【トライズ04】過去の学習経験がジャマをする…「リスニング」法を会得するまで〜学習編②

toraiz


「リスニング」にはまった2ヵ月目

「TORAIZ(トライズ)」で学習をはじめて、2ヵ月が経過した。

TORAIZでの学習の基本となるのが、「リスニング」だ。

2ヵ月間で実感したのが、このリスニング、じつに奥が深い…ということである。

TORAIZのメソッドは、週20時間の学習時間を1年間積み重ねることで、英語が話せるようになるというものだが、週の15時間程度はリスニングに費やすことになる。

リスニングは、毎日スケジュールを調整して自習するが、2週間に1度小テストの時間が設けられており、正しく学習が続けられているかをパーソナルトレーナーにチェックしてもらう。

そんなキモとなるリスニングでは、1本の映画(私の場合「プラダを着た悪魔」)のセリフを全編シャドーイングできるようになるまで、ひたすら聞き込んでいく。

毎日、毎日その繰り返し…

…って、それだけ? 簡単じゃない? と思われる人もいると思う。

だがしかし。英語は基礎レベルの人間(私)がこのシンプルな学習法を正しく実践できるようになるまで、じつに2ヵ月以上かかってしまった。

過去の学習経験がジャマをする…

まず、リスニングでは「精聴」する。

スクリプトに目を走らせ、シンクロしながら音読できたら、最後は「シャドーイング」。

どっぷりハマってしまったのが、このシャドーイングだ。

リスニングなんだから、それぞれの英語の音がしっかり拾えていればいい。だから、シャドーイングではその確認として口のなかで繰り返すだけでいいよね?(と勘違い)

実際、ブツブツと小さな声で繰り返すだけなら、通勤途中やウォーキング、料理中や入浴中でも学習しやすい。

机に向かう必要がないなんて、大人の勉強法として最高!

これなら1日3時間は余裕だわ、と、「ながら勉強」で並行していかに効果的な作業ができるかに注力しはじめ、10年ぶりにクッキーまで焼いてしまった(ただ聞いているだけではもったいない)。

…本末転倒である。

まず、小さな声でしっかりと発音することは難しいし、せっかく学習時間を費やしてもリターンとしての成果も少ない。

このような愚かなケースはなかなかないかもしれないが、本質を取り違え、いつの間にか我流の学習方法をはじめてしまう人は少なからずいるのではないか?

過去につまみ食いした「学習TIPS」みたいなものが亡霊のように蘇えってきて、私たちが進むべき道のジャマをする。

人はどうしても過去の経験を踏まえ、つぎの一歩を踏み出そうとする。とくに「経験豊富な」大人たちは。

でも、 英語が話せたという「成功体験」のない我々にとって、正しい一歩はどのように踏み出せばいいのか。

しかるべき学習環境がないと、大人が英語学習を成就させることはなかなか難しいのである。

「話す」ための学習法を会得せよ

では、TORAIZ式「リスニング」ではなにをするべきなのか。

まずは、「耳を鍛える」ということである(清聴する)。そして、「口を鍛える」ということである(シンクロリーディング、シャドーイング)。

これはまさに「筋トレ」と似ている。

だから、間違ったやり方では効果がでない。初心者は、ちょっと負荷をかけるだけで「やった」つもりになってしまう。ちょっと階段を使ったくらいで、今日は運動したなぁ…みたいな。

ご存知のとおり、英語の読み・書きの知識を詰め込んで来た日本人には、圧倒的に「聞く」「話す」の学習が不足している。

だから、その不足を補うためのトレーニングを「ヒアリング」として「聞く」「話す」に特化させ、とにかく繰り返すことで、 瞬発力と持久力のある身体(英語力)を培っていく。

ネイティブが話すスピードで発音するためには、舌の奥あたりに力を入れないと発音できない、ということに気がつく。

また、何度もスクリプトを読みながら発音することで、ワード単位ではなく、文章としてカタマリのある「つながった」「伝わる」言葉として、頭に入ってくるようになる。

ヒアリングをして実感したのは、これまで勉強していた英語はムダではなかったということだ。

セリフにある英単語のほとんどは、これまで学んできた単語だ。ということは、これまでの英語の知識を再編することで、英語が話せる道へとつながっていくかも?

これまで蓄積していた英語の知識を、「聞く」「話す」トレーニングを繰り返すことで、実用可能なレベルまで持っていこうとするのだ。

「ヒアリング」がいかに可能性を秘めたトレーニングなのか、わかっていただけただろうか。

正しい学習法は常に「発見」がある

長々と書いてしまったが、2ヵ月目にして、小テストでのトレーナー氏からのダメだし→リスニングのやり方を変える(とにかく大きな声で発音する)→トレーニング方法の会得というプロセスを体験した。

英語がイヤになってしまっている人こそ、じっくりと時間をかけて過去の学習経験から開放されるプロセスが必要なのである。

3回目の記事で「100回もリスニングをしたら飽きてくる」とちょっと生意気なことを書いたが、やはり理解が足りなかったんだと思う。

トレーニング方法を改めてからは、何度聞いても英語が新鮮に聞こえてくる。

整理しきれていなかった知識がつながったり、それまで聞こえなかった音が突如として聞き取れたり。ネイティブらしい表現が、頭に刷り込まれていくような気持ちよさがある。

正しい学習法には常に「発見」があるのだ。

トレーナー氏が伴走して逐一チェックしてくれなかったら、正しい「リスニング」法は一生身につくことはなかったと思う。

点数は伸びず…

そんな学習を重ねた2ヵ月目。月1回の学習の成果を測るテスト(Versant)では、じつは1点下がってしまった(37→36点)…

VERSANT03語彙が42→38点とマイナス4点、発音が32→33点にアップ。ほかの要素は同じだった。

VERSANTの評価は、前回と変らず。

よく使われる単語や簡単な構文を使った発話に対処できる。ネイティブペースの会話についていくのは難しい。発音は時に理解しにくいことがある。ゆっくり 話しポーズもあるが、理解ある聞き手であれば基本的な情報を伝えることができる

TOEIC換算では「547〜590」、TOEFL iBTだと「41〜70」と下がってしまった。

テストは振るわなかったが、学習者としてたくさんの収穫があった2ヵ月目だった。


○取材協力:トライズ

 

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