2025年春休みはNZに2週間親子留学!

[CHANGE MAKERS 03]​ 田中祐太朗さん、李卓衍さん(atelier basi)

「atelier basi(アトリエ・バシ)」は、米国・コロンビア大学に在学中のふたりの学生が、海外大学進学を希望する日本の高校生たちを支援するために、2020年に立ち上げた団体。

それぞれの高校生に寄り添った指導を通じて、個性と創造性を醸成し、最適な進路への進学を支援しています。

海外大学進学を視野に入れた進路をサポートする、学びのプラットフォーム

進路に役立つさまざまな教育プログラムを網羅するほか、個別の進路相談やサポートも受け付け中。最新のプログラム情報はメルマガでチェック!

Contents

atelier basi(アトリエ・バシ)

設立日 2020年4月
創設者 ​田中祐太朗、李卓衍
所在地
チーム コロンビア大学、ペンシルバニア州立大学、グリネル大学、ブラウン大学、イェール大学、ロンドン大学をはじめとした海外の大学に通う学生
連絡先 basiatelier@gmail.com
SNS Facebook
チェンジメーカー インタビュー
田中祐太朗(たなか ゆうたろう)さん
コロンビア大学2年生、応用数学専攻。文理幅広く学ぶことができ、世界最高峰の研究環境を擁する大学に惹かれ、海外の大学を志すようになりました。幸いなことに柳井正財団より奨学金をいただき、海外の大学への進学者がほぼいない、奈良県の学校から進学することができました。高校生のときの自分のように、周囲にほとんど海外大学受験生がおらず、手探りの状態から志を持つ全国各地の高校生を後押ししたいと思い、この活動をはじめました
李卓衍(り たくえん)さん
米国コロンビア大学2年生、医療工学専攻。高校時代は山口県にある私立中高一貫校で過ごし、コロンビア大および孫正義育英財団に合格することができました。しかし、受験生であった当時は、首都圏との情報格差や周りに理解者がいないことなど、住む地域や家庭の経済状況により多く悩まされました。その経験から、塾とは異なった海外進学支援システムを作りたいと思い、コロナ渦を機にAtelier Basiの発足に至りました

なぜこの活動を始めたのですか

近年、多くの財団が奨学金を設立し、海外の大学への学部進学を後押ししてきたことにより、海外の大学を高校卒業後の進路のひとつの選択肢として捉える高校生もかなり増えています。

また、多くの塾が進学のサポートを提供しており、いままでにくらべて海外の大学へ直接進学することへのハードルは大きく下がりました。

ただ、そのような進路の希望を理解し、適切に進路指導を行うことができる学校はごく一部に止まり、それらの学校や海外大学進学塾も首都圏に一極集中しています。

また、多くの海外大学進学者を輩出している進学塾では、出願書類のエッセイ1本を1度添削してもらうのに、約1万円程度かかるのが現状です。

海外大学受験者の多くは、1本のエッセイを5〜10回書き直し、かなりの数のエッセイを書き上げることになり、進学塾に添削をお願いすることはかなりの経済的負担となってしまいます。

実際、今年のbasiの受験生は出願書類すべてを合計した場合、平均約50回書き直しています。

さらに進学準備の過程において、エッセイのみならず語学試験の受験など、随所で多額の費用がかかってしまい、海外の大学受験の経済的ハードルは解消されていません。

そこで、新型コロナウイルスの流行により人と人の距離が離れるなか、高校生のコミュニティを形成し、お互いから学びあい、刺激し、情報共有できるプラットフォームを整えたいと強く感じました。

さらに、経済的な面で恵まれない高校生に向けて、複雑な受験プロセスを支援するサービスを無料で提供したいと考え、設立に至りました。

受講生からのメッセージ。

どのような活動をしていますか

atelier basiでは、普段は週1回、長期休暇期間中は週2回の頻度で、週末の夜に1回2時間程度のセッションを行っています。

これまではさまざまな形のセッションをオンライン上のZoomを活用して行ってきました。

セッションで使用している、オンラインディスカッションボード。

また、大学受験の出願が近い時期は受験生とより密に連絡を取り、ほぼ毎日出願書類等の添削を行っています。

活動の目的について教えてください

中国や韓国などの近隣諸国とくらべて日本から留学する学生は少なく、海外の大学・研究機関における存在感も薄いと感じられます。

いっぽうで、高校中に留学する学生も増加しているように、国外に目を向けている中高生が増えています。

将来的にはこうした傾向を適切に助長し、留学を志す者同士が地域の垣根を超えて協力しあい、内側から国内のグローバル人材育成に貢献できるようなサイクルを作りたいと思っています。

こうしてさまざまな想いを持った受講生が、夢を叶える次のステップとして世界中の大学に進学し、自分たちが体感しているような多くの機会が得られる素晴らしい環境で才能をさらに開花させ、各分野において第一線で活躍することで、日本をはじめとした国際社会をよりよくしたいと考えています。

セッションに参加する受講生。

現在の学業と活動はどのようにリンクしていますか

atelier basiでは、学術論文の読み方や調べ方、アカデミックエッセイの書き方など、高校のうちから大学で教わるような基礎スキルを伝授しています。

また、コンピューターサイエンスから政治経済までさまざまな分野に精通するメンターが教えることによって、高校生の幅広い興味に対応できる環境を整えています。

どのようにすれば活動に参画することができますか

現在中学生・高校生で、海外の大学への進学を希望しており、atelier basiの活動に受講生として参加することに興味を持ってくれる人には、今年度の募集を春に公開する予定なので、SNS等をフォローしてもらえると幸いです。

atelier basiを支援する方法はありますか

私たちはまだまだ小規模で、歴史がとても浅い団体ですが、受講生のためになる企画を新しくどんどん立ち上げて、団体としても積極的に挑戦していきたいと思っています。

また、受講生に対し無料でプログラムを提供しているため、運営費用はすべて昨年実施したクラウドファンディングおよびスポンサー企業のご厚意で賄わせていただいています。

随時スポンサーは募集しているので、連絡をしていただけると幸いです。

また、支援者に対する特典についても個別に対応いたしますので、要望をお知らせいただけると助かります。

私たち自身の海外の大学生活を通じて得た知見や想い、完全オンラインで運営を行っているコミュニティー、大学受験生の支援に関しての経験に基づくもの、およびその他の事項でも対応させていただきます。

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新しい学びに挑戦!
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