シンガポール海外大進学ガイド目指せ海外大学

【海外大進学04】東大を凌ぐトップ大がひしめくシンガポールと香港の可能性とは<アジア編>

「海外の大学で学んでみたい」ーー世界からの仲間たちと切磋琢磨し、学問を追究するなかで、ひと回りもふた回りも成長するーーそんな未来の自分の姿を思い描いている中高生が増えています。国によって受験事情や留学に必要となるコストなど、大学を選ぶ基準は異なっているため、最適な進路を見つけることは簡単ではありませんが、この受験ガイドを通じて、どの学校に通っていても・どこに住んでいても「海外大学を目指せる可能性は自分のなかにある」と、気づいてくださいね!


シンガポール・香港に留学する魅力とは?

昨今、新たなる海外大学進学先として注目を集めている、アジアのトップ大学。「将来アジア地域で活躍したい」「中国語もマスターしたい」という学生や、アジア(中華圏)に駐在経験を持つファミリーなどが、大きな可能性を秘めた進学先として選択するようになってきています。

とくに、シンガポールと香港のトップ大学は、世界大学ランキングでは「東京大学」より上位にランクインしていることも大きな魅力。

シンガポール国立大学のUniversity Cultural Centre(写真:wikipedia 

毎年世界大学ランキングを公表している「クアクアレリ・シモンズ(QS)」による「アジア大学ランキング2018」トップ10では、シンガポールが1、2位、香港が3、5、10位を占めています(東大は13位)。

  1. 南洋理工大学 Nanyang Technological University(シンガポール)
  2. シンガポール国立大学 National University of Singapore(シンガポール)
  3. 香港科技大学 Hong Kong University of Science and Technology(香港)
  4. KAIST(カイストゥ) Korea Advanced Institute of Science and Technology(韓国)
  5. 香港大学 The University of Hong Kong(香港)
  6. 清華大学 Tsinghua University(中国)
  7. 復旦大学 Fudan University(中国)
  8. 香港城市大学 The City University of Hong Kong(香港)
  9. 北京大学 Peking University(中国)
  10. 香港中文大学 The Chinese University of Hong Kong(香港)

アジアの国際金融都市として知られるシンガポールと香港ですが、国際通貨基金が2018年4月に発表した、ひとりあたりの購買力に基づいたGDPによる「世界でもっとも裕福な国ランキング」でも、シンガポールが9.8万ドル、香港が6.5万ドルと、日本の4.4万ドルを大きく上回っています。

また、両都市では英語と中国語が公用語となっていることから、日常的に英語と中国語に触れることができる環境も魅力ですよね。

シンガポールには国公私立含めた10大学、香港には国公立9大学・私立12大学ありますが、どんな大学があるのか、さっそくチェックしていきましょう。

シンガポール・香港では何を学ぶ?

■優秀で多様な学生が集うシンガポール

シンガポールは、中華系を筆頭にマレー、インド、欧米、豪州からの人々が暮らす多民族国家であるため、さまざまなバックボーンを持った多様な学生と学ぶことができます。

【関連記事】シンガポールの大学に行くには〜基礎知識編(GLCサイト)

シンガポールを代表する大学には、総合大学「シンガポール国立大学」と理系大学「南洋理工大学」、そして「シンガポール・マネージメント大学」があります。

シンガポール国立大学は、 「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)の「アジア大学ランキング2018」で1位にランクインしており、100ヵ国を超える留学生が、人文学、社会学、ビジネス、法学、コンピューター、環境学、医学、歯学、公衆衛生学などを学んでいます。

南洋理工大学は、シンガポールの南西側に広大なキャンパスを構える国立大学で、工学、理学、情報工学が有名ですが、社会学や心理学も学ぶことができます。

シンガポール・マネージメント大学 Singapore Management University」は、リーダーや起業家を輩出することを目的に、2000年に米国ペンシルバニア大学「ウォートンスクール」をモデルに設立された大学で、法学、ビジネス、経済などを少人数制教育で学ぶことができます。

ほかにも、2011年にシンガポール国立大学(NUS)と米国名門「イェール大学」が共同で設立した「イェール-NUS大学 Yale-NUS College」は、シンガポール初のリベラルアーツ・カレッジとしてとても人気があり、50ヵ国を超える留学生が学んでいます。

■英語も中国語も飛び交う香港の大学

イギリスと中国の文化が混ざり合う都市・香港の大学には、中国大陸から学びに来ている学生が多く、キャンパスでも英語と中国語(広東語や普通話)が飛び交っています。

香港のトップ大学には、香港でもっとも歴史のある「香港大学」、総合大学「香港科技大学」、「香港中文大学」の3大学があります。

香港大学は、香港で一番歴史のある公立大学で(1911年設置)、シンガポール国立大学とともに大学ランキング上位を競っている総合大学。医学、法学、ビジネス、社会学、工学など10学部があります。

香港科技大学は、ビジネスとテクノロジー分野における最先端大学で、中国返還前の1991年に設立された、豪華な設備も魅力の公立大学。米国ノースウェスタン大学「ケロッグ経営大学院」と共同で提供する、ビジネススクールのMBAプログラムも有名です。

香港中文大学は、中国語での教育を柱にしながらも、近年では英語でも学べる学科も増えています。リベラルアーツの要素を取り入れているのも特色で、文学、教育、ビジネス、工学、理学など8学部あります。キャンパス内にあるホテルでは、ホテル管理学も学べます。

どんな受験勉強が必要?

両都市の大学の受験は、アメリカなどと同じオンライン出願となり、各大学の公式サイトから出願します。

いずれの大学も基本4年間(学部によっては3~5年)の2学期制がメインで、9月入学ではありますが、オリエンテーションの時期は8月、早い大学は7月に実施されるなど毎年スケジュールが変わるので、大学の公式サイトから確認しておきましょう。

たとえば、シンガポール国立大学の場合、高3の2月末までに出願し、5月中旬から下旬に合否が出ます(学部によっては高校卒業後の4月に試験や面接あり)。

【関連記事】シンガポールの大学に行くには〜対策編(GLCサイト)

香港大学は、高3の9月中旬から要件が公開され、11月中旬までに出願。学部によって面接があり、合否は12月、1月に出ます。

シンガポールのトップ大学では、英語力はTOEFL iBT® 90〜100点以上もしくはIELTS® 6.0〜7.0以上、大学進学適性テストではSAT®1300〜1400以上もしくはACT®27〜31以上が求められます(医学や法学などは要件が厳しい)。入学準備プログラム「A level」や「国際バカロレア」などは別要件となり、大学によっては、高校での成績(GPA)で履修した科目の要件がある場合があります。

香港でも、シンガポールのトップ大が求めるのと同程度の英語力や適性テストのスコアが必要とされるほか、GPAは4.3~4.5以上、課外活動などもアピールしたいところです。たとえば香港大学の場合、TOEFL iBT®93もしくはIELTS®6.5、SAT®(Critical reading and Writing)600点以上、国際バカロレア資格では30点以上となっています(学部によって異なる)。

必要となる学費は?

シンガポールの大学で必要となるコストは、学費が年間およそ230~300万円(医学部や理系学部はより高額)、生活費は年間120万〜140万円程度。

香港は、たとえば香港大学の学費が年額250万円程度で、生活費として100万~140万円程度が必要。

住居費の高さが際立つ両都市ですが、いずれの大学でも留学生はほとんど大学の学生寮に入るため、年間20万~40万円程度とかなり安くなります。また、大学やその周辺ではかなり安く食事を済ませることもできます。

奨学金は、各政府や関連団体が実施している制度や、「JASSO」(日本学生支援機構)が2017年度にスタートした年間最大390万円が支給される「海外留学支援制度(学部学位取得型)」などを狙ってみるといいでしょう。

*   *   *

まだまだ日本からの進学生が多いとはいえない両都市ですが、アジアのトップ大学に大きな可能性を感じているファミリーもいるはずです。まずは大学のサイトでイメージを掴んでから、大学にキャンパスビジットしてみたり、アジアの留学フェアに参加してみるなど、積極的に情報を集めてみることをおすすめします。

<シンガポール・香港留学Q&A>

Q. シンガポールで就職するのはかなり難しいと聞きましたが、就職に有利になる制度などがあれば教えてください

A. 外国人留学生は「卒業後にシンガポールに基盤がある企業や組織で3年間働きます」という特別な契約をすると、教育省からの補助金により授業料の減免も適用されます。これを利用して、就労経験と授業料減額を獲得できればダブルで嬉しい制度になりますね。例)学費:3万2000シンガポールドル(約258万円)→1万8000シンガポールドル(約145万円)

また、留学生は週16時間までアルバイトができるので、在学中に就労経験を積むこともできます(長期休暇中は時間制限なし)。ただし、法律が変わることもありますので、関係省庁のサイトを確認しましょう。

Q. 香港で学んだ場合、中国の企業への就職も含め、仕事の選択肢はかなり広がると考えてもいいでしょうか

A. これは、アメリカなどと同様で「何を学んだか」が重要です。中国大陸からの学生で香港の大学を卒業した人の多くが香港に残って仕事をするケースも多いので、日本人も含め、香港や中国も就職先の選択肢のひとつとなることは間違いないでしょう。

回答者/辻村慎乃介さん(ベネッセコーポレーション英語・グローバル事業開発部グローバルラーニング課)

自身の英語学習や留学経験を活かし、英語学習カウンセラーとして1万件以上のカウンセリングを担当。現在は、「Global Learning Center」(GLC)で海外大や国内国際系大学受験のための出願指導を行っています。サポートした国は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、香港、中国、韓国、ドイツ、オランダ、フランス、アラブ首長国連邦など。

<海外大学につながる、GLCでの学び>

GLCでは、TOEFLやSAT対策だけではなく、物事の考え方や伝え方、Logical ThinkingやCritical Thinkingも学べるため、大学に進学してからも授業で発言したりレポートを作成するのにも役立ちます。また、エッセイ対策で行う自己分析や自己探究は、学問の履修の際にはもちろん、インターン、就職活動の際にも生きています。

提供○Global Learning Center

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