【学ぶしくみ02】ハートのある人となれ…Global Teacher髙橋一也氏が受け継ぐ教師の遺伝子

「グローバルティーチャー」とは?

さて、みなさんも気になっていると思うが、「グローバルティーチャー」とはなんなのか。

以下が、髙橋一也氏のプロフィールだ。

1980年、秋田県生まれの36才。1999年に「慶應義塾大学」文学部英米文学専攻に入学、03年に同大学大学院に進学し中世英文学を学ぶ。

その後、教育学に定評のある米国「ジョージア大学 University of Georgia」 大学院に派遣留学し、「インストラクショナルデザイン Instructional design」を専攻し修士号を取得。学習効果の高い学習環境を総合的にデザインする手法を学んだ。

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帰国後、高校の教員となり、米国で学んだICTやアクティブラーニングを活用した授業に取り組む。

12年には、レゴで思考力を磨く学習プログラム(ビジネスのチームビルディング手法「レゴ・シリアスプレイ」を活用)を導入するなど、学校改革に取り組んできた。

15年4月より、工学院大学附属中学校・高校に勤務。

工学院では、インドネシアなどで現地の社会起業家と協働し問題解決のために行動する、高校生向け「アジア×グローバル人材育成プログラム」もコーディネート。

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このようなユニークな取り組みが評価され、「世界の教師10人」に選出された。

受け継がれる教育者の遺伝子

髙橋氏は、そもそもなぜ教師を志したのか。教育者としての礎となっているのは、よき師との出会いだ。

生まれ育った秋田では高校まで過ごしたが、子どものころは勉強ができなかった。

中学では、あまりに勉強ができなかったのを見かねた社会の先生に、土器の発掘現場へと連れ出された。

土を振るっては破片を拾いだし、土器を修復していく。地道な作業の連続に「なんで矢じりなんかを…」と思ったが、この作業をつうじて歴史に興味を持ち、はじめて勉強がおもしろいと思えるようになった。

高1のときの担任は、東大を出た倫理の先生だった。知的好奇心を刺激する非常にユニークな存在で、こんな先生を輩出した東大はすごいと思い、東大を進学先として志すようになった。

予備校では、講師にいきなり「東大はムリだ」と出ばなをくじかれたが、そのひと言でスイッチが入り成績は伸びた。数学が苦手だったため東大には手が届かなかったが、慶應に進学した。

「担任の先生はみんなヒーローだった」という少年時代の話は、聞いているだけでワクワクしてくる。

教育者にとってもっとも大切な資質を恩師から受け取ってきたからこそ、いまや自身も生徒から絶大な信頼を得る教師となった。

教師は、子どもの可能性を信じ、未来を創るカギとなる存在だ。日本の子どもたちを大きく成長させてきた教師の遺伝子は、着実に受け継がれているのだ。

*   *   *

グローバルな時代では、学校のあり方や教師の果たすべき役割も変化している。

誰のための、なんのための教育なのか。どのようなビジョンを描き、そのために必要となる教育はなんなのか。

急速に変化する時代だからこそ、私たちは常に考え学びつづけていかなくてはならないだろう。そして、いまのような時代だからこそ、子どもを未来へと導いていく教師の存在が世界中で待望されているのだ。

文と写真/グローバルエデュ編集長・さとう なおみ

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