長尾 陸さん(福山市立福山高等学校1年生)サッカー部所属でミスチルが好きな高校1年生。趣味は海釣りと読書。最近読んで印象に残った本は森鷗外の「舞姫」と村上春樹の「1Q84」です。「No challenge No gain」をモットーに様々なことに挑戦しています
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地域の未来を考える2日間のプログラム
私が参加したのは、2022年8月に実施された「U24高校生大学生創業体験プログラムStash(スタッシュ)」です。
このプログラムは広島県福山市で4年前から毎年夏に(8月~9月に)行われており、高校生と大学生が5つのテーマごとにグループにわかれ、2日間をかけて地域の未来をよりよくする事業プランを考えて、最後に審査員の前でプレゼンテーションをします。
8月20日(土)
- アイスブレイク・自己紹介
- マーケティングについての講義
- 5つのグループに分かれて事業プランについてディスカッション
8月21日(日)
- ディスカッションの続き・プレゼン準備
- 審査員の前でプレゼンテーション・質疑応答
実際に企業経営をしている人からマーケティングについての講義を受け、各グループごとに社会人メンターがサポートしてくれるので、学んだことをすぐに実践しながら事業プランのディスカッションを進めることができました。
このStashに参加しようと思ったのは、父からこのイベントについて紹介され、大学生やほかの学校の高校生の受講生たちと交流しながら、創業体験ができることに興味を持ったからです。
自分で申し込みフォーム(WEB)に入力して応募し、その後、事務局から案内のあった公式LINEに登録し、その後の連絡はLINEを通じて行いました。
参加前に事務局から5つのテーマ(食・教育・観光・デニム・スポーツ)のうち、どのテーマを希望するかアンケートがあったので、私は「食」を希望しました。
高齢者の「固食」と若者の「孤食」を課題に
1日目は自己紹介に始まり、さっそくグループにわかれて事業プランのディスカッションをはじめました。また午後には実際の企業経営者からマーケティングに関する講義を受けました。
私たち「食」グループでは、まずは福山の課題や日本の課題を思いつく限り挙げていきました。
すると高齢者に関する問題が多いことに気づいたので、高齢者と食をつなげた事業プランを考えることにしました。
1日目の後半からは事業プランの詳細をまとめていきました。グループディスカッションのなかで「祖父母が決まったものしか食べない問題を改善したい」という意見と、「ひとり暮らしをしている大学生がさみしいときがある」という意見があったので、高齢者世代の「固食」と若い世代の「孤食」を解決する事業にすることに決めました。
私たちのグループには大学でアプリ開発を専門にしてる人がメンバーにいたので、大学生や新社会人のひとり暮らしの人たちをターゲットに、高齢者がレシピを提供するレシピサイトの事業プランを考えました。
2日目の午前中は、レシピサイトの強みを考えていきました。
レシピサイトには「クックパッド」や「クラシル」など、すでに多くの利用者を持つ競合がいるので、私たちのプランの強みとして、レシピ投稿者に直接教えてもらえる料理教室を開催するアイデアを盛り込みました。
午後からは、いよいよ最終のプレゼンテーションを行いました。
審査員には企業経営者や大学の先生もいて緊張しましたが、堂々と声を張って話すことを心がけました。
残念ながら、優勝は私たちではなく観光チームでしたが、自分では満足のいく発表をすることができました。
課題を発見・解決する力の必要性を実感
私のグループでは、私が最年少で唯一の高校生でしたが、積極的に自分の意見を発言することを心がけました。またほかのメンバーの大学生からは、私の気づかなかった視点からの意見が出てきて、そこから学ぶこともありました。
今回、Stashに参加したことで「創業とは社会の課題解決を目指すこと」と学ぶことができました。
グループディスカッションであげていった課題のなかから事業プランの発想が生まれたように、まずは課題を発見する力、そしてその課題の解決策を考える力が必要だと感じました。
今後は学校や日常生活の中で感じる疑問など身近な問題に対しても、その課題や解決策を自ら考え、未来をよりよくしていく意識をもって生活していこうと思います。