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CEFRガイド2026|英検・IELTS・TOEFL対照表と海外進学必要レベル【中高生向け学習ロードマップ付き】

海外の大学に進学したいと考えている中高生のみなさん、「英語力ってどれくらい必要なんだろう?」「今の自分のレベルはどのくらい?」そんな疑問を持っていませんか?

この記事では、世界中の大学で使われている共通の英語力の基準「CEFR(セファール)」について、わかりやすく解説します。

エデュコさん

英検やIELTS、TOEFLとの関係、実際に必要なレベル、そして今日から始められる学習計画まで、海外進学に必要な情報をすべてお伝えします

Contents

CEFRとは?海外大学が重視する理由【基礎知識】

「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages、セファール)」は、簡単に言えば「あなたの英語力がどれくらいか」を示す世界共通の物差しです。

日本では英検が有名ですよね。でも、海外の大学の先生に「英検2級持ってます!」と言っても、残念ながらピンときてもらえません。なぜなら、英検は日本独自の試験だからです。

ここでCEFRが役立ちます。CEFRは40ヵ国以上で使われているので、世界中どこでも「あなたの英語力はこれくらいです」と説明できるんです。

CEFRを知っていると、こんなメリットがあります。

CEFRを知っていることのメリット

目標が明確になる

「ハーバード大学に入るにはC1レベルが必要」のように、具体的な目標が見えてきます。

今の自分の立ち位置がわかる

「私は今B1レベルだから、目標のB2まであと一歩だな」と確認できます。

効率的に勉強できる

自分のレベルに合った教材や学習法を選べます。

試験選びに迷わない

英検、IELTS、TOEFLのどれを受けるべきか判断しやすくなります。

CEFRのレベルについて

CEFRは基本的に6段階に分かれています。下から順に、A1、A2、B1、B2、C1、C2です。海外大学進学を目指すなら、最低でもB2レベル、難関大学ならC1以上が必要になってきます。

CEFRレベルは6段階(A1→A2→B1→B2→C1→C2)

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レベルレベル感(目安)状況・できること
A1中1前半程度英語学習を始めたばかり。「Hello, my name is…」「I like soccer.」など基本的な表現が使える。約1,000語の語彙で、簡単な自己紹介ができる。
A2中1後半〜中2程度日常場面でのやりとりが可能。買い物・注文・昨日の出来事を話せる。2,000〜3,000語を理解し、短いメッセージのやりとりができる。
B1中3〜高1程度「使える英語」になってくる段階。旅行で助けを求めたり、自分の意見を理由とともに説明できる。簡単なニュースが理解でき、200語程度のエッセイが書ける。
B2高1後半〜高2程度海外大学進学の最低ライン。社会問題を議論したり、電話で自然に会話ができる。小説や新聞記事をスムーズに読み、500語程度のアカデミックエッセイが書ける。
C1高2後半〜高3程度難関大学が求めるレベル。長い講演を理解し、流暢に自分の考えを表現できる。学術論文の内容やニュアンスも理解し、ディベートで論理的に議論可能。
C2大学レベルほぼネイティブ同等。文学作品の深い意味まで理解し、複雑な内容を正確に表現できる。最難関大学でも授業を完全に理解できるレベル。

英検・IELTS・TOEFLとの関係は?

ここが一番気になるポイントですよね。まず大事なことをお伝えします。英検は日本国内での英語力証明には有効ですが、海外大学の入学基準としては認められていません。

「じゃあ英検は無駄なの?」いいえ、そんなことはありません!

エデュコさん

英検で基礎をしっかり固めてから、IELTSやTOEFLに挑戦するのが効率的な道筋です

【2025年最新】CEFR対照表|英検・IELTS・TOEFL

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レベル想定レベル感・目安英検IELTSTOEFL iBT
C2レベル最難関大学レベル1級に余裕で合格8.5〜9.0110〜120
C1レベル難関大学推奨レベル1級7.0〜8.095〜109
B2レベル一般的な大学入学基準準1級〜1級5.5〜6.572〜94
B1レベル条件付き入学(英語サポート付き)2級〜準1級4.0〜5.042〜71
A2レベル語学学校経由での留学レベル準2級〜2級3.0〜3.510〜41

B2レベル以上あれば、多くの海外大学に出願できます。難関大学を目指すならC1レベルを目標にしましょう。

世界トップ大学のCEFRレベルは?【2025年版】

具体的な大学とCEFRレベルの関係を見てみましょう。ただし、これは2025年1月時点の情報なので、出願前には必ず各大学の公式サイトで最新情報を確認してください。

ハーバード・オックスフォード・トロント大学など

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区分大学名(国)目安レベルIELTSTOEFL iBT備考
超難関大学ハーバード大学(アメリカ)C1〜C27.0以上100点以上スコア提出は任意。英語力よりも学力・活動実績が重視される。
オックスフォード大学(イギリス)C1必須7.5100点以上学部・コースによって要件が異なるため、個別確認が必要。
難関大学トロント大学(カナダ)B2〜C16.5以上89点以上学部により要件が変動。
カリフォルニア大学(アメリカ)B26.080点前後UCLA・バークレーなどキャンパスごとに基準が異なる。
シドニー大学(オーストラリア)B26.585点以上基準未満の場合はFoundation(準備)コースから入学可能。
マギル大学(カナダ)B26.585点以上英仏バイリンガル環境。両言語の適応力が求められる。
エデュコさん

このように、一般的な大学ならB2レベル(英検準1級程度)、難関大学ならC1レベル(英検1級程度)が目安になります

中1スタートでも間に合う、B2レベルへの到達ステップ

高校2年生でCEFR B2レベル(英検準1級/IELTS6.0〜6.5)に到達することを目標にした、6年間の学習ロードマップを紹介します。

中学1年生|A1→A2(英検4〜3級レベル)

目標
英語の基本文法と1500〜2000語の基礎単語を習得し、英検3級合格レベルに到達する。

学習のポイント
・1日60〜75分、英語に毎日ふれる習慣を作る
・教科書の英文を完全に理解し、基本文型を使いこなす
・英検3級の過去問に早めに挑戦し、試験形式に慣れる
・やさしい英語の本を多読し、読むことへの抵抗をなくす
・週2回程度のオンライン英会話で、実際に話す練習を始める中学で英語の基礎と運用力を固め、高校で実践的な表現力を磨くことがカギです。

中学2年生|A2→B1(英検3〜準2級レベル)

目標
英検準2級合格レベルを目指し、日常会話と基本的な意見表現ができるようになる。語彙は3000語を目安に。

学習のポイント
・1日90分の学習を継続(読む・聞く・話す・書くの4技能をバランスよく)
・英語日記やSNS投稿など、短い英文を書く習慣をつける
・英語ニュースや動画を週に1本視聴し、リスニング力を強化
・多読を継続し、自然な語感を養う

中学3年生|B1→B2(英検準2〜2級レベル)

目標
抽象的な内容も理解し、自分の意見を英語で説明できる力をつける。英検2級合格を目指す。

学習のポイント
・語彙を4000語程度に増やす
・英検2級過去問に取り組み、読解・作文・リスニングの総合力を強化
・TED-Edなどの教育動画を活用し、長文理解と表現力を伸ばす
・短いエッセイや要約を書く練習を始める
・英語でのディスカッション活動に参加できると効果的

高校1年生|B2前半(英検2級→準1級/IELTS5.5〜6.0)

目標
アカデミックな内容を扱う基礎力をつける。IELTS 5.5〜6.0を目標に、英検準1級の語彙学習を開始する。

学習のポイント
・1日120分の学習を確保し、読解・ライティングを中心に構成
・英検準1級レベルの単語6000語を目標に語彙を拡充
・IELTSのライティングTask1やスピーキング形式に慣れておく
・海外大学や留学制度のリサーチを始め、目標を具体化する

高校2年生|B2安定(英検準1級/IELTS6.0〜6.5)

目標
IELTS 6.0〜6.5を達成し、海外大学出願に必要な英語力を完成させる。論理的な表現力と専門分野の英語理解を深める。

学習のポイント
・1日150分、質の高い演習を中心に学習
・IELTS過去問や模試で実戦感覚を身につける
・興味のある分野(経済・心理・環境など)の英語教材を活用
・英語プレゼンやディベートに挑戦し、発信力を磨く
・短期留学やオンライン留学で実践経験を積む

まとめ:6年間のステップ

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学年CEFRレベル英検目安IELTS目安学習の主軸習時間目安
中1A1→A24〜3級基礎文法・発音・単語習得60〜75分
中2A2→B13〜準2級多読・リスニング・英文日記90分
中3B1→B2準2〜2級4.0〜5.0要約・意見表現100〜110分
高1B2前半2級→準1級5.5〜6.0アカデミック基礎・語彙強化120分
高2B2安定準1級6.0〜6.5実践演習・発信力150分

このステップで学習を進めれば、中1からのスタートでも高校2年の時点で「英語で学ぶ力(B2レベル)」に到達することが十分可能です。
学年ごとの到達目標を明確にしながら、日々の学習を積み重ねていくことが、最短で成果を出す近道です。

CEFRレベル診断チェック

A1レベル

  •  英語で自己紹介ができる(名前、年齢、住んでいる場所など)
  • 数字(1-100)、曜日、月を英語で言える
  • 簡単な質問(How are you? What time is it?)に答えられる
  • 英単語を見て、日本語の意味が分かる(基本語彙1000語程度)
  • ゆっくり話してもらえば、短い会話を理解できる
  • 「I like」「I have」などの基本文型を使える

A2レベル

  •  家族、学校、趣味について2-3文で説明できる
  •  買い物やレストランで基本的な注文ができる
  •  過去の出来事について簡単に話せる(昨日何をしたかなど)
  •  短いメールやSNSメッセージを英語で書ける
  •  英語の映画やドラマを字幕なしで部分的に理解できる
  •  簡単な道案内ができる

以上の項目で、当てはまるものが多いレベルがあなたの現在地です。ベルがあなたの現在地です。

よくある質問

Q: 中学生から海外大学進学を目指すのは早すぎませんか?

全く早すぎません!むしろ早期スタートが有利です。中学生から始めれば、高校卒業時にB2-C1レベル(英検準1級-1級)に到達可能で、難関大学も現実的な目標になります。英語力は一朝一夕には身につかないので、早めに始めることで無理なく着実にレベルアップできます。

Q: 英検とIELTS/TOEFL、どちらを優先すべきですか?

段階的なアプローチがおすすめです。中学年代は英検で基礎をしっかり固めましょう(2級〜準1級まで)。英検は日本語での説明が豊富なので、基礎文法や語彙を学ぶのに最適です。そして高校年代からはIELTS/TOEFLに移行して、実践的な力を磨いていきます。英検で培った基礎力があれば、IELTS/TOEFLへの移行もスムーズです。

海外進学に必要となる英語力については「海外進学Q&A|英語資格編」で詳しく説明しています

まとめ:夢の実現に向けて一歩ずつ

海外大学進学は、決して手の届かない夢ではありません。適切な準備と継続的な努力により、必ず達成できる目標です。

大切なポイントをもう一度確認しましょう。

まず、明確な目標設定が何より重要です。志望大学のCEFR要求レベルを確認し、そこから逆算して今何をすべきかを考えましょう。

次に、段階的なレベルアップを心がけてください。A1→A2→B1→B2と、一段ずつ着実にステップアップしていくことが成功の鍵です。無理に飛び級しようとせず、各レベルをしっかり固めることが結果的に近道になります。

早期スタートも大きなアドバンテージです。中学生からでも全く問題ありません。むしろ時間をかけて無理なく実力を伸ばせるので有利です。

バランスを重視することも忘れないでください。英検で基礎をしっかり固めてから、IELTS/TOEFLで実践力を磨く。この流れが最も効率的です。

そして最も大切なのは継続です。毎日少しずつでも続けることが、最終的に大きな力になります。1日10分でもいいので、英語に触れる習慣を作りましょう。

このガイドを参考に、あなたの海外進学の夢を現実にしてください。応援しています!

※この記事の情報は2025年1月時点のものです。大学の入学要件や試験制度は変更される場合があるため、出願前に各大学の最新情報をご確認ください。

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