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国際標準型CBT方式を導入
「(公)日本英語検定協会」(東京・新宿区)が実施する「TEAP(ティープ)」は、コンピュータ上で受験する「TEAP CBT」(Computer Based Test)を、2016年10月から導入します。
2016年度は10月に1回のみ東京と大阪の2都市で実施しますが、17年度以降は1年に複数回開催予定です(実施都市も拡大予定)。
「TEAP」(Test of English for Academic Purposes)は、日本英語検定協会と「上智大学」が大学入試での活用を想定して共同開発した、4技能型アカデミック英語能力判定試験。
2014年7月に第1回試験が実施され、9月と11月もしくは12月の年3回、全国11ヵ所の試験会場にて実施。2016年度試験は、7月24日(日)、9月25日(日)、11月20日(日)を予定しています。
受験資格は高校2年生以上。志願者数は、14年度に1万67名、15年度には1万3126名にのぼるそうです。
ICT型問題でより高度な英語力を判定
通常のTEAPでは、「Reading」(70分)と「Listening」(約50分)はマークシートによる択一選択方式、「Writing」(70分)は解答用紙への記入、「Speaking」は1対1の面接方式(約10分)となります。
受験パターンは、4技能(RL+W+S、1万5000円)、3技能(RL+W、1万円)、2技能(RL、6000円)。
CBTでは、LRSW(4技能)、LR(2技能)の2タイプを実施(16年10月)。Speakingはよりテスト時間を長くし、Writingは統合型の問題を増やすそうです。

統合型問題の例( Writing)。
また、英語での指示を解釈しながらコンピュータ上で操作を行うICT問題を導入し、より高度な思考力や判断力、表現力を問う問題を3種類出題する予定です。

画像を組み合わせたICT操作により解答することで、内容を正しく理解し、適切に推論しているかを測定。
スピーキングは、オンラインでのインタラクティブな対面方式となります。

質問に関連するタイトルを選び、要約を読みすすめながら正しい本文にたどり着くことで、正解が可能になる問題。
800満点で評価
TEAPでは各セクション100点満点の配点ですが、CBTでは各200点満点、4技能を計800点満点で採点します。
難易度は、日本の高校生のレベルに合わせた「CEFR」A2(易)→B2(難)レベルとなっており、結果は4技能ごとのスコアとCEFRバンドで表示。
CEFRバンドと、「CSE2.0」(英検協会が開発した独自のスコア尺度)、TEAPCBT、 TEAP、英検の対照表は下記のとおり。
【関連記事】2016年度試験より英検は「CSE2.0」に基づき合否判定
- C1…CSE2.0スコア/2600-3300、TEAP CBT/800、TEAP/400、英検/1級
- B2…CSE2.0スコア/2300-2600、TEAP CBT/600-795、TEAP/334-399、英検/準1級
- B1…CSE2.0スコア/1950-2300、TEAP CBT/420-595、TEAP/226-333、英検/2級
- A2…CSE2.0スコア/1700-1950、TEAP CBT/235-415、TEAP/150-225、英検/準2級
テストの内容や実施の詳細は、4月下旬ごろに発表される予定です。
くわしくは、「TEAP」公式サイトで確認を。
【TEAP CBT】
- 主催:(公)日本英語検定協会
- 開始:2016年10月
- 実施回数:2016年度は1回のみ、2017年度以降は1年に複数回開催予定
- テストの種類:LRSW(4技能)、LR(2技能)の2種類
- 開催都市: 2016年度は東京と大阪の2都市(2017年度以降は拡大予定)