【スーパーグローバルハイスクール】4校が最高、1校は最低…15年度指定56校を中間評価

【4】研究開発のねらいを達成するには、助言等を考慮し、いっそう努力することが必要と判断される(12校)

  • 札幌日本大学高等学校
  • 東京工業大学附属科学技術高等学校
  • 青山学院高等部
  • 京都市立西京高等学校
  • 大阪府立能勢高等学校
  • 大阪府立泉北高等学校
  • 兵庫県立伊丹高等学校
  • 鳥取県立鳥取西高等学校
  • 福岡県立鞍手高等学校
  • 福岡県立京都高等学校
  • 福岡雙葉中学校・高等学校
  • 明治学園中学校・高等学校

札幌日本大学高等学校

  • 課題研究において、地域的なテーマを取り上げ、グローバル・リーダーとしての能力や資質を養うという方向性が明確である点は評価できる
  • 教員や外部講師が生徒に「教える」というより、生徒が主体的に「学ぶ」ことに重点を置いた課題研究等の展開が望まれる
  • また、仮説に基づく成果や課題については、より客観的な分析が望まれる

東京工業大学附属科学技術高等学校

  • グローバル社会への視点をもてるよう地政学的な基礎的・基本的な知識を補うテキストや開発科目に関わるテキストを開発している点が評価できる
  • SGH・SSHどちらの指定も受けているが、学校全体としてグローバル人材と科学技術系人材育成の整合性がとれていないため、学校全体で検討し、SGHとしても研究体制や課題研究内容の充実が図られる必要がある
  • 高大連携によりグローバルな社会の現状を知るための学習は充実しているが、今後は課題研究へ向けての自己課題の設定や問題解決の出口としての活動を充実させていくことが課題である

青山学院高等部

  • 個々の取り組みは評価できるが、それぞれの関連性が読み取りにくいため、今後は体系的に整理していくことが望まれる
  • 全体的に進捗のペースが遅く、今後は組織だった計画・指導体制改革、並びに、5年以降の取り組みについての計画も提示が必要である
  • 高大連携による支援や国際活動の機会が充実しているが、成果が限定的であるため、機会と成果を連動するための手立ての提供が必要である。今後は海外研修(ボランティア)-成果論文(英語)-将来の留学・キャリアの一貫性を構築することが期待される

京都市立西京高等学校

  • 物事を「問題化」する能力の獲得を目指した特徴的な事業であり、レベルの高い課題研究を通して当初の目的は果たされつつある
  • しかし、育みたい資質・能力についての校内の共通理解が十分に醸成されていない点や実践される多様なプログラムの体系性に弱さが残る点は今後改善が必要である
  • なお、研究内容を目標に照らしてリンクさせたり、評価のため複数のデータを複合的にまとめたりすることで、各プログラムが拡散的にならないよう確認しつつ、着実な研究姿勢を期待する

大阪府立能勢高等学校

  • 地域に密着した多様なプログラムを真摯に実施しているが、生徒たちの資質・能力の向上にどれほど寄与したのかという点での検証も必要である
  • 外国語教育に関する取り組み、とりわけ英語活用能力の育成と実践の機会の提供に不十分さが残る点は改善が望まれる
  • 来年度から分校化することも踏まえ、指定終了後を見据えた計画が求められる

大阪府立泉北高等学校

  • 具体的な生徒の事例からSGH構想調書に沿った成果が出つつあることは評価できる
  • しかし、2年を経た時点で教員間でのSGH理解が進んでいないようである。今後は国際文化科として本来活かされる全体的な組織力や特色あるプログラムを実行されることを期待したい
  • 個々の生徒達の努力・能力に頼っている印象があり、教員の指導や連携などが見えてこない点はおおいに改善が必要である

兵庫県立伊丹高等学校

  • 探究的なプロセスを貫くことにより、生徒のさらなる協働的な学び、社会とのつながりをより明確にしていくことを期待したい
  • 「三方よし」の発想と「食文化の海外発信」という独自性が提示されているが、取り組みの出口が商品開発販売ではなく、生徒の学びと資質能力の育成という点になるよう改善が望まれる
  • 活動の中心が講演やフィールドワークの内容を発表・報告することになっているため、今後は課題発見、課題探究、議論による論理的思考の深まりなどプログラムの運営方法や重点の置き方、10指導法など再検討が必要である

鳥取県立鳥取西高等学校

  • 全職員がアクティブ・ラーニングなどの新しい指導方法に積極的に取り組み、授業改善を目指していること、とくに英語科と他教科の連携による内容言語統合型学習(CLIL)的アプローチの実践などが行われている点は評価できる
  • しかし、研究開発課題実現のため、課題研究、共同的・探究的な学び、海外交流の結びつきを明確にするとともに、成果を評価する仕組みや指標を確立し、成果の検証という視点を常にもちつつ研究開発を進めることが必要である
  • 育てたい資質・能力の水準が生徒の潜在的な力をさらに伸ばすものになっていないため、改善が必要である

福岡県立鞍手高等学校

  • 大学との連携はあるが、課題研究実施上の位置付けが明確に示されておらず、国内外研修に参加する生徒が一部に限られているため、至急改善を図り、さらに各教科で課題研究に必要な能力を向上させられるよう全校での研究体制を構築する必要がある
  • 仮説に基づく成果や課題の分析は、研究を進める上で重要であり、3つの仮説それぞれについて検証をする必要があるため、早急に対応が必要である
  • SSHに指定された実績や成果を生かし、今後はSGHにおける科学的な研究計画と実施の手法を開発することを期待する

福岡県立京都高等学校

  • 音声言語を活用しプレゼンテーションまで高めていることで生徒が手応えを感じながら新たな課題に取り組めるという学びの好循環につながっている点は評価できる
  • しかし、中心テーマである農業問題に関して、育みたい資質・能力が明確ではなく、生徒の認識・態度の変容をとらえるスキームも確立されていない点については今後改善が必要である
  • 課題研究の指導を遠隔地の人材に頼っている点は継続性に課題があるため、近傍の大学や関係者、自校教員による指導を増やすことも重要である

福岡雙葉中学校・高等学校

  • SGH校としての意識作り、各プログラムの土台作りは丁寧だが、このプログラムからは女性グローバルリーダー像が判断できず、学校の特色が伝わってこない点について今後改善が望まれる
  • また、海外フィールドワークからはそれぞれの国や地域の問題に踏み込んだ取材や検証がなされておらず、成果も、海外体験・英語体験にとどまっている点は今後改善が望まれる
  • 中高一貫校のメリットを活かした段階的なグローバル教育が図られているが、外部への依存比率が高いため、今後は高校が主体となり生徒の探究の筋道をカリキュラムにおいて明確に立てることを期待する

明治学園中学校・高等学校

  • 研究推進体制構築に重点が置かれ、推進状況の検証・分析が不足しているため、全体像を確認し確実に研究を推進していけるよう改善が必要である
  • 授業改善の方向性が、グローバル人材として必要な資質・能力の育成ではなく、大学入試問題分析から行った例が示されており、研究の重点がずれている。今後はSGHへの取り組みの成果を検証するための指標設定や調査を実施し、至急改善する必要がある
  • また、課題研究、グローバルキャリア教育、グローバル英語という3つの科目開発といった野心的な研究開発が進められているので、今後はそれらがうまく連動してひとつのグローバル・リーダー像の実現に結びつくようにすることが望まれる

当初計画の変更等が必要な3校>>

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