田中陸さん(アメリカ・ボーディングスクール10年生)
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淡江大学サマープログラム│言葉と文化を学びに台北へ
私は2017年6月から台湾・台北市に2週間強の短期語学留学をしました。
台湾への留学を決意したのは、現在留学中のアメリカの高校で中国語の授業を1年間(週4日)取り、中国語をさらにレベルアップしたかったのと、同じボーディングスクールに通う台湾人のルームメイトの影響で台湾の映画や文化に興味があったからです。
中国語だけなら日本でも学べるけれど、文化を学ぶには留学が一番いいと考えて決めました。
私が参加したのは、私立総合大学「淡江(たんかん)大学」華語中心(中国語センター)のカスタマイズプログラムです。
他にも「春夏集中中国語プログラム」や「中華文化夏期プログラム」もありましたが、これらは中国語の授業は午前だけで、午後は文化体験や観光ツアーで構成されています。
私は、平日は語学の授業をできるだけ多く取って、放課後や週末は友人やホストファミリーと過ごして文化を学びたいと思ったので、1週間単位で授業を自由に組み合わせられる「カスタマイズプログラム」を選び、さらに日程も特別に6月にアレンジしてもらいました。
プログラムの申し込みはネットで探した台湾の留学エージェントに依頼し、飛行機とホームステイ先は自分で手配しました。
淡江大学サマープログラム│宿題もどっさり出た2週間
授業初日の台北キャンパスでの入学手続きには、留学エージェントのスタッフが付き添ってくれました。
その後、レベル別のクラスにわかれて授業がスタート。私は初級クラスに参加し、授業は午前と午後にそれぞれ3時間行われました。
テキストは、日常会話が話せることを目的とした中国語教材シリーズ「実用視聴華語」を使いました。
このテキスト1冊でリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの項目すべてを学ぶことができます。
宿題が多く毎日1時間くらいかかり、さらに毎日のテストのために毎日1〜2時間くらい勉強しました。高校では英語を使って中国語を習っていてそれに慣れていたので、中国語で中国語を習うのは初めてで最初は大変でした。
授業の話し方はゆっくりなので理解できたのですが、雑談になると普通の会話のスピードなのでついていけないことがありました。でも、1週間くらいたつと雑談もだんだんわかるようになりました。
日本人は漢字がわかるぶん、リーデイングとライティングでは他国からの留学生よりもアドバンテージがあると思います。
淡江大学サマープログラム│観光や食文化も満喫
放課後と週末は、帰省中の高校の友人やホストファミリーといろいろな場所に出かけました。
友人とは超高層商業ビル「台北101」や台北最大の国立博物館「故宮博物院」を観光したり、レストランに行ったり、買い物をしたりしました。
故宮博物院では有名なヒスイの白菜「翠玉白菜」を見ました。
同じくらい有名なメノウの豚の角煮(肉形石)は、台南の「故宮南院」で展示されていて見られませんでした。その他にもたくさんの仏像や書道の作品を見てきました。
台北の大きい書店には、中国語に翻訳された日本の本がたくさん並んでいて驚きました。私は日本語で読んだことがある東野圭吾の「白夜行」の中国語版を買いました。今は無理でもいつか中国語で読んでみたいと思います。
ホストファミリーは、20代の娘さんなど家族5人で暮らす高さんファミリーで、毎晩美味しい台湾家庭料理を用意してくれました。
どの料理も美味しかったですが、一番美味しかったのは手作りの「ルーロー飯」(煮込み豚肉かけご飯)でした。
私は知っている限りの中国語を使って「美味しかったです」と伝えました。
デザートの甘い煮豆が乗ったかき氷やマンゴーも美味しかったです。
週末に、ホストファミリーと一緒に台北最強のパワースポットと言われる「龍山寺」を訪ねました。
このお寺はたくさんの神様と仏様を一緒に祀っていて、勉強や恋愛や商売繁盛など何でもご利益があるそうです。私は学業成就をお願いしました。
淡江大学サマープログラム│「HSK」3級でほぼ満点を獲得
たった2週間強の短期留学でしたが、中国語をレベルアップでき、とくにリスニングの力がついたと思います。
7月に受検した中国語検定「HSK」3級でほぼ満点(リスニングとライティングで満点)を取ることができました。今後も中国語の勉強を続けて、いつか通訳ができるくらいになりたいと思います。
語学は、その言葉に囲まれて生活しながら勉強するのが一番身につくと思います。中国語を習うのであれば対日感情も良く、観光も楽しめる台湾がいいと私は思います。