山梨県立甲府第一高等学校

主体的に課題を解決できる山梨発グローバルリーダーの育成

  • 「山梨ブランドサミット評価ルーブリック」や生徒・教員を対象としたアンケートなど、PDCAを意識した工夫が随所に見られる点は評価できる
  • ひとつひとつのプログラムについて、生徒がどう感じたかという振り返りは今後も継続したうえで、実際に生徒の資質・能力がどのように変容したかという観点からの評価を、年に1度程度実施する必要がある
  • 地元の産業界との連携、海外研修、県外のコンテスト等への出場など、成果をあげつつある。しかし、生徒の学習意欲や将来への展望についてのプラスの影響が少ないため、今後は通常の授業も変えていくことが望まれる

静岡県立三島北高等学校

国際的視野から地域課題を解決できるグローバルな人材の育成

  • 全校生徒をSGHの対象として取り組んでおり、課題研究だけでなく、各教科においてアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善への取り組みがなされて いる点が高く評価できる
  • 運営指導委員会の助言を受けて改善に結びつけている点が評価できる。全生徒を対象としたグローバルマインドの育成方法等のモデ ルとなりうるので、今後も継続願いたい
  • 効果および課題がまとめられており、全体の学生の52%がグローバルな意識を持つようになった背景分析については明確である。水問題に関する問題意識を 持たせる努力は評価できる。また水問題から環境・貧困問題などに生徒の興味が広がっているのはいい傾向であるので、積極的に研究課題を広げていく事を奨励する

京都府立嵯峨野高等学校

地域連携・海外コラボ型「京都グローバルスタディーズ」によるリーダー育成

  • 全体として各種の学習活動が豊富に設定されており、それらが相乗的な効果を生み出していると評価できる
  • 研究開発の内容の年次進行が適切に進められている
  • 教科横断的な取り組みになっているが、地域・海外連携型京都グローバルスタディーズ(HGS)以外の科目における指導について、どのような変容があったのかについても評価していくことが必要である

関西大学高等部

続可能な地球環境の構築に対するイノベーターの育成

  • 安全科学科での取り組みを生かした課題研究を構築し、特色あるテーマで取り組んでいる
  • プロジェクト学習に関しては、国内外のフィールドワークをうまく組み合わせており、思考法、議論の仕方、文献分析、グループ交流といった一連の流れが構築されている点が評価できる
  • 今後は、研究テーマ設定方法の工夫による効果的な授業の構築、論文の評価法など、さらに質の高い活動が期待される

関西学院高等部

国際化重点大学との高大連携による実践的課題解決能力の育成

  • 本プログラムに参加した生徒にはきわめて意義ある成果が示されており、密度が濃く価値ある各種の活動が実施されている点は高く評価できる。いっぽうで、少人数の生徒を対象とした課外活動に依存しており、教員の意識や授業方法の改革などの改善が必要である
  • 運営指導委員によるアドバイスは、専門的見地からの外部評価の機能を持つものであるので、課題研究に取り組む過程の適切な機会に運営指導委員会を開催することが必要である
  • 大学との連携が得やすい利点を生かし、教育評価の専門家の協力を得ながら取り組みの成果を示して行けるような指標について、研究的に取り組み、実証的に示していくことが期待される

奈良県立畝傍高等学校

奈良発!“未来”を“創造”するグローバル・リーダー育成プログラム

  • 東アジア地方政府会合など地方で行われている国際会議への参加や「未来創造会議」を到達目標に置いて実践を進めていく点などは評価できる
  • グローバル英語やグローバル国語などの教科で熱心な取り組みがおこなわれている点は評価できるが、教科や科目の枠を超えた教科横断的な取り組みがやや不十分な点は改善が望まれる
  • 海外研修は事前事後の学びが重要であるので、今後はその点を強化することが望まれる。

西大和学園中学校高等学校

地球規模の課題に挑戦できるグローバルビジネスリーダーの育成

  • 途上国の貧困問題を取り上げて、全対象生徒を現地研修に連れて行く試みは高く評価できる
  • 取り組みを行った生徒の意識が変化している点が評価できる。○学校全体に取り組みを広げていくことと、企業や大学との連携を拡充することにより更に実質的なプログラム強化に取り組むことが期待される

岡山県立岡山城東高等学校

「ステージは『世界』だ!」-異力を統合する城東システムの開発-

  • 教員の不十分な点を大学の教員や外部の支援をうまく取り入れながら実施している点が評価できる
  • 教員全員が生徒の取り組みに直接、主体的、継続的に関わるよう、組織・体制の改善が必要である
  • 様々な題材で岡山と世界の繋がりを意識した研究テーマが見られ、また多様なアンケートを実施し、目指す資質や能力をはかっている点が評価できる

徳島県立城東高等学校

四国徳島発・人類の健康と環境に貢献するグローバルリーダーの在り方について

  • 各取り組みには、必ず「考察」と「検証」の項目が設けられている点が評価できる
  • 研修の諸段階で不十分な活動があることに気づき、早いタイミングで軌道修正できたことが評価できる
  • テー マを健康とし、テーマに関係の深い地元企業との連携が図られ、また公民や保健体育などの教科が総合的な学習の時間、外国語、学校設定科目と関係してカリ キュラムが構成され、特色ある取り組みが展開していると評価できる。今後はインドネシア研修について、対象となる生徒の拡大が望まれる

大分県立大分上野丘高等学校

大分上野丘グローバル・リーダー育成プロジェクト

  • 教科横断的な取り組みがなされていることや課題の観点を明示するなどの内容充実に意を注いでいることなどが、SGHの実践として評価できる
  • 全教員がSGH事業の計画・運営・評価等に関わっており、各教員の意識改革、授業改革につながっていることが評価できる
  • 「大分」をひとつのキーワードにしており、立命館アジア太平洋大学との連携は順調に進んでいるいっぽう、他の国立大学等との連携がほとんどないため、今後の連携を期待する

愛媛県立松山東高等学校

東高 がんばっていきましょい-ALL愛媛で育てる世界に羽ばたく人材-

  • 課題研究に関わる内容についての研究開発だけでなく、英語科教員及びALT、各教科の教員との協力により、内容言語統合型学習(CLIL)教材の開発や授業に取り組むなど、学校全体としての体制を整え、授業改善への取り組みを進めている点が評価できる
  • 校内の指導体制の充実とともに、愛媛大学との連携が功を奏して、課題研究の質が高いものとなっている点が評価できる
  • 地域の活性化や郷土の誇りを背負った学校が進めるクローバルリーダー育成のプログラムとして、一定の成果を上げている

アドバイスと努力が必要な15校>>

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