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岡山県・西粟倉村が2022年度からスタートする、「森から”いのち”を学ぶ」をコンセプトとした山村留学制度「百森留学」。数ある山村留学とは一線を画す、壮大かつ本質的なテーマに迫るこの試みを、、小中学生5日間プログラム、そして1泊から参加できるプログラムとして先行体験できます
持続可能な未来との共生を学ぶ「百森留学」
岡山県・西粟倉(にしあわくら)村は、人口約1400人が暮らす、岡山と鳥取、兵庫の県境に位置する、その95パーセントが森林からなる自然にあふれた小さな村。
西粟倉の森林は、いまから50年前に「子どもたちのために」という想いで植えられた樹々を育ててきたもの。つぎの50年もこの森を紡ぎ続ける取り組みとして「百年の森林構想」を掲げる西粟倉は、2022年度から村外から小中学生を招いて「百森留学」を開始。自然とともに、持続可能な未来を生き抜くための学びを提供していきます。
百森留学に先駆けて、小学3年生〜中学3年生を対象に4泊5日間で森についてじっくり学ぶ「5DAY‘s 百森留学」と、森の営みが体感できる「おやこ百森留学」のふたつのプログラムを実施。
人間の都合で動いている都会での暮らしとは真逆の、自然の営みのなかで”生かされている”ことを実感する、「生きる」ことの意味を再発見する時間を提供します。
山の恵みを全身で感じる5日間
「5DAY‘s 百森留学」は、①2021年7月26日(月)〜30日(金)、②8月16日(月)〜20日(金)、③8月24日(火)〜28日(土)の3回に渡り開催(各回7名を募集)。
参加条件は、本人の意思で参加すること。そして、集合場所まで自力で来ることができること(現地までのクルマ送迎も可能)。
「森林-もり-を学ぶ」というテーマを掲げたこの5日間プログラムでは、自分たちで収穫した野菜や食材を調理していただき、山を歩き、森林の未来を守るしごとを通じて、心と身体を動かしながら、全身で山の恵みを体感していきます。
<西粟倉での1日の過ごし方>
- 6時…鶏の世話、かまどでごはん炊き
- 7時…朝食、掃除、畑しごと
- 9時…プログラム
- 12時…昼食
- 14時…プログラム
- 17時30分…夕食
- 19時…振り返り
- 21時…就寝
朝は鶏の世話とかまどでの炊飯からはじまる
西粟倉の朝は、鶏の世話と、朝食のためのごはん炊きから始まります。
西粟倉で収穫されたお米を、スタッフに炊き方や使う道具を教えてもらいながら、かまどでの炊飯に挑戦。
火の音や大きさ、色、水がはじける音、お米の匂いーー五感を総動員しながら火加減を見守り調整していくと、お米の甘さが際立った、ふっくらとしたごはんが炊きあがります。
炊飯器で炊いたごはんに食べ慣れている子どもたちには、ひとつぶひとつぶ立っているお米はまさにごちそう! 最終日には、自分たちだけで炊けるまでに腕を上げていきます。
食卓には、前日の晩に自分たちで用意した出汁と自家製味噌を使ったお味噌汁、自畑でその日に収穫した野菜でつくった副菜が並ぶ、一汁一菜の朝ごはん。生みたての卵は、人数分がそろえばたまごかけごはんになります。
朝食以外でも、食事は自分たちで調理をして用意します。専属スタッフが包丁の持ち方や野菜の切り方などをレクチャーするので、はじめての子でも大丈夫。
自家製の味噌や醤油、塩糀や玉ねぎ糀、甘酒ドレッシングなどの発酵調味料で、新鮮な素材をシンプルに引き立てます。昼は、竹を切ってきて流しそうめんも楽しみます。
森林はすべての源である、と実感
朝のしごとが終わったら、いよいよ森へと出かけます。
「若杉自然林」を探索するトレッキングでは、中国地方でも有数の天然樹林で「森林浴の森100選」にも選ばれるブナの森を散策。
樹には、名前と特徴がわかる札がついているので、この樹は「樹齢何年ぐらいかな?」など考えながら歩きます。標高が上がるにつれ、樹高や樹種が変わると同時に景色も目に見えて変わってきます。
イワナやサンショウウオなども棲む清流もあり、木立の蔭から湧出する天然水は、夏でも冷たくて驚くほど。
9時から登りはじめ、1時間30分ほどで頂上へ。お昼ごはんのおむすびを高原でいただき、3時間ほどで下山します。 途中、人工林と天然林の境目がくっきりわかるエリアがあり、西粟倉の林業の歴史も目の当たりにします。
森林が50年後まで成長するためのしごと
つぎの日は、林業の現場に入って「人工林の整備と下草刈り」、「獣害対策ネット張り」を体験します。
下草刈りでは、50〜100年後に使える材木を育てるために、スギやヒノキなどの針葉樹の幼樹の成育を助けるための下草刈りをします。
辿り着いた現場では、植林して数年経ったスギ、ヒノキの周りに他の樹種もぐんぐん生えているので、それらを小学生の子の背丈ほどもある大鎌で刈り倒していきます。
必要のない植物を刈り取るのは大変な重労働ですが、守るべきスギやヒノキの周りが美しくなってくると、まるで樹々が喜んでいるかのよう!
2時間ほどの作業ですが、時間がたつのも忘れて黙々と集中してきます。いつの間にか心も静かになり、その空間が心地よく感じられてくる、とても達成感のある作業です。
鹿や猪はなぜ「害獣」となったのか
下草刈りをしたスギ・ヒノキの周辺は、ぐるりと2メートル以上もあるネットで張り巡らされているので、ネットがきちんと機能しているかを確認しながら、補修や点検を行います。
また、罠猟免許を持つ人から「くくり罠」のかけ方について教わり、実際にかけるところも見学します。
昨今、熊や猪、鹿が人間にとって害であるという報道がされていますが、なぜ獣たちは人間の社会にわざわざ出て来るのかーーこれは、人間が山を手入れしないことで、エサや住環境が奪われていることも一因となっているーーそんな話も交えながら、人間が山に入る意義と大切さを体感していきます。
作業後は、実際に西粟倉の木で建てられた「あわくら会館」に行き、自分たちの作業により育った材木がどのように使われているか実際に触れてみます。
「おやこ百森留学」は3回に渡り開催
おやこプログラムは、①2021年8月11日(水)〜13日(金)、②9月18日(土)〜20日(月)、③9月25日(土)〜26日(日)の3日程で開催。
①と②は2泊3日となっていますが、1泊からでも参加できます(1家族6名まで)。
また、アクティビティは、①②が森でのしごと(下草刈りまたは間伐)、かまどごはん炊き、木工クラフト(鉛筆、木のノートづくり)、③は若杉自然林のトレッキング、かまどごはん炊きを予定しています。
* * *
主要都市から西粟倉までは、公共交通機関を利用した場合は下記のようなの所要時間となります。「大原駅」(智頭急行智頭線)からは、スタッフによるクルマでの送迎も可能です。
- 東京⇔姫路⇔大原…約4〜5時間
- 大阪⇔大原…約2時間
- 京都⇔大原…約2時間30分
参加を希望する人は、こちらの申し込みフォームから申し込みを。
また、百森留学に関連する情報は毎週開催している説明会で入手できます。詳細はFacebook公式ページ、または「百森留学」公式サイト(7月7日オープン予定)で確認してください。
※開催時に緊急事態宣言が発令されている場合は、対象地域からの参加者はPCR検査の陰性証明書(参加当日2日前)の提出が必須となります。また、万が一、村内で感染者が出るなどして開催が困難となった場合は、参加費は全額返金されます
【5DAY‘s 百森留学】
- 主催:百森留学運営事務局(株式会社ほんまもん)
- 日程:①2021年7月26日(月)〜30日(金)、②8月16日(月)〜20日(金)、③8月24日(火)〜28日(土)
- 場所:岡山県英田郡西粟倉村 ※集合場所は、智頭急行「あわくら温泉駅」
- 対象:小学3年生〜中学3年生
- 定員:各回7名
- 参加費:4万2240円(税込、1泊3食付き、プログラム費、保険加入費を含む)※現地までの交通費は個人負担
- 申込締切:7月18日(日)※定員になり次第締め切り
【おやこ百森留学】
- 主催:百森留学運営事務局(株式会社ほんまもん)
- 日程:①2021年8月11日(水)〜13日(金)、②9月18日(土)〜20日(月) ※1泊での参加も可、③9月25日(土)〜26日(日)
- 開催地・集合場所:岡山県英田郡西粟倉村
- 定員:各回3家族(1家族6名まで)
- 参加費:1名あたり/①②2万1120円、③1万560円 ※1泊3食付き、プログラム費、保険加入費を含む。幼児・乳幼児価格は要問い合わせ
- 申込締切:①8月1日(日)、②③9月5日(日)※定員になり次第締め切り