【スーパーグローバルハイスクール】4校が最高、1校は最低…15年度指定56校を中間評価

【3】これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、あわせて取り組み改善の努力も求められる(17校)

  • 立命館慶祥中学校・高等学校
  • 岩手県立盛岡第一高等学校
  • 仙台白百合学園中学・高等学校
  • 横浜市立南高等学校
  • 法政大学女子高等学校
  • 新潟県立国際情報高等学校
  • 石川県立金沢泉丘高等学校
  • 長野県上田高等学校
  • 愛知県立時習館高等学校
  • 中部大学春日丘高等学校
  • 京都学園高等学校
  • 同志社国際高等学校
  • 大阪府立千里高等学校
  • 清風南海高等学校
  • 神戸大学附属中等教育学校
  • 岡山県立岡山操山中学校・高等学校
  • 中村学園女子高等学校

立命館慶祥中学校・高等学校

  • 課題研究の「進歩状況」と「生徒の成長」の段階を着実に進めている点は評価できる
  • 学校の特色を活かした高大連携や留学生の受け入れ人数の増加等については評価できる
  • 学校法人内の連携がよく図られているが、今後は地域の学校との連携をより緊密にし、成果普及を強化することが望まれる

岩手県立盛岡第一高等学校

  • 探究のプロセスにのっとって事業が展開されており、習得したことを自分の生き方や社会に生かそうとしている姿勢は評価できる
  • 構想の実現のため、生徒に身に付けさせるべき資質・能力や卒業時点での生徒像を明確にする視点が弱いため、改善が望まれる
  • また、学校体制としては整えられているが、個々の教員のさらなる連携強化を期待したい

仙台白百合学園中学・高等学校

  • 生徒、教員の意識の変化も見受けられ学校全体で取り組んでいる点は評価できる
  • 人事的な配置により、週1回の進捗管理に関する取り組みが行われていることも評価できる
  • 成果の広報に取り組まれているが、具体的な目標に照らしてその根拠を示すといった実証的なものとするよう今後改善が望まれる

横浜市立南高等学校

  • グローバルビジネスを特徴付けることにより、プログラムの目的を明確にしている点は評価できる
  • 生徒の豊かな発想力は十分に認められるが、提案のオリジナリティの確立やフィージビリティの検証が「次世代ビジネスリーダーの育成」のためには十分ではないので改善が望まれる
  • ルーブリックが策定されているが、その活用状況が必ずしも明示的ではない。生徒自らの相対的成長実感を問うことは必要で大切なことだが、そこに比重が置かれすぎており、取り組みの成果を検証するスキームにも弱さが見られる点は改善が望まれる

法政大学女子高等学校

  • 2年次の研究開発資料などから、1年次と比べると飛躍的に内容が濃くなり、テーマや焦点が明確化している点は評価できる
  • 社会課題解決への提言が行えること、各自が学術的関心を深めることを狙いとする学習活動が構想され、全生徒がチームに分かれ、生徒自身が運営を行い自ら学びを深める活動が開発されている点は評価できる
  • 開発を進めているグローバルリーダー・プログラムが計画通り進められているが、成果を何に見いだすのか、また、成果を把握するための根拠資料を何に求めるのかといった検証面において、アンケートの結果だけで十分か再考が必要である

新潟県立国際情報高等学校

  • 「国際文化科」「国際情報科」の学校構成は、グローバル人材育成プログラムにおいて条件が整えられているうえ、学校の雰囲気が変わってきたというのは評価できる
  • 地域のテーマを取り上げ、教員側が経常的に進捗状況を把握できる規模での研究が行われている点や大学・企業等との連携も日常的に指導・助言を受けられる関係となっている点が評価できる
  • しかし、評価については今後さらに成果が明確になるような工夫が求められる

石川県立金沢泉丘高等学校

  • 課題の発見、多面的な視点を促進するために、課題設定において外部専門機関との連携を図るなど生徒に多様な機会を提供している点が評価できる
  • 海外研修での調査は、調査する対象が幅広く、場所も多岐に亘り比較考察している。フィールドワークを取り入れたことで、主体的な行動力の育成が伸長したという実績は評価でき、探究の中にフィールドワークが位置づけられている好事例である
  • 報告書に掲載された記事の中に、「~と感じました」といった表現が多くみられるが、生徒が事業を通して何を考え何をすべきと考えた等の自分の言葉による「価値づけ」を行う必要がある

長野県上田高等学校

  • 概ね研究開発計画に沿った成果を達成している。また、外部機関との連携による国際活動や実践活動については当初計画を上回る結果を達成しており評価できる
  • しかし、各プログラムにおいて生徒に満足度や自らの相対的成長実感を問うことは重要だが、それを「成果」としたり「学校として育成したい資質・能力の達成度」を図る指標とすることは難しく、評価・検証方策についての創意工夫が必要である
  • 今後プログラムの継続性、発展性を保つために、3年次の選択プログラムの提供や教材開発、授業改善、カリキュラム改訂の推進が期待される

愛知県立時習館高等学校

  • 6つの目標を設定し進捗管理の指標を明確化している。また、授業や研修に関して大学や企業との緊密な連携が図られていることは評価できる
  • 国語、公民、外国語、総合的な学習の時間のカリキュラムが有機的に関連づけられ、生徒の主体的で対話的な学習活動が実行できるよう方法面での工夫が図られているため、今後は他の教科・科目も関連してくることが期待される
  • なお、海外研修参加者が限定的であることや、英語コミュニケーション能力の伸び率が低いこと等から、英語によるアクティブ・ラーニングや海外研修を通して知識を実践的に活用する機会を増やし、教育効果を狙う必要がある

中部大学春日丘高等学校

  • 指定1年目は対象を国際コースとし、2年目には啓明コースを加え、さらに3年目は他のコースにも拡大し、SGHの効果を学校全体に及ぶようにしている方向性は評価できる
  • 「グローバルコンピテンシー自己評価」を全生徒を対象に実施し、年間3度試行して生徒の変容を見ようとしている点、多項目に亘りデータが伸長していることは評価できる
  • しかし、広くさまざまな活動をしているが、活動の相乗効果を求めるのであれば、どこにターゲットを絞るかも重要であるので、今後検討されたい

京都学園高等学校

  • 国際コースについては計画通り進捗しており、国際的な課題を時間をかけて学ばせ、体系的な取り組みが行われている点が評価できる
  • しかし、指導の多くを外部講師に頼っているため、自校教員による指導も増やすなどの改善が必要である
  • 海外研修が課題研究の中に位置づけられていないため、効果的なフィールドトリップとなるよう再考する必要がある

同志社国際高等学校

  • 中心的なプログラムについては英語との関連が図られ、十分な成果が期待できる厚みのある活動が適切に実施されており、評価できる
  • 海外研修先の意味づけが不明確であり、内容について本事業の趣旨としてふさわしいかどうか再考されたい
  • 自己評価や成果の提示が明確にできておらず、評価のエビデンスに必要な調査を充実させる必要がある

大阪府立千里高等学校

  • 課題研究を中心とした教育を学校に根付かせ、生徒の変容などの面で成果をあげており、中間時点での課題の明確化、事業終了後の教育の継承・発展の展望がなされている点が評価できる
  • HPに実践記録等を掲載し、実践を公開していること等は、大変進んでいると評価できる
  • しかし、課題研究や成果の検証方法が生徒アンケートに偏っており、アンケート結果はSGHの成果か判断が難しいものもあるため、とくに課題研究の取り組みや成果については、具体的な生徒の探究の姿での提示など今後は改善が必要である

清風南海高等学校

  • SGHの狙いと課題を整理した上で、シナリオプランニングを軸としたカリキュラムの構築によりそれぞれの課題解決に努めている点が評価できる
  • また、教員及び生徒の参加範囲の広がりから当初計画より発展していることが見て取れ、本プログラムの充実と発展が期待できる
  • しかし、個々の教員の努力による運営となっており、教員のチームによる実績がみえてこないため、この点は改善が必要である

神戸大学附属中等教育学校

  • 教科横断型体系的グローバル人材育成カリキュラムの開発、内容言語統合型学習(CLIL)によるグローバル課題研究の高度化を図っている点が評価できる
  • 国立大学附属学校という大学をはじめ外部バックアップ体制の可能性に恵まれた上でのSGH取り組みや結果は十分なものがあるが、学校全体でチーム力を強化すれば一層の飛躍が期待できる
  • しかし、海外研修は一部の生徒のみの参加であり、目的や課題研究での位置づけもやや弱く感じられるため、生徒の課題意識と国内外フィールドワークが一層有機的につながるよう検討されたい

岡山県立岡山操山中学校・高等学校

  • 多岐にわたる研究テーマを丁寧に指導している点は評価できる
  • 一方でオーストラリア研修については、語学研修や海外体験を超えるものになっていないので改善する必要がある
  • SOUZAN国際塾が研究開発のひとつになっているが、放課後・希望者のみの限定的な活動になっているため、内容を深められるような実践を行い、開発単位のひとつとして充実させる必要がある

中村学園女子高等学校

  • 「食」を軸にして多様な取り組みを実践し、生徒の成長・変容を捉えるためのさまざまな工夫がなされていることは評価できる
  • しかし、日本食に注目した体系的な取り組みが必ずしも十分ではないこと、全般的に生徒の潜在力をより高める指導に弱さが見られる点は改善が必要である
  • 学校としてアクティブ・ラーニングへの取り組みが実施されるようになってきているため、SGクラス限定の取り組みに留まらず、全校体制の中で各教科等の授業改善に取り組むことが期待される

努力が求められる12校>>

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