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【ネブラスカ州立大学①】米国州立大に年230万円で自力留学してみた(準備&スケジュール編)

タフ留学

留学先 DATA

  • 大学:米国「ネブラスカ州立大学カーニー校 University of Nebraska at Kearney」
  • 大学の住所:905 West 25th Street, Kearney, NE 68849 U.S.A.
  • 専攻:Business Administration(経営学)
  • 留学期間:2011年8月〜2015年12月
  • 留学コスト:年間230万円(学費、生活費含む)
  1. 「ネブラスカ州立大学」①<準備&留学スケジュール編>◀
  2. 「ネブラスカ州立大学」②<TOEFL iBT64点への勉強法>
  3. 「ネブラスカ州立大学」③<出願&ビザ取得編>
  4. 「ネブラスカ州立大学」④<大学生活&就活アドバイス>

Contents

英語が話せない!と痛感した夏

2015年12月まで、米国「ネブラスカ州立大学カーニー校 University of Nebraska at Kearney」で「Business Administration」(経営学)を専攻していた、竹中萌です。

2011年の春に日本の高校を卒業し、その夏にアメリカの大学に進学。2015年12月に卒業しました。

大学で仲良くなった、留学生の友達と。

大学で仲良くなった、さまざまな国からの留学生の友達と。

この短期連載では、まずは米国に進学するまでの経緯をお伝えしたあと、1年半でTOEFLの目標スコアを達成するために実践した勉強法、進学までの手続き、大学生活まで順を追って紹介していきたいと思います。

私が英語をはじめたのは、中学に入ってから。英語が好きで、大学でも英語を学びたいと漠然と考えていました。

でも、大学受験を翌年に控えた高2の夏休み、母が「いましかできないことを体験してきたら?」とすすめてくれた、ブルネイへの短期留学が私の人生を大きく変えることになりました。

ブルネイでお世話になったホストファミリーと(写真の左上が竹中萌さん)。

ブルネイでお世話になったホストファミリーと(写真の左上が竹中萌さん)。

当時の英語レベルは、英検2級程度。

ブルネイで直面したのは、「話したいことがあるのに何も伝えられない。みんなが何について笑っているのか全然わからない!」という衝撃的な事実。悔しさと無力さで、とても歯がゆい思いをしました。

日本に帰る飛行機で考えたのは、「日本の大学に進学して、それから英語圏の大学に交換留学したとしても、半年や1年で高い英語力が身に付くのだろうか?」。

そこから、私の気持ちはアメリカの大学に進学する方向へ一気に傾いていきました。

自力で米国大学へ進学

アメリカの大学への進学を思い立ちましたが、周囲に米国に進学した知り合いはおらず、当時の私には大学への入学方法や手順などについてまったく情報がありませんでした。

ネットで「アメリカ、留学」と検索をかけてみると、見つかったのは高額な手数料が必要となる留学あっ旋会社に関する情報。いきなり出鼻をくじかれました。

両親に相談してみると、「入学までの手続きが自力でできないのなら、アメリカに行っても苦労するんじゃない? それでもがんばって自分でやり遂げるつもりなら進学していいよ」。

高2の2学期がスタートしてからは、とにかくアメリカへの進学だけを考え、ネットで進学先の大学を決めるための情報を検索したり、学校の外国人の先生に受験勉強や進学方法について質問したり、自力で海外大学の受験方法を調べ、そのための勉強をはじめました。

そして、約1年半の準備期間を経て、2011年8月に米国の大学へ進学することができたのでした。

なぜ、カーニー校を選んだのか?

アメリカには4000を超える大学があるため、まず悩むのが大学選びとなります。

そこで、手はじめに検索したのがさまざまな大学のウェブサイト。「この大学センスいいなー、キャンパス内の芝生がキレイだなぁ」など思いながら、20くらいの大学のサイトをチェックしました。

サイトを見ていると「この大学いいかもしれない」と思う瞬間があるはず。私はこのインスピレーションを大切にして、大学を選ぶ際の参考にしました。

そして、外せないのは、大学のある地域の「犯罪率」と「学費の安さ」。

じつは、私の暮らしていた都市とネブラスカの州都・オマハ市は姉妹都市関係にあり、「ネブラスカ州立大」オマハ校の正規授業料を減免する奨学金制度がありました。

当初はこの制度を利用するつもりで応募してみたものの、不合格。高3の1月に結果が出て、あわててほかの大学も調べましたが学費は予算をはるかに超えていました。

そんなとき、 SNSでカーニー校の学費が奨学金制度を利用するのとほぼ同額であることを知りました。学費は年間で約170万円、生活費は家賃と光熱費込みで月5万円弱。

留学にかかる費用は、年230万円ほどで済みました。

キャンパス周辺以外は畑と牧場が広がるだけのカレッジタウンなので、ここでの犯罪も自転車の盗難くらいだと知って心は決まりました。

ちなみに、「ネブラスカ州立大学カーニー校」の当時のサイトは、大学の公式カラーがブルーとゴールドの好きな色の組み合わせで、掲載されていた留学生の写真が本当に楽しそうな表情をしていたのが印象的でした。

ネブラスカ州立大学カーニー校の公式サイト。

現在の、ネブラスカ州立大学カーニー校の公式サイトの画面キャプチャ。

「ネブラスカ州立大学カーニー校」公式サイト

大学選びのコツは?

大学の公式サイトでは、留学生向けのセクションが充実しているかどうかもチェック。詳細に入学方法が紹介されている大学ほど、より手厚いサポートが期待できます。

留学あっ旋会社を頼らない人にとって、大学の留学生を担当する部署によるサポートは必須です。入学できるかわからなくても、とにかく早めにメールで質問するなどして、コンタクトを取っておくことをオススメします。

どこの大学に行ったらいいのかわからず、留学あっ旋会社が紹介してくれる指定校に行けば間違いないと考える人もいるかと思います。

もちろんプロのコンサルタントに相談することも大切ですが、その会社から日本人学生がたくさん同じ大学に送られることもあるため、思わぬ人間関係で揉めることも考えられます。

自力で調べて決めるなら、日本の留学サイトなどに書いてある大学のレビューはあまり信じないほうがいいと思います。もちろん大学のレベルなどの統計は別ですが、ほとんどの大学情報はその学校を卒業した人が書いたわけではないからです。

とくに、学部や学科などの情報は古いかもしれないので、留学サイトは参考程度にし、大学の地理的条件や1年を通じた気候条件、実際にかかる学費など、さまざまな角度から調べ上げたほうが安全でしょう。

実際、私もネブラスカに来てはじめて、冬の時期のほとんどが雪に覆われるほど過酷な気候であることを知り、呆然としました。

大学のあるカーニーで、もっとも背の高い建物。なんとものどかな環境でした。

大学のあるカーニーで、もっとも背の高い建物。なんとものどかな環境でした。

大学選びで迷うのなら、現地まで大学を見学に行くことをオススメします。そういった準備も含めると、大学調べは高校3年生がスタートするまでにすませておきたいですね。

大学生活は人生のハイライトのひとつともいえる4年間。現地の学生を間近にみることで、勉強に対するモチベーションがかならず上がると思います。

「思っていたのと違う…」ということもあるので、早い段階で考え直すこともとても大事。航空券などの出費はありますが、不可欠ともいえるコストだと思います。

準備から進学までのプロセス

ブルネイからアメリカへの進学までは、下記のようなプロセスでした。

2009年

  • 夏休み…高2の夏、ブルネイにホームステイし、海外大学をはじめて体験。英語でのコミュニケーション能力の低さを痛感
  • 9月…参考書「Longman Preparation Course for the TOEFL iBT Test」を購入し、TOEFL の猛勉強をスタート
  • 11月…Speakingのスコアを上げるため、日本の大学進学塾を辞め、英会話スクールに通い始める

2010年

  • 3月…高3の春休み、アメリカの大学を見学するためにユタ州の友人の家にホームステイ
  • 8月…高3の夏休み、1日10時間ぐらいTOEFLの勉強をする。初TOEFL試験に挑む。また、高校時代の成績評価「GPA」(Grade Point Average)を維持するために、高校の授業や試験も真剣に取り組む
  • 11月…「ネブラスカ州立大学オハマ校」への奨学金制度へ応募

2011年

  • 1月…奨学金制度応募の結果は不合格。「ネブラスカ州立大学カーニー校」への進学を決め、出願書類の準備をはじめる(これはかなり遅いと思います)
  • 3月…高校を卒業。卒業から2週間ほどして大学から合格通知が届く
  • 4月…学生ビザを取得
  • 5月…渡米し、ネブラスカ州立大学附属の語学学校へ通う(授業のスタイルが想像できず心配な人には準備期間としてオススメ)
  • 8月…ネブラスカ州立大学カーニー校に入学

次回は、TOEFLの勉強法について紹介しますね。

文と写真/竹中萌


②TOEFL iBTで64点を獲得▶

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