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グローバル時代も「大切なのはハート」
頭のいい人は山ほどいるけれど、いちばん大切なのはハート。ハートのある人を育てたいんですよ。そして、自分の人生は自分でハンドルする。学んだことに責任を持ち、人の役に立てる人になってほしい。
21世紀に生きる子どもたちにとって、もっとも大切な教育は——?
育児中の親ならば誰もが知りたい問いかけに、拍子抜けするほど明快に答えてくれたのが、髙橋一也氏(36才)だ。
髙橋氏は、ロンドンを拠点に活動する「バーキー基金」が主催する「The 2016 Global Teacher Prize」の「Top 10 Finalists」(世界の教師10人)に、日本人として初めて選出。

「The 2016 Global Teacher Prize」 Top 10 Finalistsに選ばれた先生たち。
グランプリに選ばれた教師には、100万ドル(約1億1200万円)を授与。昨年の表彰式にはアメリカのクリントン元大統領も列席するなど、優れた教師を「未来を創る知の旅へ誘う存在」として称えるために、2015年に創設されたばかりの賞だ。
2回目となる2016年度の表彰式は、3月13日にドバイで開催される予定となっており、髙橋氏を含むファイナリスト10名によるパネルディスカッションのほか、グランプリ受賞者も決定する。
グローバル教育発信地となった八王子
髙橋氏が教鞭をとるのは、東京・八王子市にある「工学院大学附属中学校」。

JR「八王子駅」からは、さらにバスに揺られて20分。「工学院大学」八王子キャンパスと1本道を隔てた敷地に、附属中学校・高校の校舎はある。
昨今、少子化の影響により私立中学校の受験者数も減少傾向にあるが、多くの学校がグローバル教育を軸としたカリキュラムを導入するなど、私学ならではのフレキシブルな態勢で多様化するニーズを取り込もうとしている。
工学院附属中学でも2015年度よりコースを刷新し、「ハイブリットインターナショナルクラス」など3コースを新設。高橋氏が担任する1年C組の生徒20名は、ハイブリットインターナショナルクラス1期生として入学した。