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【QSアジア大学ランキング2022】687大学中「東大」は11位、日本の108校中65校がランクを下げる

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【QSアジア大学ランキング2020】東大は学術的に首位なのに13位…評価されない日本の大学

日本は550中87大学がランクイン

英国「クアクアレリ・シモンズ Quacquarelli Symonds」(QS)社は、「QSアジア大学ランキング2020 QS World University Ranking Asia 2020」を、2019年11月27日(水)に発表しました。

【関連記事】「QSアジア大学ランキング2019」

QS社は、2004年から毎年世界大学ランキング「QS World University Rankings」を発表しており、英国「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」の大学ランキングと並んで世界で広く参考にされている

QSランキングが評価する11の指標

QSランキングでは、下記のような11の指標を参考にしてランキングを作成しており、大学の資金力も重視する「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」とくらべて、教育そのものについて評価する傾向があります。

  1. Academic Reputation(学術的な評判) 30%…アンケート調査
  2. Employer Reputation (雇用者からの評判)20%…アンケート調査
  3. Faculty Student Ratio(学生1人あたりの教員比率)10%
  4. International Faculty(外国人教員比率)2.5%
  5. International Students(留学生比率)2.5%
  6. Inbound Exchange Students(海外からの交換留学生比率)2.5%
  7. Outbound Exchange Students(海外へ留学する交換留学生比率)2.5%
  8. Staff with PhD(博士号を持つ教員比率)5%
  9. Papers per Faculty(教員当たりの論文発行比率)5%
  10. Citations per Paper(論文あたりの被引用比率)10%
  11. International Research Network(国際的な研究ネットワーク指数)10%

※評価基準となるデータセットには、全世界の学術関係者と雇用者に大学の質に関する意見を尋ねる世界最大のアンケート調査が含まれる。学術界の教員とリーダーから9万以上、雇用担当者から4万4000以上の回答を回収

東大の評価は高いが…ランクが低迷する理由

アジア大学ランキングは今回で11回目の集計となり、2020では上位550大学をランクづけしています。

1位は2年連続「シンガポール国立大学」、2位は同じくシンガポール「南洋理工大学」(前年2位)、3位は前年2位の「香港大学」となりました。

◼️日本の59校が昨年よりも順位を落とす

日本の大学のトップ3は、東京大学が昨年の11位から2つランクを落として13位、15位に京都大学(昨年14位)、17位に東京工業大学(昨年18位)。さらに、22位に大阪大学(16位)、23位に東北大学(同位)、28位に名古屋大学(26位)、29位に北海道(同位)、30位に九州大学(同位)と、トップ30に8大学がランクイン(昨年と同数)。

東京大学は、「1 Academic Reputation(学術的な評判)」でアジア1位、「2 Employer Reputation(雇用者からの評判)」で同3位、「11 International Research Network(国際的な研究ネットワーク指標)」で5位にそれぞれランクインしています。

◼️日本のランク低迷の要因は…

また、日本は全550大学中87大学がランクインし、国別のランキングでは3位(1位は中国118大学、2位はインド101校。4位は韓国71校)。

しかしながら、87大学中59校が昨年よりも順位を落とし、上昇したのは20校、昨年と同じ順位を維持しているのは4校、新たにランク入りした大学は4校となっています。

日本が順位を落とした要因のひとつには、「10 Citations per Paper(論文あたりの被引用比率)」と「9 Papers per Faculty(教員当たりの論文発行数)」でパフォーマンスが低下。また、中国が「国際的レベルの大学」を創ることを優先事項にしているいっぽうで、日本は研究資金の調達が停滞。

日本は自然科学・生命科学以外の学者は、おもに国内向けに論文を書いているため、これらの論文が国際的に与える正当な評価と研究の影響力を限定的なものとなっているとのこと。

素晴らしい国際的レベルの大学もある日本が世界的な競争力を維持するためには、国が高等教育制度に持続的かつ十分な投資を行い、国際的な研究コミュニティにより深く広範囲に、積極的な関与をする必要がある、との分析されています。

アジア大学ランキングトップ30

トップ10には、中国が4大学、香港3大学、シンガポール2大学、韓国1大学。

トップ20には、中国5大学、韓国4大学、香港4大学、日本3大学、シンガポール2大学、マレーシアと台湾がそれぞれ1大学。トップ30には、韓国が8大学、日本7大学、中国6大学、香港4大学、シンガポール2大学、マレーシアと台湾がそれぞれ1大学がランクインしています。

  • 1(→)シンガポール国立大学 National University of Singapore(シンガポール)
  • 2(↑)南洋理工大学 Nanyang Technological University, Singapore(シンガポール)
  • 3(↓)香港大学 University of Hong Kong(香港)
  • 4(↑)清華大学 Tsinghua University(中国)
  • 5(→)北京大学 Peking University(中国)
  • 6(↑)浙江大学 Zhejiang University(中国)
  • 7(↓)復旦大学 Fudan University(中国)
  • 8(↓)香港科技大学 Hong Kong University of Science and Technology(香港)
  • 9(↓)KAIST 韓国科学技術院 Korea Advanced Institute of Science and Technology(韓国)
  • 10(↓)香港中文大学 Chinese University of Hong Kong(香港)
  • 11(↓)ソウル大学 Seoul National University(韓国)
  • 12(→)高麗大学校 Korea University(韓国)
  • 13(↓)東京大学 University of Tokyo(日本)
  • 13(↑)マラヤ大学 Universiti Malaya(マレーシア)
  • 15(↓)京都大学 Kyoto University(日本)
  • 16(↓)成均館大学校 Sungkyunkwan University (SKKU)(韓国)
  • 17(↑)上海交通大学 Shanghai Jiao Tong University(中国)
  • 17(↑)東京工業大学Tokyo Institute of Technology (日本)
  • 19(↑)香港城市大学 City University of Hong Kong(香港)
  • 20(↑)国立台湾大学 National Taiwan University (NTU) (台湾)
  • 21(↑)延世大学校 Yonsei University(韓国)
  • 22(↓)大阪大学 Osaka University(日本)
  • 23(→)東北大学 Tohoku University(日本)
  • 24(↑)漢陽大学校 Hanyang University(韓国)
  • 25(↑)香港理工大学 The Hong Kong Polytechnic University(韓国)
  • 26P(↓)浦項工科大学校 Pohang University of Science and Technology(POSTECH) (韓国)
  • 27(↑)中国科学技術大学 University of Science and Technology of China(中国)
  • 28(↓)名古屋大学 Nagoya University(日本)
  • 29(→)北海道大学 Hokkaido University(日本)
  • 30(→)九州大学 Kyushu University(日本)

QS World University Ranking Asia 2020


【QSアジア大学ランキング2020】

  • 集計元:クアクアレリ・シモンズ Quacquarelli Symonds(QS)社
  • 公表時期:2019年11月27日(水)
  • 集計数:上位550大学
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