国内&海外大併願はスケジュール管理が不安…
高1男子です。大学では遺伝子工学を学びたいと考えているため、最先端の研究ができる海外大を狙っていますが、国内大も併願できればと思っています。
しかし、海外大と国内大を併願する場合、海外大学の受験スケジュールがわからず、また、受験勉強を両立できるか不安です。
海外大学を目指す場合、勉強時間はどのくらい必要となり、いつからはじめれば間に合いますか?
(東京都・都立高に通う高1男子)
海外大対策は国内大入試も有利に。早めに準備すればスケジュールも問題ありません
■増加する国内&海外大の併願
遺伝子工学と言えば、「ハーバード大学」や「マサチューセッツ工科大学」、「ケンブリッジ大学」などの名門大はもちろん、「シンガポール国立大学」や「ジョンズ・ホプキンズ大学」も有名ですね。
国内では、東京大学、京都大学、東京工業大学あたりが志望校になってくるのではないでしょうか。
昨今、国内トップ大のみならず海外トップ大も狙う受験生が増えています。準備がまったく異なるように思えるかもしれませんが、じつは海外大入試の準備は国内大入試につながるので、「ダブル合格」を狙える可能性も大いにあると思います。
■国内入試にも役立つ「海外大入試対策」
まずは、海外大入試に必要なものを見ていきましょう。
海外大の入試に必要なものは、下記の1〜6です。
- TOEFL iBT®またはIELTSスコア
- SAT®のスコア(ACTでも可、米国大以外の場合は不要)
- 学校の成績(高校3年間)
- 課外活動歴・受賞歴
- エッセイ
- 推薦状
見てもらうとわかるとおり、高校1年生から定期的かつ長期間にわたって対策を行うものばかりです。たとえば1、2の「英語」。英語力は短期間では伸びないので、早い段階から対策をしておくことが必要です。目安は「高2の秋にTOEFL iBT®80点」と以前お伝えしました。
また、4の「課外活動」も短期間で行うものより、自分の興味関心に沿って長期的に活動していることが評価されます。そして、極めつけは3の「学校の成績」。高1から継続して好成績を収めるよう、日ごろの授業やテストが重要です。
つまり、1〜6のうち、高3で新たに準備していくものは、5.エッセイ、6.推薦状の2つだけであるため、国内大の入試対策に時間を充てることができます。
さらに、この中で特に国内大入試につながるものは、1.の「英語力」と3.「学校の成績」。TOEFL iBT®で高得点が取れるのであれば、センター試験や2次試験の英語も安心でしょう。さらに、学校の成績がいいということは、勉強を継続して定着させてきたことの証なので、「高3で高1の範囲を焦って復習…」なんてことにもならないはずです。
■併願に向けたスケジュールは?
つぎに、併願スケジュールを見ていきましょう。海外大の入試は、一部の英国の大学が「10月15日」に出願完了、米国の難関大学だと「1月1日」に出願完了というところが多いです。
合否結果は、出願する国や時期によって異なりますが、3月末あたりにはわかると思います(米国大早期出願をした場合は12月中に判明)。
上記を踏まえ、併願のためにやるべきことを整理すると、おおまかに以下のようになります。
- 高1…学校の成績を上げる、TOEFL iBT®対策をする、課外活動を積極的に行う
- 高2…学校の成績を上げる、TOEFL iBT®・SAT®対策をする、課外活動を積極的に行う
- 高3/1学期…学校の成績を上げる、SAT®対策をする、エッセイについて準備をはじめる、課外活動を行う、国内大入試対策を行う
- 高3/夏休み…エッセイを書く、SAT®対策をする、出願書類の準備をする、国内大入試対策を集中的に行う
- 高3/9〜10月…エッセイを仕上げる、出願書類を仕上げる、国内大入試対策を行う
- 高3/11〜12月…海外大出願完了、国内大入試対策を行う
- 高3/1〜2月…国内大入試本番
- 高3/3月…海外・国内大入試合否結果判明
■海外大対策は「AO入試」にも有利
このところ日本でも増えている「AO・推薦入試」でも、海外大入試対策は有利に働きます(専願のみの大学もあるため、併願の際には注意)。
出願の際、TOEFL iBT®などの英語検定試験の結果提出が必須な学部が多く、課外活動歴やエッセイでも審査されます。
これまでは文系が主流だったAO・推薦入試ですが、今回の志望先である遺伝子工学(理系)は、「早稲田大学」先進理工学部が2018年度より「学部英語学位プログラム」(AO方式、最大10名募集)をスタート予定など、今後は選択肢が広がっていきそうです。
【TOEFL iBT®が活用できるおもなAO・推薦入試】
国公立
- 「一橋大学」商学部/推薦入試…93点以上
- 「北海道大学」工学部環境社会工学科 社会基盤学コース/AO入試…63点以上
- 「九州大学」法学部/AO入試Ⅱ…61点が目安
私立
- 「法政大学」グローバル教養学部グローバル教養学科/自己推薦入試…76点以上
- 「上智大学」経済学部/公募推薦…経済学科/42点以上、経営学科/72点以上
- 「立教大学」Global Liberal Arts Program/国際コース選抜入試…72点以上
- 「立命館大学」国際関係学部/グローバル・スタディーズ専攻選抜方式…71点以上
- 「明治大学」政治経済学部/グローバル型特別入試…68点以上
グローバルな時代を生き抜かなくてはならない高校生にとって、「マストな選択肢」として定着しつつある、国内&海外大併願。高校に入ったら海外大も視野に、まずは学校の成績を大切に、そしてTOEFL iBT®対策を始めることで、将来の選択肢がぐっと広がると思います。
編集部のCheck Point
国内&海外トップ大を狙うには、まずは受験までの道のりを家庭内で共有しておくことが大切。
とはいえ、どの大学を併願するべきか、志望校の絞り込みすら難題だったりするわけで、そんな海外大受験で生じる一連の悩みに相談に乗ってくれる存在がいると心強いですね。
GLCでは、併願受験に向けたスケジュールに計画的に取り組むよう指導してくれるほか、国内大で普及が進む英語4技能試験活用入試の最新情報をもとに、それぞれの生徒に合った入試を見つけられるようサポートしてくれるそうです。
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自身の英語学習や留学経験を活かし、英語学習カウンセラーとして1万件以上のカウンセリングを担当。現在は、「Global Learning Center」(GLC)で海外大や国内国際系大学受験のための出願指導を行っています。
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